兵庫リレーカーニバル ユニバー選考10000mは栃木渡が制する! 順大に勢い!
4月23日(日)に開催された兵庫リレーカーニバルグランプリ10000mにおいて、ユニバーシアードの選考レースが合わせて行われました。塩尻選手が本命だと思っていたのですが、学生10000mを制したのは栃木選手でした!事前の予想はまったく当たりませんでしたね(笑)
【学生選手結果一覧】
栃木 渡(4)
順天堂大28:19.89
サプライズと言っては失礼ですが、素晴らしい走りを見せてくれていました!離れてからは塩尻選手と前を追い、途中から一人で抜け出すと力強くグイグイと前を追っていきました。箱根駅伝4区で区間賞を取った実力は本物でした!順大に勢いを感じます。
塩尻 和也(3)
順天堂大 28:38.36
もっと行けると思ったのですが、塩尻選手のレベルからすると精彩を欠くレースとなりました。予定では外国人選手に行けるところまでついていく予定だったようなので、早々と引いていたところを見ると何かアクシデントがあったのかコンディションが悪かったのかもしれません。とはいえ、これぐらいのタイムでまとめてしまうのはさすがです。
鈴木 塁人(2)
青山学院大 28:44.71
集団から離れてからしつこく前を追っていく鈴木選手らしい走りを見せてくれました。レースに出るたびに復調しているので、関東インカレ辺りでは万全の鈴木選手が見れそうです。
工藤 有生(4)
駒澤大29:07.57
粘り強い走りは見せていましたが、本来の走りには程遠く、精彩を欠いていました。前日に走った片西選手もあまり結果が良くなく、同じレースを走った下選手も最下位と駒大自体が精彩を欠く結果となりました。
中島 公平(3)
城西大 29:01.23
集団から離れてからは山藤選手の後ろで力を溜めて、残り2000mでスパートするなどクレバーな走りを見せていました。28分台にはあと一歩届きませんでしたが、どんな状況下でも力を発揮できるようになってきました。
上田 健太(4)
山梨学院大 29:10.29
箱根駅伝以降、精彩を欠く走りが続いています。もう少し走れても良かったと思うのですが、早く不調の流れから抜け出して欲しいですね。
高砂 大地(2)
中央学院大 29:11.13
まだまだ本調子という形ではなかったですが、今の状況だとしっかりと粘り強い走りを見せてくれていたと思います。チームのエース候補として、関東インカレまでにしっかりと調子を整えて勝負したいところです。
山藤 篤司(3)
神奈川大 29:23.08
集団から離れてからは中島選手と高砂選手と3人でグループを作り、前を追っていきましたが、ずっと引っ張っていた影響もあったのか後半は失速してしまいました。来年度はエースとして期待される選手ですから、ここからどう立て直していくのか期待したいです。
下 史典(3)
駒澤大 30:02.98
離れてからは粘りもなく、ズルズルと落ちていく展開に。今年はだいぶ波に乗っていると思ったのですが、何かアクシデントでもあったのでしょうか?今回の兵庫リレーカーニバルは駒大勢にとっては洗礼を受けた形となりました。
【総括】
グランプリの10000mでユニバー選考レースが合わせて行われたわけですが、外国人選手が速すぎて、選考レースが行われているのかよくわからない状況でした。やっぱり2年前のようにアシックスチャレンジぐらいのレベルで選考レースをする方が選考レースとしては見やすいのかなと思いました。
今回の栃木選手の走りは素晴らしかったです。塩尻選手など一部の選手に注目が集まりがちですが、虎視眈々と力をつけてトップ選手の仲間入りする選手がどんどん出て来て欲しいですね!
2018年の箱根駅伝ダークホースは神奈川大学と中央学院大学? 往路優勝を狙え!
