駅伝の虎!!

陸上競技を中心に(主に駅伝)スポーツに関して持論を展開します!試合の観戦記と私の中で思ったことをランダムに掲載していきます。主に陸上競技がメインですが、その他スポーツについても書いていければと思います。もしよろしければリンクお願いします!

名門復活なるか! 中央大学が箱根路に復帰! 箱根駅伝での逆襲はあるか!?

中央大学が見事3位で予選会突破を果たしました!当日の気象条件などを見ていて通過は固いかなと思っていましたが、下位通過を予想していただけに上位通過には驚きました!苦悩の1年の中で、監督、選手の中の意識改革が進んでいたのだと思います。

予選会突破の要因と本戦へ向けて少し書いてみました。

 

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エースの躍進

 

堀尾選手

まず、記録的にはトップである堀尾選手が頑張りました。堀尾選手は暑さや湿度にやや弱い印象ですが、この日は気象条件も良く見事に監督の期待に応える走りを見せました。前期は少し苦しんでいた印象でしたので、この大事なレースに合わせてきたのは流石です。

 

舟津選手

昨年は距離に苦戦していた舟津選手でしたが、今年はしっかり距離にも対応!日本インカレで1500mに出場し優勝した時、距離は大丈夫かな?と思ったのですが杞憂に終わりました。しっかりと距離にも対応し見事60分切を果たしています。

 

中山選手

なんといっても一般入試組の中山選手の躍進が光りました!ブレイクするのではないかと思っていましたが、日本人2位の快走で見事チームに貢献しました!まだまだ伸び代がありそうなので、今後が楽しみです。

 

この3人がエースとして藤原監督の期待に応えたことは非常に大きかったと思います。

 

1年生の快走

 

期待されて入学してきた1年生たちですが、その期待通り1年目から活躍することは容易なことではありません。しかし、中大の1年生たちは見事にそれをやってのけました。特に畝選手は快走を見せ、全体33位、全出場大学の1年生の中でトップとなる走りで期待に応えます!池田選手も74位。川崎選手も二ケタ順位とはなりませんでしたが、61分22秒で走り切っており、通過に貢献しています。この1年生たちの頑張りが先輩たちを刺激して、チームを底上げしたことは間違いないと思います。

 

ペース配分

 

今回の予選会はかなり涼しいコンディションで行われました。そのため、ペース配分をどうするかが難しくなりました。暑いコンディションならば前半抑えて後半勝負となりますが、涼しいからと言って速く行かせ過ぎても後半が怖い。そういった意味ではタイムを稼いだ上位3名以外は最初の5㎞を15分05秒前後で入っており、今回のコンディションでは絶妙なペース配分だったように感じます。同じようなペース配分をしていたのが国士舘大学で見事にハマっていました。逆に創価大学は設定ペースが遅すぎてレースの流れに乗り切れませんでした。

 

箱根駅伝に向けて

 

箱根駅伝予選会と箱根駅伝本戦は全くの別物です。舟津主将がシード権を必ず取ると言っていましたが、箱根駅伝はいかに適材適所に区間配置することが出来るか。1人でも自分の力を十分に発揮することが出来るのかが求められます。そういった意味では全日本大学駅伝に出場できなかったことは選手を試すという意味では少し痛かったかもしれません。

 

現状では考えられるオーダーは

 

1区 舟津選手

2区 中山選手

3区 堀尾選手

4区 畝選手

 

という形になるのではないでしょうか?3区までは確実にシード権内でレースを運ぶことが出来そうです。その他の区間はこれから適性を見極めながらということになりそうです。

 

舟津選手が何かと話題になりがちな中央大学ですが、チーム一丸となって頑張ってもらいたいですね。

 

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箱根駅伝予選 日本大学の武者監督「留学生が誤算」は本音が漏れただけ? 真意は!?

箱根駅伝予選会後の日本大学の武者監督の「留学生が誤算だった」という発言が各ネットで飛び交っており、叩かれていましたが、実際に留学生がいなかった場合、予選会の順位変動はどうなっていたのでしょうか。

 

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※タイムは留学生のタイムを除き、11番目の選手のタイムを加算しました。

 

1位  帝京大学   10時間04分58秒

2位  大東文化大学 10時間05分45秒

3位  中央大学   10時間06分03秒

4位  拓殖大学   10時間07分15秒

5位  國學院大学  10時間07分35秒

6位  国士舘大学  10時間07分47秒

7位  城西大学   10時間08分50秒

8位  上武大学   10時間09分42秒

9位  山梨学院大学 10時間11分24秒

10位 東京国際大学 10時間12分27秒

11位 明治大学   10時間13分05秒

12位 専修大学   10時間13分40秒

13位 日本大学   10時間15分17秒

14位 創価大学   10時間16分19秒

15位 麗澤大学   10時間18分46秒

 

結局、通過校は変わらないという結果となりました。しかし、山梨学院大学は順位を大きく下げ、ボーダーラインまで落ちてしまい、選手層の薄さが伺えます。

明治大学は別として、専修大学も予選突破に大きく近づく結果となります。

 

武者監督の「留学生が誤算だった」発言に関してはかなり厳しい意見が飛び交っていますが、留学生を起用している大学のほとんどは貯金を作ってくることを期待していることは間違いないと思います。そしてそれを計算に入れながら戦術を立てていると思います。

