第49回全日本大学駅伝は神奈川大学が優勝!! 少し別視点から個人的な見解!
全日本大学駅伝を見事に優勝したのは神奈川大学でした!2強対決と騒がれる中、見事に優勝しました20年ぶりということで、最後に優勝した年に生まれた子供たちが今の大学2年生…歴史を感じます。
詳細⇓⇓⇓
1位 5:12:49 神奈川大学
2位 5:14:07 東海大学
3位 5:15:22 青山学院大学
4位 5:15:59 駒澤大学
5位 5:16:29 東洋大学
6位 5:17:59 中央学院大学
以上シード権
7位 5:19:08 早稲田大学
8位 5:19:39 帝京大学
9位 5:20:32 山梨学院大学
10位 5:20:59 法政大学
11位 5:21:26 國學院大學
12位 5:21:34 順天堂大学
13位 5:22:31 城西大学
14位 5:24:04 大東文化大学
15位 5:25:02 明治大学
16位 5:25:40 立命館大学
17位 5:30:19 皇學館大学
18位 5:30:51 京都産業大学
19位 5:32:50 関西学院大学
20位 5:33:44 広島経済大学
21位 5:34:08 愛知工業大学
22位 5:35:09 第一工業大学
23位 5:41:25 東北大学
24位 5:46:21 北海道大学
25位 5:49:13 新潟大学
というわけで神奈川大学の優勝で幕を閉じた全日本大学駅伝でした。大学ごとにコメントをと思ったのですが、遅くなってしまったのと非常に細かく分析されているブログがいくつかあるので今回は控えさせていただきます。ここからは別視点で個人的な全日本大学駅伝を見ての感想です。
①1区の重要さを再認識
今年の1区はスタートからペースが速く、ペースの上げ下げも非常に多かったと思います。大エース不在のチームは1区でついた差を埋めることが出来ず、順位を上げることが出来なかった印象です。箱根駅伝を前に1区の重要性を改めて再認識させられる結果であったと思います。
②風の影響
今回は4区からずっと強い追い風となりました。この追い風によって全体的にタイムが速くなりました。さらに言うとトラック型とバネの利く走り方をしている選手は前半突っ込んでも後半そこまで崩れることがなく、追い風の恩恵を大きく受けた形となったと思います。逆にあまり飛ばずに地を這うような走りの選手たちはあまり恩恵を受けることはなかったように感じました。たとえば神奈川大学の越川選手は出雲駅伝では強烈な向かい風の中4区区間7位でした。今回は追風のコンディションで5区区間賞を獲得しています。
③風の影響その2
今回は下位の大学からも良い記録が生まれましたが、やはり風の影響は強かったと思います。下位の大学はひたすら前を追うしかない為、前半から速いペースで入る傾向にあります。そのまま上手く追い風に乗って後半まで失速を少なく走ることが出来た選手が多くいたように感じました。明治大学の阿部選手の区間新記録は【実力+気象条件+襷を貰った順位】とすべて噛み合った気がします。(気持ちを切り替えて走った阿部選手もすごい)
さらに4区区間賞の城西大学の菅選手もシード権外だったため、前半から果敢に突っ込んで走り、最後まで持った形だったと思います。
先頭グループが集団で上手くレースを進める中、流れから遅れてしまいながらシード権を争った中央学院大学と早稲田大学は非常に走りづらい状況だったと思います。下位の大学のように思い切って突っ込んで走ることも出来ず、シード権を常に意識しながら守りの走りになっていたような気がします。途中から失敗しない事が大前提となっていた2チームは安定こそしていましたが、難しい走りが要求されていたように感じます。「突っ込んで潰れたらどうしよう。」「この差は守らなければならい。」など心理的になかなか思い切りのある走りが出来なかったような気がします。
【箱根駅伝へ向けて】
神奈川大学が優勝したことにより、メディアでの扱いは3強対決となるでしょう。しかし、何があるのかわからないのが箱根駅伝。他の駅伝にはない5区山登りと6区山下りがあります。さらに全区間が20kmを超える距離とあって少しのアクシデントも許されません。
全日本大学駅伝はある程度指標にはなりますが、箱根駅伝は別物と考えるべきでしょう。