気が早いですが、今年の箱根駅伝のダークホースを予想してみました。あくまでも総合優勝ではなく、往路優勝に絞って考えてみた結果、神奈川大学と中央学院大学が非常に面白いのではないかなと思います。
まずは神奈川大学です。
往路優勝を狙うオーダー
1区 山藤
2区 鈴木
3区 越川or荻野
4区 大野
5区 大塚
1区
今年しっかりと好走した山藤選手を変える必要はないでしょう。スローペース、ハイペースのどちらでも対応は十分に可能です。まずは区間3位以内で繋いでチームに弾みをつけたいところ。
2区
こちらも変える必要性は全くないでしょう。来年度は2区で1時間06分台を狙って走ると思うので、ここで一気に後続を引き離し、今年の箱根駅伝同様にトップで襷を渡したい。モグス選手の記録は無理でも日本人歴代1位を目指してもらいたい。
3区
今年、経験した越川選手がレベルアップして、区間5位くらいで繋げるようになっていれば面白い。越川選手以外にも3000mSCの荻野選手が下り主体の3区に向いていそうなので、長い距離が走れるようになっていれば面白い存在になると考えています。
4区
この区間は8区で好走経験のある大野選手に任せたい。本当は大塚選手と思ったのですが、大野選手の今年の5区を見ていると、急坂を上るよりも、ダラダラ上るコースの方が、適正があるのかなと思いました。
5区
今年8区で一気にブレークした大塚選手に任せたい。8区から5区コンバートは中央学院大学の細谷選手も成功していますので、大塚選手も5区への適性があるのではないかと考えています。ここが走れると一気に優勝が見えてきます
このオーダーで行けば、往路優勝を狙えるのではないかなと思います。ポイントは3区以降がいかに耐えるかと5区がどれだけ走れるかになってくると思います。現実的に今年は往路3位以内が狙えそうです。
続いて中央学院大学です
往路優勝を狙うオーダー
1区 大森or横川
2区 高砂or大森
3区 横川or新井
4区 新井or高砂
5区 細谷
1区
今年は調子が上がり切らないながら大森選手が区間8位で繋いでいますので、変える必要は本来ないでしょう。しかし、横川選手が成長していたら1区を任せるのも非常に面白いと思います。安定の大森と爆発力の横川と悩みどころです。
2区
今年経験した高砂選手が順調に成長すれば、悪くても1時間8分30秒くらいではしっかりと走ってくれそうです。しかし、2年次に2区で走っている大森選手の2区も捨てがたく悩みどころです。
3区
今年、途中までは区間賞ペースで爆走していた横川選手が、同じペースで最後まで走り切れるなら攻めの区間になります。2区間の流れ次第では一気にトップに踊り出る可能性も。もし流れが悪くても上位の流れに変えてくれそうです。しかし、新井選手も3区向きの選手だと思うので、横川選手1区の場合は3区新井が面白いかなと
4区
2年間4区を経験している新井選手に任せたい今年は区間11位でしたが、区間5位くらいで繋いでくれれば面白いです。しかし、この区間は高砂選手が、一番適性がありそう。横川選手次第では4区高砂もありかと。
5区
1ヶ月の練習で、今年区間3位で走っている細谷選手が、万全の状況で出場してきたら非常に面白い区間。今井選手(順大)の旧コースレコードを視野に入れて走ってもらいたい。この区間が一番の攻めの区間となりそうです。
オーダーは1区横川選手のパターンと1区大森選手のパターンの2つ。今年の箱根駅伝と同じオーダーで行くならばポイントは3区と5区。耐える区間と攻める区間が明確なので5区でトップを狙える位置にいたらひょっとしたらひょっとするかも。
以上が、かなり気が早いですが、往路優勝に関して考えてみた結果です。
正直、2校とも総合優勝となると厳しいと思いますが、往路優勝に関してはゼロではないと思います。それだけに青山学院大学の対抗馬として箱根駅伝をより盛り上げるためにはこの2校の頑張りに期待したいです!
余談
総合優勝争いはやっぱり青山学院大学を軸展開していくと思います。対抗馬は今年、勢いに乗っている駒澤大学。駅伝では抜群の安定感を誇り、勢いのあるルーキーが入った東洋大学。スーパールーキーと上級生の力が噛み合ってきている東海大学。このあたりになるのかなと思います。
しかし、駅伝は何があるかわかりませんので、どうなるのか今から楽しみです!