 思っていても発言しないだけであって、武者監督の発言が本当であってもそれは本音がこぼれてしまっただけの話であり、そこまで叩く必要性はないのではないかなと思います。日本人選手の頑張りが一歩及ばなかったことは事実であり、真摯に受け止めなければならないことかもしれませんが、留学生発言については多めに見てあげて欲しいと思います。

極論を言ってしまえば、留学生に期待することを辞めるのであれば、留学生を呼ぶという選択肢をなくせばいい話になってくると思うのですが…

世間では留学生が誤算とは何事か!日本人がしっかり走らないのが悪い!留学生に頼るな!ということなのでしょうけど。みんな本音は言いませんけど留学生のいるチームはかなり頼っていると思います。

 

明治大学も坂口選手が60分を切ることを計算に入れて、戦術を立てていた部分もあったと思いますが、「坂口が誤算だった」と監督が発言しなかっただけであり、本質はあまり変わらないと思います。

 

武者監督は本音と建て前を上手く分けて話すことが出来なかっただけだったと思うので、若い監督ですので、もう少し温かく見守ってあげて欲しいと思います。


青山学院大学の原監督も出雲駅伝終了後「1区が遅れて、それが誤算でしたが……でも、まぁそれも含めて駅伝なので……」と語っていたそうなので、武者監督が報道陣にどう話したかわかりませんが、「留学生が遅れて、それが誤算でしたが……でも、まぁそれも含めてチームなので……」といったら風向きが少しは変わったのかもしれません。


戦術はチームそれぞれです。稼ぐ選手も入れば耐える選手もいる。それも含めての総合力です。その戦術の中の一端を話したことによる誤解が今回の発言だったのではないかと思います。

第94回箱根駅伝予選会結果 帝京大学の総合力が光る!

コンディションが過去の予選会と比べても非常に良かったです。大方の見方通り、後半の落ち幅が少なくスピードレースとなりました。波乱も多くあった予選会を簡単に振り返ります。

 
やはり強かった!畔上選手の日本人トップには驚きましたが、3人が60分を切り、全体的に外す選手もおらず、総合力の高さを見せつけました!ただ、帝京大学は集団で走るレースでは強さを発揮しますが、駅伝となると少し苦手なイメージなので、どう駅伝に繋げていけるかに注目。
 
 
やはり林選手がブレイクしてきましたね!原選手、川澄選手も60分を切る走りで、チームとしても安定した走りを見せてくれました!新井選手が63分と少し心配ですが、チームとしての総合力は昨年よりも上だと思います。大東文化も駅伝はハマるときとハマらないときの差が激しい印象ですので、今年はどうなるか。
 
 
通過するかなとは考えていましたが、60分切りが3人出て3位で通過するとは思いませんでした。気象条件と作戦が全て噛み合った感じがします。そして中山選手がブレイクしてきましたね!畝選手も1年生トップの走り!あとは藤原監督の駅伝初采配に注目が集まります。
 
 
危なげなく4位で通過したイメージですが、ニャイロ選手がいなかったら結構、やばかった。上田選手や永戸選手など主力は走れているので、箱根駅伝までにチームの底上げが急務となりそうです。
 
 
デレセ選手がいまひとつでしたが、西選手、戸部選手、赤崎選手が60分を切るなど収穫の多い内容でした。涼しいコンディションは不利かと思いましたが、チーム力がかなり上がっている印象です。全日本がない分、さらに走り込み箱根駅伝はさらに上がってきそうです!
 
 
安定した走りで無難に通過してきましたが、エース向選手、浦野選手には60分切りで走って欲しかった。チームとしての底上げは出来ているので、駅伝を考えるとアクセントをつけられる選手の存在が欲しいところです。
 
 
エース住吉選手の快走と集団走が見事にハマりました!下馬評は決して高くなかったのですが、チームの底上げがしっかりと出来ており、集団走のペース配分も絶妙でした!添田監督恐るべし。
 
 
金子選手、菅選手が安定した走りで上位に来ると他も無難にまとめました。11位、12位の選手を見るとかなり失速しており、総合力という点では課題が残りそうです。ただ城西大学予選会は苦手ですが、本戦は得意なので、ここからどう仕上げてくるか。
 
 
条件が良すぎたのでスピードレースへの対応が危惧されましたが、しっかりと対応してきました。坂本選手、太田黒選手の60分切りはさすがです。上武大学に入学してくる選手は無名選手が大半を締めますが、その中で激戦と呼ばれる予選会を勝ち抜いているのは非常に凄いことだと思います。
 
 
なんとか滑り込みましたね。後半の粘りで一気に通過を引き寄せました。涼しいコンディションも選手たちを後押ししましたね。1度出場した本戦でも往路を沸かせていますので、本戦にしっかりと合わせてもらいたい。
 
 
アクシデントもあったようですが、基本的に力不足だったと思います。脱留学生の気持ちでやらなければこの先も厳しいかもしれませんね。
 
 
集団走のペース配分が少し遅かったような気がします。エントリー漏れの選手もいましたし、予選会に上手く合わせられなかった印象です。暑さには強いのですが、気象条件が良くなると対応できないので、今後、大きな課題となりそうです。
 
