駅伝の虎!!

陸上競技を中心に(主に駅伝)スポーツに関して持論を展開します!試合の観戦記と私の中で思ったことをランダムに掲載していきます。主に陸上競技がメインですが、その他スポーツについても書いていければと思います。もしよろしければリンクお願いします!

神奈川大学の鈴木健吾が強すぎる!! 箱根駅伝2区区間賞から勢いが止まらない!

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日本学生ハーフマラソンで、鈴木健吾選手が他の選手を圧倒する走りで優勝!!見事にユニバーシアード代表に選出されました。それにしても強かった!今年の学生長距離界の話題の中心となることは間違いないでしょう。

ということで、大学に入学してからの鈴木選手の戦歴をまとめて見ました。

 

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【大学1年】

 

第91回箱根駅伝予選会

33位 1時間00分38秒

 

1年生ながらしっかりと20kmに対応し、33位と1年生ながら素晴らしい成績で走っています。1年目から距離への適正が伺えます。

 

第91回箱根駅伝

6区 区間19位 1時間02分42秒 

 

初めての箱根駅伝は6区で出場も区間19位という結果に。もともと下り坂があまり得意ではなかったということですが、箱根の洗礼を受けています。

 

【大学2年】

 

第47回全日本大学駅伝予選会

4組 5位 29分09秒04

 

2年生で、プレッシャーのかかる全日本大学駅伝会の最終組で、5位と素晴らしい走りを見せています。このころから少しずつ大器の片鱗を見せ始めています。

 

第92回箱根駅伝予選会

9位 59分44秒

 

2年生ながら60分切と早くも各大学のエース級と戦える力をつけています。このころから注目の選手となっていきます。

 

第47回全日本大学駅伝

1区 区間8位 43分28秒

 

各大学のエース級が集まった1区で区間8位という好成績。このコースは起伏も多く、難しいコースなのですが、しっかりとまとめています。起伏への適性が伺えます。

 

第92回箱根駅伝

2区 区間14位 1時間10分20秒

 

箱根駅伝での走りに期待が集まりましたが、1区が大きく出遅れてしまったこともあり、本来の力を発揮することが出来ませんでした。しかし、この2区を経験したことがのちに大きな財産となります。

 

【大学3年】

 

関東インカレ

10000m 3位 28分50秒13

 

一色選手(青山学院)、中谷選手(駒澤大学)という大学長距離界のトップレベルの選手と互角の戦いを演じます。このころから各大学から一目置かれる選手になります。

 

第48回全日本大学駅伝予選

4位 29分08秒40(日本人トップ)

 

非常に熱いコンディションでしたが、果敢に留学生に食らいつき日本人トップとなります。チームは残念ながら、予選を通過することが出来ませんでしたが、鈴木選手の強さが際立つ結果となりました。

 

第93回箱根駅伝予選会

3位 58分43秒(日本人トップ)

 

気象条件もそれほどよくなかったのですが、圧巻の走りを見せます。昭和記念公園内の起伏に入ると他の日本人選手を寄せ付けない走りで日本人トップとなります。一気に大学長距離界注目の選手となります。

 

第93回箱根駅伝

2区 区間賞 1時間07分17秒

 

予選会でも素晴らしい走りを見せ、満を持して出場した箱根駅伝。ここで圧巻の走りを見せます。途中でペースを一気に上げると他を寄せ付けない走りで区間賞を獲得。一躍、大学長距離界トップ選手として名を轟かせることとなります。

 

日本学生ハーフマラソン

1時間01分36秒(大会新記録)

 

箱根駅伝が終わり、注目度の高い中のレースとなりましたが、ここでも圧巻の走りを見せます。前半は工藤選手(駒澤大学)と先頭を引っ張りながらレースを進めていましたが、途中からペースを上げると誰もついていくことが出来ずに独走態勢に!2位の工藤選手に40秒の差をつけて見事大会新記録で優勝しました。

 

以上が鈴木健吾選手の主要大会(すべてではないですが)の成績です。

 

正直、安定感が非常に高く、3年生になってからは驚異的に力をつけています。3年目の箱根駅伝、日本学生ハーフマラソンの走りを見ていると、4年目のシーズンは、学生長距離界においては、敵なしになるのではないかなと思います。

鈴木選手にはこれから学生長距離界だけでなく、将来は日本長距離界を背負って立つ選手へと成長してもらいたいですね!!