上位チームを見ていても箱根駅伝で勝負の鍵となりそうなのは5区と6区となりそうです。特に今回優勝した神奈川大学、2位東海大学、3位青山学院大学は6区の選手はいますが、5区で勝負できる選手が今のところ見当たりません(もうチーム内でいるかもしれませんが)先頭に立てば実力的にはあまり変わらないと思うので先手必勝が優勝の鍵となるでしょう。
また、4位駒澤大学も流れさえ乗れれば強いところを見せ、5区、6区に強力な選手がいれば面白そう。5位の東洋大学は4年生の主力が戻ってくれば大きなプラスが見込まれ、割って入ってくる可能性もあります。6位の中央学院大学は5区、6区が健在で、横川選手、藤田選手が戻ってくれば面白いと思います。
7位以下のチーム、全日本大学駅伝には出場していないチームも箱根駅伝までにまだまだ上乗せが出来そうなチームが多いので、これからの2か月間の過ごし方が箱根駅伝当日の順位を左右しそうです。
第49回全日本大学駅伝オーダー発表!! 当日変更ができるため主力選手を外す大学多数
いよいよ全日本大学駅伝のエントリーが発表となりました。当日区間変更がありますがとりあえず感想を!!( )は変更予想
1区 中村(鈴木)
2区 田村
3区 神林
4区 森田
5区 下田
6区 吉田(梶谷)
7区 小野田
8区 橋詰
補欠に梶谷選手と鈴木選手がいますので、変更はあるかと思います。1区で好位置につけることができれば、4区までトップ争いで流れそう。勝負は5区の下田選手とアンカーの橋詰選手がどこまでやれるか。少し予想とは違ったオーダーですが、この区間配置で優勝したら箱根駅伝はかなり強そうです。
3区 太田
2区 河合(光延)
3区 谷口(新迫)
4区 藤原
5区 宍倉
6区 永山
7区 吉田
8区 石田(安井)
永山選手は万全ではなさそうです。主力選手が外されているのでどこに入ってくるのか。前半の流れと新戦力の活躍が鍵か
1区 上田
2区 中村(永戸)
3区 藤田(久保)
4区 市谷
5区 首藤(出来場)
6区 片山
7区 河村
8区 ニャイロ
前半並べて最後はニャイロで勝負という形になるでしょうか。上手く凌げばシード権が見えてきそうです。
1区 伊勢(片西)
2区 大坪(工藤)
3区 物江
4区 下
5区 加藤
6区 堀合
7区 中村
8区 山下(高本)
工藤選手と片西選手2人で1区、2区になりそうな予感。そうなると最終区は高本選手か。4区終了時で確実にシード権内にいたいところ。
1区 大森
2区 横川
3区 廣
4区 高砂
5区 由見(新井)
6区 高橋
7区 有馬(福岡)
8区 細谷(市山)
オーソドックスなオーダー。新井選手、細谷選手が使えるようだと戦術の幅が広がり面白い。
昨年の再現が十分可能。
1区 相澤
2区 渡邊
3区 西山
4区 今西(山本)
5区 中村駆
6区 浅井(小笹)
7区 中村(小早川)
8区 吉川
出雲好走の吉川選手を8区に抜擢。変更はなさそうだしこのまま行くか。エース山本選手を4区に置けば4区終了時にシード権内は十分可能。5区以降の踏ん張りがどうか
1区 山藤
2区 大塚
3区 荻野
4区 鈴木祐
5区 越川
6区 安田(多和田)
7区 大川
8区 鈴木健吾
鈴木健吾選手が最終区にいることから必ずシード権は取りに来るオーダーで来た気がします。大塚選手と鈴木祐希選手は逆でも良いのではと思いますが、どんな走りをするか楽しみ。2強にどこまで割って入れるか。
1区 鬼塚
2区 塩澤
3区 舘澤
4区 関
5区 中島(阪口)
6区 國行
7区 三上
8区 川端
2区に早速、塩澤選手を抜擢!誰を替えても強力な布陣。比較的順調そうなオーダーなので、青山学院よりも優勢な気がします。
1区 浦野
2区 向
3区 江島
4区 国澤
5区 臼井(芹沢)
6区 内田
7区 河野
8区 松永(土方)
比較的オーソドックスなオーダーに。1区、2区のスタートと土方選手の使い方がポイントか。
1区 川澄
2区 林
3区 新井
4区 原
5区 奈須(奈良)
6区 三ツ星(山本)
7区 斎藤
8区 谷川
1区川澄選手にが驚きましたが、力のある選手をしっかりと前半区間に配置。4区終了時でシード権内を目指したい。経験者の奈良選手と山本選手をどう起用するのか。
法政大学
1区 土井
2区 坂東
3区 矢嶋
4区 青木
5区 松澤
6区 福田