 
アクシデント続きで坂口選手が欠場。三輪選手が給水テーブルにぶつかって棄権。しかし、入学している選手の能力からしたら通過しなければならなかったと思います。ここから厳しい1年になると思いますが、力強くなって戻って来ることを期待したいです。
 
総括
 
今回の予選会は条件が良すぎました。条件が良いわりには留学生についていく選手もおらず、ペースも安定していたため、60分切の選手がたくさん出たと思います。集団走のペース配分が遅かった大学は流れに乗り遅れてしまい、逆に国士舘大学中央大学などは今回の気象条件にぴったりなペース配分で進んでおり、下馬評を覆す結果に繋がったような気がしました。
 
余談
 
後期に入ってから気象条件が良い日ばかりが続き、記録ばかりが先行している状況です。日体記録会では好記録が続出し、箱根予選会も好記録が続出しました。さらには高島平ロードレースも好記録が出て、学生が強くなっている印象を受けます。しかし、ここが大きな落とし穴となりそうです。
 
逆に暑くなった出雲駅伝では脱水症状や熱中症になる選手が続出しています。向かい風などの悪条件で実力をまったく発揮できない選手もいます。これは条件が悪くなったら走れない選手も多くいるということです。
記録ではない強さがなければ駅伝では戦えないということだと思います。
 
予選会通過校とシード校との差は紙一重です。ここからはどんな条件でも自分の力を発揮することができるタフな選手を作れるかが箱根駅伝の順位を大きく左右することとなりそうです。

10月14日号砲!第94回箱根駅伝予選会通過するのは!? 順位予想

いよいよ明日は箱根駅伝予選会が開催されます。この日の為に努力を重ねてきた選手の事を考えると全員走らせてあげたい気持ちですが、そこは勝負の世界!明日は悔いの残らないように選手たちには頑張ってもらいたいです。というわけで順位をざっくりと予想してみました。

 

エントリー一覧↧↧↧

http://www.kgrr.org/event/2017/kgrr/94hakone-yosenkai/94_yosenkai_entry.pdf

 

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1位  大東文化大学         

10時間08分10秒(±60秒)

 

昨年の日差しが強いコンディションでしっかりとトップ通過している経験は選手にとって自信でしょうし、昨年と同じパターンで行った10000mの記録会もしっかりと走れていることもやってきたことへの裏付けが出来ているような気がします。予選会への調整力もあり、どんなコンディションでも崩さず走ると思うので、トップ通過と予想しました。

 

2位  明治大学       

10時間08分20秒(±60秒)

 

昨年、1年生ながらプレッシャーのかかる予選会でしっかりと走った2年生とエース坂口選手は強力。坂口選手が当日走らないということがなければ、今年もトップ通過を争うのではないでしょうか。唯一経験だけが不足していましたが、昨年の調整を見ているとしっかりと予選会に合わせていけそうです。

 

3位  帝京大学       

10時間08分30秒(±60秒)

 

久しぶりの予選会となりますが、問題はないでしょう。総合力的にはトップ通過してもおかしくはないのですが、中野監督の事なので、確実に通過する戦術を取ってくると思います。叩き上げの選手も多く、どんなコンディションでも大崩することはないでしょう。

 

4位  山梨学院大学         

10時間09分10秒(±90秒)

 

留学生と日本人エースである程度貯金をつくることが見込まれ、あとは新戦力が無理せずにペース走をすれば、上位通過が出来ると思います。問題は主力選手に故障が発生して出走出来ないなどアクシデントが起きないことだけだと思います。

 

5位  國學院大學       

10時間11分10秒(±90秒)

 

総合力を考えると3位以内を狙ってもいいと思うのですが、近年、予選会にピークが合わない選手もいることからこの順位で予想。前田監督のことなので冒険せずにしっかりと戦術を立てて、確実に通過することを選択してくると思います。

 

6位  拓殖大学       

10時間11分20秒(±120秒)

 

主力選手にアクシデントが発生すると、ひとたびボーダー争いまで巻き込まれる可能性がありますが、現状では大丈夫だと見ています。長い距離になれば力を発揮するチームだけに真ん中ぐらいの順位で堅実に通過すると予想。

 

7位  創価大学       

10時間12分00秒(±60秒)

 

一部、主力選手がエントリーされていないのが不安ですが、戦術や留学生のアドバンテージなども考えてしっかりと通過してくると予想。暑くなってもしっかりと力を発揮できることが強みです。当日、日差しが出て暑くなるようだと面白い。

 

8位  上武大学       

10時間12分30秒(±60秒)

 

予選会を通過する為に前期から20kmをしっかりと意識してチームを作ってきた印象です。昨年のチームと変わらないくらいの戦力は整っていると思います。花田監督時代から引き継がれている予選会への調整力と戦術が今回の予選会でも発揮されると予想。

 

9位  城西大学       

10時間13分30秒(±150秒)

 

通過は濃厚と思っていたのですが、過去の結果なども加味してシュミレーションしてみたらこの順位に。爆発力がある反面、脆さもあるチームですので、通過ラインでの勝負になると予想。

 

10位 中央大学     

10時間13分50秒(±150秒)

 