東京マラソン 日本人トップは井上大仁! 日本のマラソン界に新たな光!

新コースとなり、好記録が期待された東京マラソン。海外招待選手の別格な走りを見せつけられる形とはなりましたが、日本人選手も収穫のあるレースとなりました。特に若手の積極的な走りは、これからの日本のマラソンを変えてくれそうな予感がしました。

 

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優勝選手と2時間10分切の選手の感想

 

優勝:2時間03分58秒 ※大会新

ウィルソン・キプサング

 

14分15秒

28分50秒(14分35秒)

43分34秒(14分44秒)

58分05秒(14分31秒)

1時間12分47秒(14分42秒)

1時間27分27秒(14分40秒)

1時間42分27秒(15分00秒)

1時間57分29秒(15分02秒)

2時間03分58秒(6分29秒)

 

正直、強すぎました!前半が下りだったとはいえ、最初の5㎞を14分15秒で入り、10㎞も28分台。前半のハイペースで後半が少し伸びませんでしたが、途中まで世界新記録の走りを見せており、圧巻の走りでした。これが世界のトップランナーかと改めて感じさせられました。年齢も34歳と決して若いわけではないのですが、東京オリンピックも視野に入れているそうです。日本では若くして引退する実業団ランナーが多いので、少し見習って欲しいなと思いました。しかし強い!!

 

8位:2時間08分22秒

井上大仁(MHPS)

 

14分31秒

29分13秒(14分42秒)

44分22秒(15分09秒)

59分34秒(15分12秒)

1時間14分54秒(15分20秒)

1時間30分12秒(15分18秒)

1時間45分37秒(15分25秒)

2時間01分23秒(15分46秒)

2時間08分22秒(6分59秒)

 

前半からハイペースで入り、後半粘るスタイルでの2時間08分台は、お見事だったと思います。こういう走りを繰り返しながら、後半も持つようになってくると日本のマラソンが変わってくるのだと思います。コースが走りやすかったとはいえ、あれだけのハイペースで突っ込んで、2時間08分台でまとめた選手は最近ではいなかったと思うので、世界選手権代表はほぼ、確実と言っても言いのではないでしょうか。

 

10位:2時間09分12秒

山本浩之(コニカミノルタ)

 

15分02秒

30分05秒(15分03秒)

45分12秒(15分07秒)

1時間00分16秒(15分04秒)

1時間15分28秒(15分12秒)

1時間30分50秒(15分22秒)

1時間46分19秒(15分29秒)

2時間02分17秒(15分58秒)

2時間09分12秒(6分55秒)

 

後半の粘りは素晴らしかったです。ゴールするときはいつの間に!?という感じでした。山本選手もポテンシャルは非常に高い選手だと思います。安川電機の中本選手のようにしつこくいつの間にか先頭グループにという選手になっていきそうです。井上選手や設楽選手とタイプは違いますが、今後のマラソンに期待したいです。

 

11位:2時間09分27秒

設楽悠太(Honda)

 

14分31秒

29分12秒(14分41秒)

43分44秒(14分32秒)

58分34秒(14分50秒)

1時間13分49秒(15分15秒)

1時間29分23秒(15分34秒)

1時間45分09秒(15分46秒)

2時間01分50秒(16分41秒)

2時間09分27秒(7分37秒)

 

後半、失速してしまいましたが、2時間09分台でまとめたのはさすが!ガンガン突っ込んで走る姿は素晴らしかったです。こういうスタイルのマラソンをしていかないと日本のマラソンは変わらないのかなと改めて感じました。途中まで大幅な日本新ペースで突き進む姿はTVを見ていた人たち、沿道で応援した人たちに日本のマラソン界へ新たな光を感じさせたと思います。個人的にはMVPです!