7区 岡原
8区 鈴木(佐藤)
坂東選手が1区じゃないことにまず驚きました。補欠の佐藤選手をどう使うかと1区の土井選手が流れを作れるかがポイントとなりそうです。
1区 岩佐
2区 竹下
3区 濱川
4区 佐藤
5区 畔上
6区 島貫
7区 横井
8区 小森
思っていたオーダーとは違いますが、1区が乗ったら一気に行けそうなオーダーとなりました。非常に面白い戦いが出来そうです。
1区 南
2区 坂口
3区 河村
4区 角出
5区 大保
6区 前田
7区 阿部
8区 中島
このオーダーの感じだと坂口選手は走れそうです。来期に向けて復活の狼煙を上げてもらいたい。
1区 橋本
2区 塩尻
3区 中村(野田)
4区 金原(栃木)
5区 藤曲
6区 吉岡(清水)
7区 山田
8区 難波
4区までに主力選手で流れを作り、シード権内にいたいところ。5区以降は未知数な部分はありますが、駅伝に強い順大の力を発揮できるか。
1区 金子
2区 西嶋
3区 中島
4区 鈴木(菅)
5区 山本
6区 大石
7区 中原
8区 服部
前半区間は4区に菅選手が入ればオーソドックスな形に。後半区間はどれだけ粘れるか。
各大学、主力選手を外しているところが多く、正直オーダーが読みづらい部分がありますが、優勝争いはオーダーを見る限りでは東海大が一歩優勢と言ったところでしょうか?
当日、どんな変更があるのか今から楽しみです。
全日本大学駅伝で注目のルーキーは?各大学1名をピックアップ
昨年の東海大のルーキーたちが旋風を巻き起こしていましたが、今年も大活躍をするルーキーたちはいるのでしょうか?各大学エントリーメンバーから1名ずつ、個人的に注目したいルーキーをピックアップしてみました。
出雲駅伝で大学駅伝デビューを果たしたが、高校時代の実績や潜在能力から考えるとまだまだ行けるはず!将来的には同じ九州学院の先輩である久保田和真を越えて欲しい。中学、高校の全国大会ではずっと遠藤日向選手にラストで競り負け2番続き。大学では大きく成長して世代トップを目指してもらいたい。
吉田匠(洛南・京都)
高校時代は3000mSCを中心にロードで活躍。3000mSCインターハイ3位、全国高校駅伝3区区間6位の実績を持つ。出雲駅伝での出走はなかったが、ロードに強い選手なので調子が上がっていれば面白い存在。まだまだ荒削りで将来が楽しみ。
加藤敦(西脇工業・兵庫)
高校時代から5000mで13分台を出すなど実績は十分!積極果敢な走りが持ち味で、長い距離も適性がありそう。出雲駅伝では1区に抜擢されるも初の大学駅伝で実力を発揮することが出来なかった。今回の全日本も起用されることは濃厚で、リベンジに期待したい。将来の駒澤エース候補となれるか
安藤主税(鹿児島実業・鹿児島)
主だった実績はないが、全国高校駅伝で1区を任され、都道府県駅伝5区に抜擢されるなど期待値の高い選手。上手く走ることは出来なかったが箱根予選会も起用されるなど期待は大きそう。
高橋翔也(市立船橋・千葉)
高校時代は3000mSCを得意としながらロードを得意としていた。大学入学後は10000mのタイムも29分02秒98まで伸ばし、出雲駅伝でも強烈な向かい風の中、1人で走り切り5区、区間6位とまずまずの結果を残した。距離が伸びてどういった走りを見せてくれるか楽しみ。
西山和弥(東京農大二・群馬)
中学、高校と世代トップレベルの実力を誇る。全日本インカレ10000mでは順大のエース塩尻に競り勝ち、日本人トップとなり早くも大学のトップレベルの仲間入り。出雲駅伝の1区では無難に繋いだが本人の実力からしたらまだまだ行けるはず!全日本、箱根での快走が期待される。
井手考一(鳥栖工業・佐賀)
インターハイで5000m決勝に残り、全国高校駅伝も1区区間10位と高校時代は安定感が光る。鳥栖工業出身の選手は年を重ねるごとに強くなる選手が多いので、層の厚い神奈川大学で1年目からメンバー入りしていることからも将来の有望株。
塩澤稀夕(伊賀白鳳・三重)
層の厚い東海大学で1年目からメンバー入り。出雲駅伝の出走はなかったが、その後、平成国際大学記録会10000mで28分36秒15をマーク!チーム2番目、世代トップのタイムを叩きだす!全国高校駅伝1区も区間2位で走るなどロードも得意。東海大学の勢いを更に塩澤選手が加速させるか!