昨年よりもチーム状況は良く、通過の可能性は高いのですが、シュミレーションしてみたらこの順位に。10000mまでなら読める選手が多いのですが、20kmになると確実に計算できる選手が少ない気がします。ただ、通過するだけの力は十分にあります。2年目の藤原監督の戦術と期待の1年生の走りに期待したい。

 

10位 国士舘大学            

10時間13分50秒(±120秒)

 

こちらも戦力が読みづらいのですが、住吉選手を中心にハマれば突破は十分に可能だと思います。添田監督になってからチーム戦では思わぬ力を発揮してきますので、通過ラインでの戦いが予想されます。

 

12位 東京国際大学         

10時間14分30秒(±180秒)

 

通過するだけの戦力はあるような気がするのですが、過去2年間の成績を見ていると非常に読みづらいです。ただ、今回は中間層の選手などを考えると少し厳しいかもしれないと思います。暑さにあまり強くないイメージなので、当日、条件が良くなるとハマる選手が多く出て面白いかもしれません。

 

13位 日本大学      

10時間15分00秒(±180秒)

 

チームとしての調子は良さそうなのですが、日本人選手で稼げる選手が見当たらず、パトリック選手に頼らないといけない状況は変わりません。もっとも大胆な戦術でも取ってくると通過の可能性が見えてくると思います。パトリック選手以外は全員で61分30秒のペース走を行い、全員が61分30秒~61分50秒でまとめ、パトリック選手が58分30秒で走ると間違いなく通過します。

 

 

順位予想は10位が2つになってしまいましたが、中大が優勢かなと思っています。上記の予想は気象条件を普通と考えて予想していますので、( )書きに±が書いてありますが、涼しい条件になると走れる大学はタイムを大きく短縮してくる可能性があります。ということで基本的には上記の予想で行きますが、当日の気象条件が天気予報通り、かなり涼しくて、雨が降るようなコンディションの場合も予想してみました。

 

1位  大東文化大学

2位  明治大学

3位  帝京大学

4位  國學院大學

5位  山梨学院大学

6位  城西大学

7位  創価大学

8位  中央大学

9位  拓殖大学

10位 日本大学

11位 上武大学

12位 東京国際大学

13位 国士舘大学

 

力のある上位チームの順位変動はなし。涼しくなると城西大学中央大学のスピードランナーの後半の失速が最小限に抑えられ、順位を上げてくると予想。逆に暑くても涼しくてもあまり変わらなそうなのが、走り込みで選手を鍛えている拓殖大学上武大学。この2校に関しては暑くなるコンディションのほうが有利となりそうなので、涼しいコンディションになると不利になる可能性あり。

 

2パターンの予想をさせて頂きましたが、スタートしてみないとどうなるかわからないのが予選会です。ただ、気象条件によって集団走のペース配分の変更など、指導者の当日の戦術にも注目したいところです。

 

ちなみに今のところ気温は15℃前後で小雨の予想。これは絶好のコンディションと言えそうです。日本人選手で60分切を果たす選手も15人~20人は出てくるのではないかと思います。涼しくなると後半の失速が少なくなると思いますので、留学生のアドバンテージの影響が少し弱くなるのかなと思います。

 

どのような結末が待ち受けているかはわかりませんが、選手たちの健闘を祈ります!

 

 

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激戦の10枠! 第94回箱根駅伝予選会 過去4年間のデータによる通過ラインとは?

過去4年間の箱根駅伝予選会のデータをもとに通過ラインはどれくらいなのか考察してみました。気象条件などで変わってくる面もあるかと思いますが、予選会突破ラインが見えてきます。昨年度は3年間で考えましたが、今年は昨年の記録も加味して過去4年間のデータより、通過ラインを考えてみました。

 

2016年

(左から順位、大学名、タイム)

 

1位  大東文化大学     10時間08分07秒

2位  明治大学       10時間08分17秒

3位  創価大学       10時間10分09秒

4位  法政大学       10時間10分18秒

5位  神奈川大学      10時間11分47秒

6位  上武大学         10時間12分12秒

7位  拓殖大学    10時間12分36秒

8位  國學院大學      10時間14分09秒

9位  国士舘大学      10時間14分45秒

10位  日本大学          10時間16分17秒

11位  中央大学            10時間17分01秒

12位  城西大学         10時間19分10秒

13位  東京農業大学     10時間20分50秒

14位  専修大学            10時間25分00秒

15位  東京国際大学     10時間25分29秒

 

昨年の予選会は日差しも強く、非常に暑く感じました。条件的には良かったと言える条件ではなかったと思います。20kmを60分切った選手は10名(留学生5名)となり、60分切の選手がここ数年で最も少ない年となりました。ボーダーラインの10位は10名平均61分38秒で走ることが求められます。しかし、9位から1分30秒開いていることからも、実質のボーダーラインは61分29秒あたりと推測されます。

 

2015年

(左から順位、大学名、タイム)

 

1位 日本大学          10時間06分00秒

2位 帝京大学          10時間07分20秒

3位 日本体育大学   10時間07分37秒

4位 順天堂大学      10時間07分58秒

5位 神奈川大学      10時間08分01秒

6位 拓殖大学     10時間08分36秒

7位 法政大学          10時間11分03秒

8位 中央大学          10時間11分32秒

9位 東京国際大学   10時間11分41秒

10位  上武大学          10時間12分04秒

11位  国士舘大学         10時間12分14秒

12位  東京農業大学   10時間12分57秒

13位  國學院大學         10時間13分28秒

14位  創価大学            10時間14分13秒

15位  専修大学            10時間16分29秒

 