 

13位:2時間09分46秒

服部勇馬(トヨタ自動車)

 

15分02秒

30分05秒(15分03秒)

45分13秒(15分08秒)

1時間00分17秒(15分04秒)

1時間15分28秒(15分11秒)

1時間30分50秒(15分22秒)

1時間46分01秒(15分11秒)

2時間02分08秒(16分07秒)

2時間09分46秒(7分38秒)

 

マラソン2度目で2時間09分台は素晴らしいのですが、井上選手、設楽選手の走りを見た後だと、少し不完全燃焼感があったような気がします。正気、服部選手のポテンシャルであれば、2人と同じような走りが出来たような気がしますが、今回は3分ペースのペースメーカーと一緒に走ったことが裏目に出たような気がします。服部選手は、大学時代も年を重ねるごとに課題を克服して強くなっていった選手ですから、今後もマラソンを重ねるたびに成長した姿を見られることに期待したいです。

 

以上が2時間10分切の選手たちでした。

 

今回は、設楽選手と井上選手の走りを見ていて、日本のマラソン界も少しずつ、変わっていくかもしれない(ようやく昔にもどったとも言える)と期待を抱かせてくれました。山本選手、服部選手の粘りも素晴らしかったのですが、前半から突っ込んで行った選手と比べてしまうと物足りなさを感じてしまいましたが、結果としては今後につながる良いマラソンだったと思うので、これからに期待したいですね。

 

今回の東京マラソンの結果で来週のびわ湖がますます楽しみとなりました!

 

余談

ペースメーカーについて

 

今回のマラソンもペースメーカーがついていたわけですが、コースの適正にあったペースメイクというのも必要なのかなと思いました。例えば、東京マラソンは、最初は下り坂になっているわけで、1㎞3分ペースのペースメーカーが最初の5㎞を15分で走ると感覚として3分ペースよりも遅く感じると思います。平坦に入った時も3分ペースで行くとなるとペースが上がったような感覚になると思います。ですので、コースの高低差をある程度計算に入れながらのペースメイクというのが、好記録を狙わせるのであれば、必要かなと思います。

 

例えば今年の東京のコースであれば

S~5㎞ 14分40秒台(3分ペースの感覚)

5㎞~10㎞ 14分50秒台(3分ペースの感覚)

10㎞以降(3分ペース)

 

あくまで余談ですが(笑)

 

この時代に戻ってきたかな⇓⇓

東京マラソン新コースで好記録に期待大! 注目選手は、今井正人と服部勇馬か?

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エントリー↓↓↓

http://www.marathon.tokyo/media/press-release/pdf/20170120_01_jp_2.pdf


今年からコースが変更となり、より高速レースになる可能性の高い東京マラソン。

招待選手とエリート選手が発表となっていますが、その中で私が個人的に注目している選手たちを軽くピックアップして見ました。

 

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実業団

 

服部勇馬(トヨタ自動車)

 

昨年は東洋大学の学生として出場し、一時は日本人トップになるかという走りを見せていましたが、エネルギー切れにより失速。初マラソンの洗礼を受けました。現在は非常に良い練習が積めているようで、昨年の経験もあることから、非常に面白い存在になりそう。正直、服部選手などが快走して、日本のマラソンを変えていって欲しい。マラソン新時代を作ることが出来るか注目です。

 

今井正人(トヨタ自動車九州)

 

2年前の東京マラソンで、2時間07分39秒と日本歴代6位の記録をマーク。そのとき世界選手権の出場権を獲得したのですが、髄膜炎を患ってしまい、まさかの欠場と非常に悔しい想いをしています。

世界選手権への想いは人一倍強いと思うので、今回の東京マラソンではリベンジに期待したい!