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日本マラソン界 五輪マラソンに向け、新選考方式決定! しかし強化策は未定
東京オリンピックに向けて、マラソンの新選考方式が決定しました。一発選考とはなりまませんでしたが、以前の選考方式よりはわかりやすくなったと思います。
【新たな選考方法は?】
まず、選考レースに出場するには、2017年秋〜2019年春までの国内レースで、一定以上のタイムと記録を出す必要があります。簡単に言えば予選をクリアして、決勝へ進む権利を得ることが必要となります。
この選考レースをクリアした選手が2019年以降に予定される最終選考レースで戦い、男女各上位2名がタイムなどは関係なく、代表に内定するという形になります。
今までの代表選考レースと違い、上位2名が代表に確定するということで、選考方法が明確になったといえるのではないでしょうか。
【残りの1名は?】
代表の枠は3名です。残りの1枠に関しては選考レース後に行われる指定レースで、日本陸連が設定しているタイムをクリアした選手が残りの1枠を獲得します。もし、設定したタイムをクリアできなかった場合は最終選考レースで3位だった選手が選ばれる形となります。
この枠に関しては、新たなマラソンランナーの発掘という意味でも役に立つでしょう。初マラソンで意外性のある走りを見せたり、怪我などで代表選考レースに絡めなかった選手などにもチャンスがあるので良い考え方だと思います。
【本当は一発選考】
本来ならば一発選考が平等であり、一般市民からしたらわかりやすいのですが、今まで代表レースとなっていた各マラソン大会に配慮して、落としどころがこの選考方法だったように思います。しかし、今までの選考よりも明確になったと思うので、選手、指導者はやりやすくなったと思います。
【今後どうなる?】
初の試みですので、今後どうなっていくのかはまだわかりませんが、予選ラウンドが設けられるということは、速い段階からマラソン練習を行って行かなければ、選考レースの土俵にも上がれない可能性が出てきます。今まではマラソン練習をしながら駅伝という考えだった企業や選手も意識が変わり、マラソンにウェイトをおくチームや選手が出てくる可能性があります。
【強化策は?】
選考方法は決まりましたが、日本陸連としての強化策はまだ決まっていないとのことです。しかし、私個人の意見でたびたび述べているのですが、日本陸連が強化策を出したところで、その強化策に合う合わない選手たちは必ずいると思います。日本陸連がどうこうするのではなく、選手を預かる監督、コーチがもっと真剣に選手と向き合いながら様々な個人にあった策を考えていくことこそが、日本のマラソンを変えていくきっかけになると思います。厳しい言いかたですが、高校や大学の監督、コーチと比べると実業団の監督、コーチは選手との向き合い方が甘いように感じます。
指導者と選手がどれだけ目標を共有し、真剣に取り組んで行けるのかが重要ではないでしょうか。
新しい選考方法は決まりましたので、あとは逆算しながら計画を立てて、オリンピックに向けて強化していくだけとなりました。型にはまることなく、様々な方向性からマラソンにチャレンジする選手たちが増えることに期待したいです。
ボストンマラソンで大迫傑が3位に!! 日本マラソンの広がる可能性!
大迫傑選手(ナイキ・オレゴンプロジェクト)が初マラソンで素晴らしい走りを見せてくれました!タイムは2時間10分28秒。そして何よりも3位で表彰台に上がったことが何よりも評価されるところでしょう。優勝は自己記録で2時間06分台を持つキルイ(ケニア)が2時間09分37。2位はラップで2時間09分58秒。タイム以上に価値のある結果だったと思います。今回の大迫選手の走りを受けて、今後のマラソン界に必要なことを個人的に考えてみました。
【広がる可能性】
東京マラソンの設楽悠太選手(HONDA)や今回の大迫傑選手(ナイキ・オレゴンプロジェクト)など、今までのマラソンランナーとは違ったタイプの選手が出てきたことは日本のマラソン界にとっては収穫だったと思います。どちらかというと距離を踏んでいくタイプではなく、スピードを中心に考えている選手です。実際、2人とも従来のマラソンランナーよりも距離の面では、非常に少ないようです。こういった選手がマラソンで成果を出すことによって、今までの練習が出来なければマラソンは走れないという固定概念が少しでも消えることは新たなマラソンランナーを育てる意味では、可能性が広がると言えると思います。
【従来のランナーは?】
今までのマラソンランナーは故障せずにどれだけ厳しい練習をすることが出来るかというところにスポットが当たっていたような気がします。確かに昔のマラソンランナーに比べて現在のマラソンランナーは練習量が落ちているようで、マラソンランナーはもっと練習をするべきという意見が多く見受けられるような気がします。しかし、今回の結果は従来のマラソン練習へ疑問を投げかける形となり、各指導スタッフにいい刺激になればと思います。