この大会は非常に涼しく、条件が良かった印象です。20km60分を切った選手は16名(うち留学生3名)です。10位のボーダーラインを見てみると10時間12分04秒で1人辺りに平均すると61分12秒で走ることが求められます。

 

2014年

(左から順位、大学名、タイム)

 

1位 神奈川大学      10時間07分11秒

2位 國學院大學      10時間07分18秒

3位 東海大学         10時間07分31秒

4位 山梨学院大学  10時間07分57秒

5位 中央学院大学  10時間09分17秒

6位 上武大学         10時間10分20秒

7位 中央大学         10時間11分37秒

8位 順天堂大学     10時間11分55秒

9位 城西大学        10時間12分09秒

10位  創価大学        10時間14分03秒

11位  東京農業大学   10時間14分52秒

12位  法政大学       10時間16分53秒

13位  東京国際大学  10時間18分24秒

14位  平成国際大学  10時間22分19秒

15位  国士舘大学    10時間25分28秒

 

この時は日差しがあり、体感の気温が高めで、条件的にはそれほど良くなかった印象です。20km60分を切った選手は10名(うち留学生2名)です。暑さもあってか、60分切の選手が少ない印象です。10位のボーダーラインを見てみると10時間14分03秒で1人辺りに平均すると61分24秒で走ることが求められます。

しかし、9位から2分開いていることからも、実質のボーダーラインは61分12秒あたりと推測されます。暑さのせいか10以降のタイムが一気に落ちています。

 

2013年

(左から順位、大学名、タイム)

 

1位 東京農業大学  10時間04分35秒

2位 山梨学院大学  10時間05分33秒

3位 東海大学           10時間06分36秒

4位 神奈川大学    10時間07分32秒

5位 國學院大學   10時間08分30秒

6位 大東大学    10時間09分51秒

7位 専修大学    10時間09分56秒

8位 日本大学    10時間11分39秒

9位 拓殖大学    10時間11分53秒

10位  城西大学    10時間12分29秒

11位  上武大学    10時間14分05秒

12位  中央大学    10時間14分12秒

13位  国士舘大学   10時間16分54秒

14位 亜細亜大学   10時間21分29秒

15位 流通経済大学  10時間22分40秒

 

この時は気象条件も良く、創価大学東京国際大学が、今ほど戦力が整っておらず、記念大会の増枠もあったため、余程の事がない限り、有力校は出場出来る状況でした。ですので、個人走をせずにガンガン走らせる大学もあったので、上位チームの総合タイムは高めです。20kmで60分を切ったのは19名(留学生4名)です。この時のボーダーラインは13位ですので10時間16分54秒です。1人辺りに平均すると61分42秒で走ることが求められます。しかし、10位の大学を見てみると10時間12分29秒ですので、やはり10番目の平均で61分12秒が求められます。

 

過去4大会の結果を見てみると気象条件に関わらず、10位のボーダーラインの平均はおおよそ、61分12秒が求められ、確実に通過することを考えたときに求められるタイムは平均して61分になるかなと思います。条件がかなり良くない場合に限り。61分25秒平均くらいで滑り込めるのかなと思います・

 

ちなみに20km60分切の学年の推移です(留学生は除く)

 

2016年(5名)

 

4年生 2名

3年生 2名

2年生 1名

1年生 0名

 

2015年(13名)

 

4年生 7名

3年生 3名

2年生 2名

1年生 1名

 

2014年(8名)

 

4年生 5名

3年生 2名

2年生 1名

1年生 0名

 

2013年(15名)

 

4年生 4名

3年生 7名

2年生 4名

1年生 0名

 

こうやってみると、やはり上級生の安定感が光ります。予選会など20kmを越えてくる大会で頼りになるのは、学年を重ねてしっかりと距離を踏んできた上級生ということになりそうです。

 

以上のデータから考えられることは、

 

確実に予選会を通過する為に求められる20kmの平均タイムは61分00秒。

 

一概には言えないが、距離を重ねてきた上級生が多くエントリーされているチームは、安定した走りが期待できる。

 

あくまで机上の空論ですので、予選会当日はどうなるかわかりませんが、参考になればと思います。

 

近づいてくる第94回箱根駅伝予選会! 改めて考える各大学の状況と注目選手!

いよいよ予選会が迫ってきました。オーダーなどを見ながら再度各大学の状況を考えてみました。個人的に注目している選手も書いてみましたので合わせてご覧ください。

最終的な順位予想は前日にしたいと思います。

 

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※順不同

 

大東文化大学

93回箱根予選  1位通過

49回全日本予選 4位通過

 

昨年の箱根駅伝予選会は下馬評を覆すトップ通過!さらに今年の全日本予選も下馬評は低いながらもしっかりと4位で通過するなど、予選会に関してのピーキングは素晴らしいものがあります。今年も昨年と同様の時期に10000mに出走して調子が良いところ見せているのと主力選手のエントリー漏れがないことからトップ通過有力でしょう。

 

注目選手:林日高選手

原選手、前田選手に隠れがちだが、長い距離では非常に面白い選手。日体大記録会でも終始先頭を引っ張る走りで大東文化を牽引しており、最終学年の今年は非常に面白い存在。

 