 

市田孝(旭化成)

 

昨年は10000mで27分台を出し、ニューイヤー駅伝でも大活躍とノリに乗っている孝選手。高校時代から見ていて、非常に効率の良いフォームをしており、将来マラソンをやったら面白そうだなと思っていたので、非常に楽しみ。トラックのスピードもついてきていますので、東京マラソンの新コースならハマればダークホースになるかもしれません。

 

設楽悠太(Honda)

 

ついにマラソン初参戦!調整の一環で出場した丸亀ハーフでも1時間01分19秒と素晴らしい走りを見せており、初マラソンへの期待が非常に高まります。昨年度はオリンピックに出場するなど、現在成長が著しいです。スピードは申し分ないと思うので、あとは持久力がどうか?

 

大学生

 

内田直斗(帝京大学)

 

大学生で注目したいのは、帝京大学の内田選手。箱根駅伝2区での快走が記憶に新しく、帝京大学の箱根2区ランナーがどれくらいでフルマラソンを走破するのか非常に興味深いです。昨年も青山学院勢以外でも、城西大の菊池選手などが東京マラソンでは好走を見せていたので、内田選手も面白いと思います。

 

セルナルド裕慈(創価大学)

 

実業団に行って競技を続けないのは残念ですが、大学4年時は抜群の安定感と成長を見せてくれました。まだまだ伸び盛りだと思うので、大学の集大成を東京マラソンで見せてもらいたい!

 

以上、私が個人的に注目している選手たちでした。正直、今回は東京マラソン以上に3月に開催されるびわ湖毎日マラソンのほうが、選手が集まっているイメージですが、東京マラソンはコースも一新されて、記録も出やすいと思うので、好記録に期待したいです。学生は青山学院大学の下田選手の欠場が残念ですが、他にも出場する大学が多数いるので、実業団に負けず、頑張ってもらいたいです。

 

東京マラソンの好記録が刺激となり、びわ湖での好記録にも繋がると思うので、日本のマラソン界を選手全員で盛り上げて行って欲しいですね!!

 

マラソンにも哲学あり⇓⇓⇓

大迫傑もついにマラソンに参戦!!「大迫傑ボストンマラソン走るってよ」

 

ナイキ・オレゴンプロジェクトの大迫傑選手がついにマラソン挑戦を発表!自身のツイッターで、「ボストンマラソン走るってよ」との呟き。2月5日に行われた丸亀ハーフマラソンでも快走を見せており、マラソンでどのような走りをするのか期待が膨らみます。挑戦は4月17日のボストンマラソンのようです。

 

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大迫選手の主な実績

(トラック種目のみ)

 

2010年 第45回千葉国際クロスカントリー大会 ジュニア8km 2位 23分34秒

2010年 第24回福岡国際クロスカントリー大会 ジュニア8km 4位 23分32秒

2010年 第39回世界クロスカントリー選手権 ジュニア8km 32位 23分42秒

2010年 第89回関東学生陸上競技対校選手権大会 10000m 4位 28分35秒75

2010年 第89回関東学生陸上競技対校選手権大会 5000m 18位 14分00秒07

2010年 第13回世界ジュニア陸上競技選手権大会10000m 8位 29分40秒14

2010年 第23回上尾シティハーフマラソン 優勝 1時間01分47秒

2011年 第25回福岡国際クロスカントリー大会 10 km 7位 29分07秒

2011年 第90回関東学生陸上競技対校選手権大会 5000m 3位 13分50秒32

2011年 第22回ゴールデンゲームズinのべおか 5000m E組 8位 13分31秒27

2011年 第95回日本陸上競技選手権大会 5000m 6位 13分43秒15

2011年 第26回ユニバーシアード 10000m 優勝 28分42秒83[4]