【今後、必要なことは?】
今回の大迫選手を見ていても今後は「選手を一色端にしないこと」が日本のマラソン界にもっと必要なことではないかなと思います。マラソンは「月間何キロ走らなければならない」「こういう練習をしなければならない」とかではなく、「この選手であればこれくらいの練習量が必要」というように選手の適性を見極めながら練習を細かく決めていくことが、マラソン成功への鍵になるのかなと考えます。
過去にマラソンで活躍した瀬古俊彦さんや宗兄弟は非常に過酷な練習をこなしていたと聞きますが、それぐらいやらなければ結果が出ない選手もいると思います。逆にそれぐらいの練習をしてしまうと潰れてしまう選手もいると思います。そこを根性と考えるのではなく、個性と考えて、各選手にあったマラソン練習の確立というのが今の日本には必要なのかなと考えます。
今年の3月に開催された名古屋ウィメンズマラソンで、スズキ浜松ACの安藤選手と清田選手が素晴らしい走りを見せて、世界選手権の代表に選ばれました。指導している里内コーチとの信頼関係は厚く、ランニングフォームから練習まで選手と密に話合いながら指導しているように感じました。
たくさんの選手を見なければならないため難しいかもしれませんが、全員を一色端に考えるのではなく、選手の個性を考えながらの指導が今、一番必要と考えます。
※偉そうなことを書いていますが、個人的な意見です。
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ついに名門旭化成にも外国人ランナーが!?日本の陸上界はどうなってしまうのか?
ついに名門の旭化成にも外国人ランナーが2名ほど加入しました。今年のニューイヤー駅伝では、日本人選手のみで優勝して、「旭化成復活!!」を見せたばかりだったのですが..これからの陸上界はどうなっていくのでしょうか?
【外国人ランナーは当たり前の時代へ】
まず、ニューイヤー駅伝に出場している実業団の大半は外国人ランナーを抱えているのが現状です。ケニアやエチオピアが多く、助っ人ランナーの意味合いは強いです。実業団では駅伝で走れる区間が限られ、距離も短いですが、非常に差がつく区間でもあります。ニューイヤー駅伝の出場や優勝などを考えると外国人ランナーは必要な存在となってきます。1チーム1人が当たり前の時代となってきているのが現状でしょう。
【高校、大学でも増える傾向に】
実業団は陸上界にとってはプロのようなもので、外国人ランナーの加入に関しては、仕方がない面があります。しかし、現在では教育機関である高校、大学でも外国人ランナー(以後留学生表記)が増える傾向にあります。これは明らかに駅伝の為であり、純粋な留学というわけではありません。この傾向が止まらなければ、今後は全国高校駅伝や箱根駅伝に出場、優勝を目指す高校、大学は留学生がいないと無理という時代が来る可能性もあります。
ちなみに今年も高校、大学で新たに留学生が来たところもあり、今年の全国インターハイ5000m決勝は、ほとんど留学生で日本人選手がわずかになる可能性もあります。また、大学の関東インカレにおいても、表彰台に日本人選手が消える種目が出てくる可能性もあります。
【オリンピックから日本人が消える?】
これは極論ですが、たくさんの留学生を早い段階から受け入れることによって、日本に帰化してオリンピックを目指す選手が、たくさん出てきてもおかしくありません。実際にベンジャミン選手は帰化するような動きを見せています。前例が出来れば日本の環境に適応した留学生が続々と帰化申請する可能性もあるわけです。
【短距離に派生したら】
今のところ長距離界だけの問題となっていますが、短距離にも同じことが言えます。前例がないだけで、100m9秒台の選手を何人か留学生として連れてた場合、高校総体や関東インカレが果たして盛り上がるのか疑問です。
と様々な個人的な意見を書かせてもらいました。
留学生については賛否両論あるとは思うのですが、色々と考えていかなければならない時期には来ていると思います。すべてが悪いわけではなく、長距離であれば、トラックレースのみで駅伝は出せないようにするとか、高校駅伝でも3km区間しか走れなくするとか考え方は色々です。しかし、それをやってしまうと差別の問題などが出てくるなど、難しい問題です。
ただ一つだけ言えることは「勝利至上主義」になりすぎたことがすべてだと思うので、高校、大学に関しては教育機関ですので、指導者が今一度、何が一番大切なのかを考えるべきだと思います。
ユニバーシアード選考レース 兵庫リレーカーニバル10000mを制する学生は誰か?