注目ルーキー:なし

 

帝京大学

49回全日本予選 6位通過

 

予選会で外すイメージがまったくなく、選手層から考えても通過は間違いなくしてくるでしょう。たたき上げの選手が多いため、大崩れする選手が少ないうえに昨年、箱根駅伝往路を沸かせた選手たちも更なる成長を遂げており、非常に面白いです。トップ通過争いを演じるのではないかと思います。

 

注目選手:平田幸四郎

昨年度はルーキーながら箱根駅伝9区に抜擢!堅実な走りを披露した。トラック以上にロードで力を発揮するタイプなので、2年目の今年は予選会からロードに平田ありを見せてもらいたい。帝京らしいコツコツ力をつけていくタイプなので今後に期待。

 

注目ルーキー:星岳

入学してからトラックの自己ベストを次々と更新!10000mは29分30秒まで力を伸ばした。長い距離は未知数だが、夏を越えて、20kmもしっかりと走れるようになっていると非常に面白い。

 

山梨学院大学

 

今年は昨年よりも選手層が薄い上に市谷選手、古賀選手など一部主力選手がエントリー漏れと厳しい状態。しかし、エースのニャイロ選手、上田選手、永戸選手は健在。よほどのことがない限り通過は間違いないでしょう。新戦力がこのプレッシャーのかかる舞台で何人好走するかが予選会突破と本戦での戦いに大きく影響しそうです。

 

注目選手:永戸聖

昨年、駅伝デビューを果たすとその勢いに乗り、しっかりと山梨学院の主力選手へと成長しました。山梨学院の日本人選手は上田選手が一番注目されていると思いますが、チーム日本人トップは永戸選手が来る気がします。

 

注目ルーキー:なし

 

明治大学

93回箱根予選  2位通過

49回全日本予選 7位通過

 

戦力的には通過間違いないのでしょうが、ピーキングにやや問題ありか。昨年は4年生がチームを引っ張っていましたが、今年は4年生不在ということでチーム力という点に置いては少し不安を感じさせます。ただ、戦力的には間違いなく通過ラインにいると思うので大丈夫でしょう。ただし、坂口選手など貯金を作れる選手が故障などで外れると一気に厳しくなる可能性もあります。

 

注目選手:坂口裕之

血液の病気を乗り越えて、今年の全日本予選では最終組で見事に日本人トップの快走!箱根予選にも期待がかかります。4年生が不在ということもありますので、坂口選手を中心にどうチームがまとまるかも鍵となりそう。

 

注目ルーキー:前田瞬平

倉敷高校初優勝を決定づけた、全国高校駅伝4区での快走はまだ記憶に新しいところ。入学してからまだ大きな結果を出してはいませんが、ロードに強い選手ですので、予選会で快走して、一躍脚光を浴びる可能性もあり。

 

國學院大學

93回箱根予選  8位通過

49回全日本予選 3位通過

 

戦力的には通過は間違いないと思いますが、ここ2年間は予選会との相性があまり良くありません。抜群の安定感を誇る熊耳選手がエントリー漏れと少し不安が残りますが、残りのエントリー選手が万全の状況なら面白い。向選手が予選会時期に調子が合わないことが多いので、今年は日本人トップ争いをしてもらいたいところです。

 

注目選手:浦野雄平

前期、國學院でも最も目立った選手でしょう。積極的な走りでトラックレースでは自己ベストを連発!チームを鼓舞しました。トラックの勢いそのままにロードでも強さを発揮してもらいたい。

 

注目ルーキー:なし

 

城西大学

93回箱根予選  12位落選

49回全日本予選  9位通過

 

昨年はまさかの予選落ちをしてしまいましたが、今年は戦力を見る限り通過はしてくると思います。ただ、全日本予選もギリギリの9位通過と予選会関係は少し苦手としているイメージです。ただ、本戦に出場すると予選の結果以上の走りを見せることが多い城西大学ですので、なんとか予選会を通過したいところ

 

注目選手:菅真大

1年目から長い距離で頭角を現し、城西大学を引っ張ってきた選手。気づけばもう4年生。最終学年として懸ける想いは違うでしょうから得意のロードでの快走を期待したい!

 

注目ルーキー:なし

 

創価大学

93回箱根予選   3位通過

49回全日本予選 11位落選

 

通過は堅いかと思っていましたが、米満選手、江藤選手、吉留選手が外れているのは不安材料の一つ。ムイル選手と大山選手が貯金を作り、あとは集団走で戦えば下位ではしっかりと通過することが出来るのではないかと思います。昨年の予選会はしっかりと戦術がハマり、今年の全日本予選も故障者続出の中で何とか合わせて、通過まで惜しいところまで行っていますのでピーキングは上手い方だと思います。

 

注目選手:大山憲明

インターハイチャンピオンもついに最終学年の4年生。長い距離はややムラがありますが、潜在能力はかなり高い。4年目の今年は主将としてチームを引っ張る立場となり、懸ける想いは違うと思うので、能力の爆発に期待したい!