2012年 第23回ゴールデンゲームズinのべおか 10000m 2位 27分56秒94

2012年 第91回関東学生陸上競技対校選手権大会 5000m 優勝 13分47秒44

2012年 第96回日本陸上競技選手権大会 10000m 2位 28分18秒53

2013年 第92回関東学生陸上競技対校選手権大会 5000m 2位 13分34秒30

2013年 第97回日本陸上競技選手権大会 10000m 2位 28分25秒84

2013年 第14回世界陸上競技選手権大会 10000m 21位 28分19秒50

2014年 第98回日本陸上競技選手権大会 10000m 2位 28分33秒57

2014年 第17回アジア競技大会 10000m 2位 28分11秒94

2015年 第99回日本陸上競技選手権大会 5000m 2位 13分37秒72

2015年 ナイトオブアスレチックス 5000m 6位 13分08秒40 日本記録

2015年 2015年世界陸上競技選手権大会 5000m 22位(予選敗退) 13分45秒82

2016年 第100回日本陸上競技選手権大会 10000m 優勝 28分07秒44

2016年 第100回日本陸上競技選手権大会 5000m 優勝 13分37秒13

2016年 リオデジャネイロオリンピック 10000m 17位 27分51秒94

2016年 リオデジャネイロオリンピック 5000m 予選2組16位(全体28位) 13分31秒45

 

自己記録

 

1500m   3分40秒49

3000m   7分40秒09 日本記録

3000m室内 7分45秒62 日本記録

2マイル室内  8分16秒47 日本最高記録

5000m   13分08秒40 日本記録

5000m室内 13分28秒00 日本記録

10000m    27分38秒31 日本歴代3位・日本学生記録

ハーフマラソン  1時間01分13秒

 

記録に関しては、ほぼ、抜粋ですが、世界大会の経験が豊富であり、記録の面でも歴代の日本人選手としては、トップクラスであると言えます。ランニングフォームを見てみても、従来の日本人マラソンランナーと違い、腰高でケニア人ランナーを彷彿とされてくれます。そんな大迫選手がマラソン挑戦となれば期待しないわけには行かないでしょう!

 

今週の東京マラソンも非常に楽しみですが、大迫選手のマラソン挑戦の話題は、低迷する日本マラソン界の新たな光となるのか非常に期待したいところです!

 

新寮完成!箱根駅伝復活へ向けて準備着々!亜細亜大学は蘇るか!?

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総工費5億3000万円をかけて、亜細亜大学が駅伝部の寮を作りました。これだけの投資をするということは、駅伝部復活へ、大学が本格的にバックアップしていくということでしょう。当面の目標は3年以内に箱根路復活だそうです。今後の亜細亜大がどうなるのか考えてみました。

 
設備
 
新しい寮は水風呂完備の大浴場や治療設備などが整っているようで、素晴らしいようです。練習環境も近くにクロカンなどがあるようなので、悪くはないでしょう。どうせだったら食事などもどんな感じなのか見てみたかったですが、設備面は良さそうです。
 
監督
 
佐藤信之監督は現役時代(旭化成)、マラソンでシドニーオリンピックにも出場しており、世界選手権でも銅メダルを獲得するなど一流の実績を持っています。指導歴としても、男子では、トヨタ紡織で指揮をとっていた時期があり、大学での指揮はまだ手探り状態だと思いますが、初の指導ではありません。今の所は大きな成果は見えませんが、就任してまだ何年も立っていないので、目標の3年間でどれだけの成果を出せるか期待したいですね。
 
現状
 
現状では残念ながら箱根駅伝に出場できるレベルではない状況です。佐藤監督就任後、関口選手がトラック種目で大きく成長したり、新主将の加藤選手がトラック、ロードでしっかりと結果を残すなど、一部手は効果が出てきたかなと思いますが、聞いた話だと、この2名に関しては、実業団合宿(旭化成)などに積極的に参加させていたようなので、なんとも言えません。また、長い距離への対応が出来ておらず、箱根駅伝予選会では16位。記録が出やすいと言われる、今年2月に行われた丸亀ハーフにおいても、結果を残すことが出来ていません。箱根駅伝でもっとも必要とされる20kmの距離で、結果を出せていないことを考えると、今後、大きな改革が必要となりそうです。
 
亜細亜大学の今後は?
 