※2年前の選考レース。ユーチューブより画像を引用
4月23日(日)に開催される兵庫リレーカーニバルグランプリ10000mにおいて、ユニバーシアード代表選考レースが行われます。2年前はアシックスチャレンジで行われた選考レースですが、今年はグランプリ種目に混ざっての選考レースということで、レベルの高い、実業団選手、外国人選手に混ざってのレースとなるためどういう展開になるか非常に楽しみです!
学生選手一覧
工藤 有生(4)
駒澤大28:25.09
ハーフマラソンで、すでにユニバーシアードの出場権を得ていますが、選考レースに参戦。今年は駒澤大学のエースとしての出場となりますので、勢いに乗る駒澤大学のエースとして学生トップを狙いたい。
永山 博基(3)
早稲田大28:25.85
昨年の八王子ロングディスタンスの時のような力が発揮できれば非常に面白い。今年の早稲田大学のエースとして意地を見せたい!
山藤 篤司(3)
神奈川大 28:29.43
世田谷記録会の5000mでは13分台と調整はまずまず。エースの鈴木健吾選手と共にユニバーシアードに行くだけの力は十分にあります。あとは永山選手同様に八王子ロングディスタンスのような走りを見せられるか。
鈴木 塁人(2)
青山学院大 28:31.66
昨年の10000m記録挑戦会での走りは素晴らしかった!まだ万全ではなさそうですが、金栗記念では元気な姿を見せていました。次期、青学を背負って立つ選手として、鈴木選手がどんな走りを見せるのか。
堀尾 謙介(3)
中央大 28:34.54
藤原監督に代わってからスピード重視の傾向になり、蘇ってきた堀尾選手。地元兵庫県で今年の中央大学は違うというところを見せられるか!
塩尻 和也(3)
順天堂大 28:42.56
学生トップ候補ナンバーワン!最後のスピードに多少難がありますが、金栗記念で外国人ランナーに食らいつき5000mを13分31秒44と好記録で走っています。今回は外国人ランナーが出場しますから、序盤からついていき、一人だけ28分前半のタイムなどで走ってしまいそうです。学生の中では独走する可能性もあります。
栃木 渡(4)
順天堂大28:44.38
今年の箱根駅伝で4区区間賞を獲得した栃木選手。実は高校1年次に14分20秒で5000mを走り、世代ナンバーワン候補にも挙がっていた選手です。順大は塩尻だけではないというところを見せたいところです。
上田 健太(4)
山梨学院大 28:51.15
丸亀ハーフマラソンで途中棄権をして、長期離脱かと思いましたが、復活してきました。ニューヨークシティハーフには出場していましたが、スピード面でどこまで練習が積めているかわかりません。主将としての意地を見せてもらいたい。
中島 公平(4)
城西大 28:51.95
シーズン初戦となる対校戦の5000mで、13分台で見事優勝!勢いに乗っています。中島選手はトラックレースを非常に得意としており、どんな走りを見せてくれるか未知数です!
梶谷 瑠哉(3)
青山学院大 28:52.94
赤坂五丁目ミニマラソンでも元気な姿を見せていました(笑)スピード以上に泥臭くしつこい走りが売りですから、気象条件や上げ下げの激しいレースだったら非常に面白いと思います。
高砂 大地(2)
中央学院大 28:54.13
箱根駅伝から調子が下降し、丸亀ハーフではまさかの途中棄権と心配されましたが、世田谷記録会で5000mを14分07秒と元気な姿を見せてくれました。どこまで調子が上がってくるかわかりませんが、次世代のエースとして積極果敢な走りを見せてもらいたい。
下 史典(3)
駒澤大 28:56.24
日本学生ハーフマラソンではあと一歩のところでユニバーシアードを逃しました。その悔しさを10000mにぶつけられるか!?今年は箱根駅伝後から調子が上がってきており、高校時代からの実績を考えても面白いかもしれません。
※ハーフマラソンンの補欠には選ばれています。
【展開を予想】
塩尻選手がダントツで学生トップになると予想します。おそらく外国人ランナーの飛び出しに対して、迷いなくついていくことが予想されるのは塩尻選手と工藤選手です。塩尻選手はそれを見越しての金栗記念の5000mだったでしょうし、工藤選手はすでにユニバーシアードの代表切符を持っているため、守りに入る必要はないからです。
最後までついていけるとは思いませんが、塩尻選手は学生間では逃げ切れると思います。工藤選手も行けるとこまで行くと思いますが、塩尻選手よりも先に離れると思います、そのまま学生2位になるか、後ろから来た集団に追いつかれて2位争いになるかというところではないでしょうか。3位争いに関しては非常に難しく、今後の調整次第となりそうです。
ということで、勝手に予想してみました。当日は熱い戦いに期待したいですね!