 

注目ルーキーなし

 

拓殖大学

93回箱根予選   7位通過

49回全日本予選  15位落選

 

苅田選手のエントリー漏れはありますが、デレセ選手、西選手、馬場選手、戸部選手が揃っていますので問題はないかと思います。他にも長い距離でしつこく走る選手が多いので、余程の事がない限り、通過は出来るかなと思います。ただ、最近、予選会との相性がよくないのが気になるところです。

 

注目選手:馬場祐輔

1年目、彗星のごとく現れた馬場選手ですが、2年目以降は少し足踏みが続いている状況。潜在能力は岡田監督のお墨付きで、非常に面白い選手。2年前に脚光を浴びた予選会で再び脚光を浴びたい!

 

注目ルーキー:清水崚汰

前期は全日本予選に起用されるなど期待されているルーキー。高校時代の実績はあまりないが、ロードに強く、すでにハーフマラソンの経験もあり。地獄の夏合宿を上手く乗り越えていれば予選会での快走もあるか!?

 

上武大学

93回箱根予選   6位通過

49回全日本予選 19位落選

 

昨年は下馬評が低く、予選落ちが囁かれていましたが、見事に通過!予選会への戦術とピーキングの上手さを見せてくれました。今年も記録会などを見ると調子は良さそうで、エース格の井上選手、坂本選手も良さそう。当日の気象条件などもありますが、条件が悪くなればなるほど上武大学通過の確立が上がりそうです。

 

注目選手:大森樹

高校時代は3000mSC中心の選手でしたが、現在はチームの中心選手。井上選手、坂本選手が抜ける来年は太田黒選手とチームを引っ張っていく存在になることは間違いないでしょう。今年の記録会などを見ていると調子が上がっており、予選会で化ける可能性あり。

 

注目ルーキー:なし

 

中央大学

93回箱根予選   10位落選

49回全日本予選  12位落選

 

今年はある程度戦力が充実してきている。舟津選手も長い距離へ対応出来そうな目処が立っており、3年生の中山選手の成長が頼もしい。通過のポイントは中間層と1年生になるかと思います。確実に計算できそうな選手は堀尾選手、苗村選手、中山選手、舟津選手か。昨年次点で落ちているだけに今年は対策を十分に練ってくるでしょうから期待できると思います。

 

注目選手:中山顕

今年もっとも伸びた選手と言えると思います。そして何より安定感抜群!一般入試組から這い上がってきただけのことはあり、自分の立ち位置を作るべく必死で頑張ってきた成果が今の中山選手を作ってきた気がします。予選会で堀尾選手、舟津選手を差し置いて脚光を浴びる可能性あり。

 

注目ルーキー:畝拓夢

倉敷高校の全国高校駅伝初優勝メンバー。高校時代から実績があり、走りを見ている限り長い距離にも難なく対応出来そう。中大復活のキーマンとなりそうです。

 

東京国際大学

93回箱根予選   15位落選

49回全日本予選  14位落選

 

戦力的には上位通過はなくとも下位通過は可能だと思います。ただ、ピーキングの問題ややはり、一部戦力が欠けていることからギリギリのラインかなと思います。昨年の失敗や今年の全日本予選を見ていると予想するには難しいところです。

 

注目選手:伊藤達彦

前期に10000m28分台を出し、注目を浴びました。1年生であった昨年の予選会も無難に走っており、走力のついた2年目は10000mの持ちタイムに負けないような走りが期待されます。通過するには伊藤選手の快走は必須!

 

注目ルーキー:渡邊和也

実業団から入学したオールドルーキー。過去の実績は素晴らしいものがありますが果たしてどうか。日体大記録会の走りを見た感じ、外れると思っていただけに驚き。新人ながらベテランの調整力をどう見せてくれるのか。

 

国士舘大学

93回箱根予選   9位通過

49回全日本予選 13位落選

 

正直、戦力的に読みづらい印象です。総合力的にはボーダーラインギリギリと言ったところでしょうか。ポイントは留学生のギトンガ選手。生活環境に慣れていないのかトラックレースで結果は残していませんが、ロードはどうか?

 

注目選手:住吉秀昭

1年目からチームを牽引してきた住吉選手も3年生。今年もチームのエースとしてチームを引っ張ります。年々、走力もついてきて今年は日本人トップ争いを演じてもらいたい。チーム通過にも住吉選手の走りが大きな鍵となりそうです。

 

注目ルーキー:ポール・ギトンガ

未知数の一言ですが、予選会で突然快走する可能性もあり、留学生の中でダークホース的な存在です。

 

日本大学

93回箱根予選  10位通過

49回全日本予選 16位落選

 

なんだかんだ言われながら通過してきた全日本予選会も今年はついに落選。荻野選手、石川選手に続く日本人エースも出てこず、チームは岐路に立たされています。日体大記録会を見る限り仕上がりはまずまずですが、誰も失敗が許される状況ではありません。そのプレッシャーに耐えることが出来るのか。通過ギリギリの闘いになる事は間違いないと思います。

 

注目選手:川口賢人

今年の箱根駅伝5区で快走を見せてくれた川口選手。ロード適性があり、後半アップダウンのある予選会のコースも適性がありそう。卒業した石川選手の穴を埋めるくらいに成長していれば突破が見えてくる。

 

注目ルーキー:武田悠太郎

前期は1年生ながら関東インカレでハーフマラソンに出場するなど期待の選手。夏を越えて成長していれば前期のハーフマラソンの経験が活きてきそう。もともと期待されて入学してきた選手ですので、予選会でブレークしてチームの通過に貢献したい。

 

以上、出場を争うであろう13校について書かせていただきました。予選会もいよいよ近づいてきてドキドキですね!