今回、大々的に寮の建設を発表したことを考えても大学からかなりのバックアップがあると思います。勧誘活動から良い選手を獲得するべく、動いて行くとは思いますが、まずは今いる選手を強くして箱根駅伝に出場することが大切だと思います。やっぱり高校生も箱根に出場している大学としていない大学だったら出場している大学に行きたいのが本音だと思いますので....
出場して、初めて今、改革している部分が生きてくるような気がします。
それだけに指導力が大きく問われることとなりそうです。当面の目標は3年以内に箱根駅伝復活ということなので、記念大会あたりが目標になると思いますが、先々を考えると記念大会以外で出場を決めたいところです。
 
モデルケースとして、勧誘があまり上手くいっていないながらも、確実に選手を育て、箱根駅伝に出場しているのは拓殖大学と上武大学です。(拓大は留学生がいますが)まずは出場を目標とするならばこの2チームがモデルになるかと思います。
 
余談
 
最近は実業団でコーチ、監督を経由して大学の監督なったケースでの成功例は非常に少ないです。実業団はある程度、結果を残し生き残ってきた選手たちの集まりです。しかし、高校生や大学生は能力にバラつきがあり、強い選手もいれば弱い選手も在籍して、一つのチームとなっているので、能力に大きな差がある選手たちを平等に指導するのは難しいことだと思います。また、実業団に比べて部員人数が多いのもきめ細やかな指導するうえでは、難しい部分となるでしょう。
 
いずれにせよ、大学からのバックアップはかなり心強いので、あとは佐藤監督の手腕に期待したいですね!

青梅マラソン 日本人トップは神野大地も辛口コメント

本日、青梅マラソンが開催されました。出走前から期待されていた神野大地選手(コニカミノルタ)は優勝、大会新記録の目標を達成することができたのでしょうか?
簡単に結果を記載しました。

以下上位記録(10位まで)

1位 エゼキエル(東方リファイン)
1時間30分49秒

2位 ギザエ・マイケル(鈴木浜松AC)
1時間30分55秒

3位 神野大地(コニカミノルタ)
1時間31分33秒

4位 押川裕貴(トヨタ自動車九州)
1時間31分38秒

5位 須河宏紀(DNA)
1時間33分50秒

6位 藤森憲秀(中国電力)
1時間34分00秒

7位 植木貴文(トーエネック)
1時間34分10秒

8位 天野正治(NTN)
1時間34分29秒

9位 口町涼(東洋大学)
1時間34分54秒

10位 青木優(カネボウ)
1時間35分14秒


以下神野選手のコメント

10キロ付近でタイムが期待できないと感じ、ペースを落としたことが外国人選手の体力を温存させてしまったと分析。「それが最終的に負けにつながった。揺さぶりながら差を広げられなかったことに悔いが残る」と神野。東京五輪でのマラソン出場を目標に、新年度から本格挑戦する第一歩にするはずだったが、「半歩しか進めていない。まだ本格的にマラソンの練習をしていないが、ちょっと怖くなった。マラソンで勝つのは、並大抵の覚悟では出来ないと知った」と語った。

本人は辛口コメントですが、私個人としては順調にきているのではないかなと思います。そもそも神野選手は連戦を重ねるタイプではなく、集中して1本に合わせるレースのほうが向いているタイプだと思います。丸亀ハーフで快走している分、青梅マラソンに体調をピークに持って行けなかったような気がします。しかし、神野選手のことなので、それを加味して、青梅マラソンで優勝、大会新を目指していたのかもしれませんけどね。
また、神野選手以外では押川選手(トヨタ自動車九州)が頑張っており、非常に楽しみです。押川選手も非常に伸び盛りで、年齢的にも脂の乗ってくる時期なので期待したいですね。
学生では東洋大学の口町選手が9位に食い込んでおり、頑張りました。実業団で競技を続けるので、実業団(SUBARU) でも再び「口町ロケット」に期待したいですね。

来週は東京マラソンがあります。コースが変更になり、ペースメーカーも世界記録ペースと、日本記録ペースが用意されるようですから、非常に楽しみです。また、東京マラソンについても個人的な注目選手をまとめてブログにあげたいと思います。

中央大学が目指しているのは箱根駅伝か?それとも世界か?