※予想は4月15日現在
慶応義塾大学の『慶応箱根駅伝プロジェクト』は成功するのか!?
今年から保科光作コーチが就任して、本格的に強化を開始することを決まった慶応義塾大学。『慶応箱根駅伝プロジェクト』と題して名門復活を目指すようです。では、一体どのようなプロジェクトとなるのでしょうか?
詳しくはこちらの「慶応箱根プロジェクト」をご覧になると細かいところまでわかると思います。↓↓↓
それを踏まえて感じたことを書いていきたいと思います。
主に報知新聞の記事に関して自分の持論になります。
【スカウトについて】
有力高校生ランナーのスカウトに関しては新たなスポーツ推薦制度を設けない。とのことです。これは有力ランナーに声をかけないということではなく、声をかけて、慶応義塾大学の受験を促すということになるようです。つまりは良い選手を見つけても学力が伴わなければ、慶応義塾大学に入ることが出来ないということになります。
個人的な見解
スカウトは困難を極めそうです。当然、スカウトの対象は学力が高い選手が中心となります。さらには合格が約束されておらず、免除等もないとなると大学を選択するときにリスクが生じます。
「慶応義塾大学に入りたいけど学力が足りない。他の大学から勧誘を受けている。多少の免除がある。」こういう状況になった時に学生がどういう選択をするのかというと、合格が確実視されていて、免除があるところになりそうな気がします。必死に勉強して慶大を目指すという選択肢は少し難しいかなと思います。
しかし、悪い面だけではなく、慶大に行きたいという強い意志を持った選手が集まりやすくなることも事実です。即効性を求めずにじっくりと強化していくのであれば、正攻法のやり方なのかもしれません。あとは箱根駅伝に出場している大学に行きたいという高校生は非常に多いので、そこをどう説得していくかという形になると思います。
理想としては東工大の松井選手や東大の近藤選手のような選手が集まってくれると箱根駅伝は現実味をおびてくると思います。
ちなみに慶応義塾大学に合格するには、どんなに低くとも偏差値65以上は欲しいところです。
【育成について】
慶応義塾大学は大学のブランド力を利用して有力高校生を集める強化策を否定しているようで、選手育成に力を入れるようです。その一環として、新たな指導スタッフとして保科コーチを就任させたそうです。日体大で4年間、主力選手として活躍し、2012年~2015年には日体大のコーチを務め、苦しい経験から優勝まで箱根路の厳しさを知り尽くしているとのことです。
以下保科コーチのコメント
「予選会を突破するまで5年~10年かかるでしょう。しかし、どうしても慶大で走りたいという気持ちがある選手が集まるはずですので、将来、必ず強くなります」
個人的な見解
育成に関しては正直、やってみないとわからないところが多いと思います。大学のブランド力を利用しての有力高校生を集める強化策を否定し、選手育成に力を入れるとありましたが、実際のところはどこの大学も選手育成には力を入れています。選手の育成に力を入れながら、なおかつ有力な人材を取りに行くという形を取っているだけであり、育成を疎かにしているわけではありません。それでも追いつかないのが今の大学長距離界なのではないかなと思います。
また、保科コーチの力量はわかりませんが、日体大で指導していたときの選手と現在の慶大の在学生とでは、だいぶ力の開きが大きいと思います。今までのコーチ経験がすべて活かせるというわけではなく、幅を持った指導法の確立が求められそうです。
他にも「ランニングデザイン・ラボ」との連携などありますが、これに関しては非常に良い強化策だなと思ったので特に個人的な見解はありません。
プロジェクトを組んでも必ず成功するとは限りません。現在は古豪筑波大学も「箱根駅伝復活プロジェクト」と題して強化を進めています。少しずつ良い選手が入るようになり、トラック種目では結果を出し始めています。しかし、20kmという距離に関してはまだ対応しきれておらず、残念ながら今のところ箱根駅伝出場は果たせていません。
箱根駅伝という場所を目指すのは本当に難しいことだと思います。慶大や筑波のプロジェクトが成功するのかどうか一人の陸上ファンとして見守り続けたいと思います。