絶対王者青山学院を破り、出雲駅伝は東海大学が制する!! 

ほぼ、予想通りの2強争いとなりましたが、出雲駅伝を制したのは東海大学でした!以下関東の大学のみ簡単にコメントです。

 

ekidennotora.hatenablog.com

 

優勝 東海大学

 

予想通り強かったです!1区阪口選手が積極的な走りを見せ1位でタスキを繋ぐと舘澤選手が勢いを加速!3区で松尾選手が順位を落としますがしっかりと粘り4区へ。ここからの3区間が非常に強かった。鬼塚選手が後続を引き離す区間賞の走りを見せると続く5区の三上選手も区間賞!さらに6区の關選手も落ち着いた走りで唯一30分を切る走りで3区間連続区間賞を達成!見事に優勝を果たしました。

 

2位 青山学院大学

 

終盤まで優勝争いを繰り広げていたのですが、4区と5区で離されてしまったのが、非常に痛かった。6区の橋詰選手はオーバーペース気味で突っ込んで入り、後半は失速してしまいましたが、絶対に優勝する!という強い気持ちが伝わってきました。

タラればですが、1区の梶谷選手がもう少し粘れていたら2区の田村選手が良かっただけに3区の下田選手で少し貯金を作ることが出来たかもしれません。

 

3位 日本体育大学

 

これぞ駅伝という走りを見せてくれました。1区~6区まで取りこぼしのない素晴らしい駅伝でした。1区の吉田選手が6位で滑り出すと6位前後でしっかりとレースを進めて、5区の富安選手と6区の辻野選手の4年生コンビが3位まで順位をあげました。全日本大学駅伝に出場できないのは残念ですが、しっかりと存在感を示しました。

 

4位 順天堂大学

 

1区と2区の1年生コンビが大きく出遅れましたが、3区の塩尻選手が区間賞の走りで一気にチームの流れを引き寄せると、4区栃木選手、5区野田選手がその流れを加速し、6区の橋本選手が会心の走り!スタートで15位だった順位はいつの間にか4位にスターターを誰にするのかという課題は残りましたが、大エースの存在感と流れに乗った時の順大の強さが光りました。

 

5位 東洋大学

 

1区の西山選手が5位で滑り出すと2区の相澤選手がしっかりつなぎ3区の山本選手が総合2位まで順位を上げる快走!しかし東洋大学にとってここまでは想定内のはず。4区~6区の選手がどれだけ走るかを試したかったはず。4区の吉川選手こそ好走しましたが、5区と6区は課題の残る走りに。

 

6位 神奈川大学

 

1区から4区まで非常に見せ場を作ってくれました。鈴木健吾選手抜きでこれだけ見せ場を作れるので、エースが戻ってきたらさらに面白い展開となりそうです。3区の鈴木祐選手は少しオーバーペース気味。6区の大塚選手は脱水症状ともう少し頑張れた部分もあったかもしれませんが、鈴木健吾選手が戻ってくるであろう全日本に期待したいです。

 

7位 駒澤大学

 

1区で大きく出遅れましたが、2区以降はある程度安定した走りを見せていました。工藤選手、片西選手はユニバーシアード以降調子が上がっていない様で、今後の復調に期待。堀合選手、小原選手がしっかりと走れたことは大きな収穫だったと思います。また、今年は駅伝で下選手がブレイクするかもしれません。

 

8位 中央学院大学

 

1区で大森選手が3位で滑りだすと4区まで非常に見せ場を作ってくれました。3区の高砂選手がまだ万全ではない様で、あそこでもう少し頑張れればもう少し面白かったかもしれません。廣選手の成長や1年生の高橋選手がしっかりと走れたなど収穫もあった反面、6区福岡選手の大ブレーキなど課題は残ります。

 

9位 早稲田大学

 

1区は太田選手が7位と無難に切り抜けたのですが、3区の永山選手と4区の新迫選手が今一つでした。4年生がしっかりと走れていたのは収穫で、永山選手と新迫選手が復調すればしっかりと戦えそうです。特にの全日本での頑張りに期待したい。

 

棄権 法政大学

 

1区の坂東選手が出遅れるも3区の青木選手が区間4位の快走で追い上げ、ここから勝負というところで4区の強矢選手がまさかの棄権…青木選手が主要区間で使えそうな目処が立ったことが収穫でしたが、チームとしては残念な結果となりました。

 

総括

 

今年は例年より暑くなったことにより脱水症状などになった選手が多くいたようです。過度な緊張なども脱水を促進させた要因の一つだったかもしれません。そんな条件下の中、安定した力を全員が発揮した東海大学はやはり強かったです。青山学院大学も敗れはしましたが、今回は神林選手の起用や6区に橋詰選手を使うなど勝つ以上に先を見据えているオーダーでしたので、この先は侮れません。やはり全日本大学駅伝もこの2強が有力大学になるかなと思います。

また、要注意チームとしては全日本までには鈴木健吾選手が戻ってくるであろう神奈川大学で、エースが入ることによりチームはガラッと変わってくると思います。