箱根駅伝、最多連続出場の伝統が途切れた中央大学は、今年のシーズンは箱根駅伝復活に向けて大事なシーズンとなります。昨年はトラックを中心に記録の向上は見られましたが、果たして箱根路復活となるでしょうか?少し考えてみました。
 

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距離への対応

 
トラックのタイムは全体的に良くなっており、あとは距離への対応が上手くいくかが課題となりそう。2月に行われた丸亀ハーフマラソンを見ても、まだ距離に弱いイメージです。特に他大学の選手が14分30秒台で最初の5kmを入っているところ、15分くらいのペースで、余裕を持って入っているにも関わらず、タイムがあまり伸びていなかったのが少し気になりました。立川ハーフは予選会とほぼ同じコースとなりますので、仮想予選会として、予選会校が出場してくると思います。中大もそういう位置付けで出場してくるか気になるところです。
 
チームより個を重視
 
現在、主将である舟津選手がアメリカへ行き、米陸上プロチームと合同練習をしているようです。(全米でも屈指のプロチーム)期間は1ヶ月。つまりは1ヶ月間、主将不在となります。舟津選手の将来を考えると、競技者として成長するには素晴らしいプログラムであり、そこで学んだことをチームに還元することが出来れば、チームにとっては大きなプラスになると思います。しかし、中央大学の目標がチームの育成であり、箱根駅伝であるのであれば、まずは主将を中心にチームの土台を作っていったほうが、チームとしての結束力が強くなるような気がします。
昨年度は夏にユタ合宿を組み、舟津選手、田母神選手、冨原選手の3名を中距離中心の合宿に参加させています。
 
2頭追うのは難しい
 
積極的な海外合宿やスピード強化などは、世界を目指す選手にとっては非常に役に立ち、素晴らしいプログラムだと思います。
しかし、残念ながら低迷している今、2頭を追うのは厳しい状況であり、箱根駅伝で優勝を目指すチーム作りと、世界で戦う選手の育成の同時進行は難しいと思います。
実際に同時進行が可能なチームは青学くらいでしょう。東海大は同時進行した結果、駅伝が上手くいかなかった気がします。
まずは、優先順位を箱根か世界かどちらかに絞って強化することが、将来的に箱根も世界も目指せるチームが出来上がるような気がします。
 
藤原監督が呼ばれた意味
 
人事に関してはわかりませんが、箱根駅伝で再び、「優勝を目指すチームにして欲しい」という想いで呼ばれているのであれば、チーム中心の考えで、主将を軸として箱根駅伝で戦うチーム作りが必要だと思います。
「世界で戦える選手育成」という想いで呼ばれているのであれば、個を生かし、海外合宿や海外レースなどに積極的に参加させるのは良いアイディアだと思います。
とにかく呼ばれた意味があると思うので、そこにまずは答えることが大切になってくると思います。
 
以上が私が勝手に考えた中大の現状です。
 
簡単にまとめると
 
スピードはついたが、現状では持久力不足ではないか。
 
チームよりも個を重視している気がする。
 
優先順位は世界か箱根か?
 
箱根駅伝と世界と2頭追うのは非常に難しいのではないか。
 
ということです。
 
私としては、強い中大が箱根路に帰って来ることが第一で、その後にそこから世界狙えるような選手が出てくることが一番かなと思っています。それだけに今は世界を考えず、新たな歴史の第一歩を踏み出すべく、チームとして、箱根駅伝に全力を注いで欲しいなと思っています。
 
偉そうに書いてすいません。