木下巧(柏日体・千葉)
際立った実績はないが、層の厚い國學院大學の中で予選会に引き続きメンバー入り。出走する可能性は低いが、柏日体高校の選手と國學院大學の相性は良く、昨年のエースで高校の先輩でもある蜂須賀源(コニカミノルタ)のような成長に期待したい。
三ツ星翔(八頭・鳥取)
高校時代はこれといった実績はありませんでしたが、大学入学後に力をつけ、箱根駅伝メンバーとして出走するまでに成長。コツコツ積み上げて大東文化になくてはならない選手へと成長してもらいたい。
法政大学
中村雅史(関大北陽・大阪)
全国的には無名で持ちタイムもないがメンバーに抜擢された未知数な選手。関大北陽出身の選手は大学に行ってから伸びる選手が多いので、今後に期待か。
星岳(明誠・宮城)
前期に5000m、10000mと自己記録を大幅に更新。層の厚い帝京大学の中で箱根駅伝予選会の出走メンバーにも抜擢さるなど期待されている。しかし、予選会では撃沈。本来の実力を発揮することが出来なかった。潜在能力は高そうなので、様々な経験を積んで、帝京大学を引っ張る選手へと成長してもらいたい。
前田瞬平(倉敷・岡山)
全国高校駅伝優勝メンバーで、ロードの強さが光る。大学でも1年目から箱根駅伝予選会メンバーに選ばれるなどに期待されているが、予選会では撃沈。潜在能力は非常に高い選手で、明治復活には前田選手の成長は欠かせない。
清水颯大(洛南・京都)
出雲駅伝で1区に抜擢されるも撃沈。全国高校駅伝の1区で区間7位と好走しており、スタートは得意なはずだが大学の壁に跳ね返される。出雲駅伝での1区抜擢も期待の表れだと思うので、大学駅伝でも活躍できるスターターに成長して欲しい。
該当選手なし
将来的に面白いかなという選手は多いですが、1年目から一気にブレイクしそうなのは塩澤選手や西山選手あたりになるのかなと思います。塩澤選手に至っては選手層が厚すぎて調子次第では外されそうですから東海大が恐ろしいです…
全日本大学駅伝は2強対決か!!青山学院大学と東海大学の区間配置を予想
今年は2強対決と言われていますが、果たしてどうなるでしょうか。2強対決と想定して青山学院大学と東海大学のオーダーを考えてみました。
1区 鈴木
2区 田村
3区 吉田
4区 橋詰
5区 小野田
6区 森田
7区 中村
8区 下田
昨年の経験値を十分に活かしたオーダーを考えてみました。2区、3区、5区、6区、7区は昨年の走者のままです。そのうち2区、5区、6区は区間賞を獲得していますので、十分に攻める区間にすることが出来ると思います。ポイントは1区、4区、8区に誰を起用するかになると思います。1区は走力もあり、起伏に強い鈴木選手で無難に繋ぐのが良いかと考えました。多少の出遅れは田村選手でカバーできる計算です。4区の橋詰選手は出雲駅伝でアンカーに抜擢されるほどですから走力はかなりついていると見ます。出雲駅伝は前半のハイペースが響いて失速してしまいましたが、冷静な走りをすれば区間賞候補になるのではないかと思います。8区は優勝争いを考えたときに下田選手が一番の適任かと思いました。下田選手は長い距離の方が力を発揮する傾向にあり、暑さ、起伏ともに強いです。全日本の8区は後半上り坂となり、気温も高くなる傾向にあるので、箱根駅伝8区で2年連続区間賞を獲得している下田選手にとってはかなり適性のあるコースだと思います。
4区終了時点でトップと並走または数秒差であれば優勝する確率はかなり高いのではないかと思います。戦力的には東海大学といい勝負になると思いますが、昨年優勝したという経験値が最後の勝敗を分ける形になるのではないかと予想します。
1区 阪口
2区 關
3区 舘澤
4区 松尾
5区 塩澤
6区 國行
7区 鬼塚
8区 川端
大学駅伝の2冠目を狙う東海大学ですが、戦力的には非常に充実しています。關選手をアンカーに置くか迷いましたが、前半からの出遅れは避けたいので關選手を2区に起用する方向で考えました。阪口選手が上手く流れれば2区の關選手が勢いをつけ、3区前回区間賞の舘澤選手でリードを奪えそうです。4区松尾選手が無難に繋いでも5区にトップで襷を渡せる可能性があります。青山学院同様に勝負は5区~8区になると思います。前半でトップ争いをしつつ、この区間にどれだけの戦力を残せるかが勝敗を分けるポイントとなりそうです。選手層が非常に厚く、出雲駅伝同様に鬼塚選手を5区~7区のどこかで使い、勝負をかけることが出来そうです。アンカーには長い距離で安定感のある川端選手で逃げ切りを測ります。下田選手がアンカーに来ることを想定すると少しでもリードを保ったまま最終区に繋ぎたいところです。東海大学は鬼塚選手をどう配置するかと記録会で衝撃的な走りを見せた塩澤選手が駅伝でどんな走りを見せるかが大きな勝負どころとなりそうです。
というわけで、メディアで騒がれている2強について区間エントリーを予想してみました
正直、戦力的には互角と言えると思います。「経験の青山学院大学」「勢いの東海大学」という構図となるのでしょうか。
今年は前半からハイレベルな戦いが予想され、エース級を後半区間に出し惜しみすると出遅れてしまいそうな気がします。その中でも青山学院大学と東海大学は他大学だったらエース区間を走れるだけの選手を繋ぎの区間に配置することが可能ですので、勝敗は5区~8区の後半区間になってくるのではないかと思います。
色々と考えてもやはり、今回はこの2強対決になるのかなと思います。出雲駅伝同様に最後まで白熱した戦いとなり、面白くなってきそうです。
豆知識
【駅伝は先頭を走る選手が有利】
白バイ
一定のペースで先導してくれ、目安として走りやすい。先頭を走るとリズムが取りやすい。
中継車
先頭に立つと必ず前に中継車が付くので、向かい風の影響を最小限に出来る。単独走で前に何もない状況で走る選手よりは明らかに有利に働く。
ということで駅伝は先手必勝が勝つためのセオリーとなりそうです。
第49回全日本大学駅伝エントリー発表! 青山学院大学と東海大学の2強対決なるか!?
ようやく全日本大学駅伝のエントリーが発表となりました!だいぶ遅くはなりましたが、エントリーに関しての関東15大学の感想です。今年は箱根駅伝と同じように当日エントリー変更が可能となるようなので、相手の出方を伺っての区間エントリーがありそうです。
エントリー一覧はこちら↧↧↧
青山学院大学(前年度優勝)
鈴木塁人選手、中村選手が無事にエントリーされ、層が厚くなりました。出雲駅伝では後半区間で東海大に引き離されましたが、今回は面白い戦いが出来そうです。ポイントとしては、出雲駅伝で起用されていない森田選手と鈴木選手、そして、出雲駅伝最終区に抜擢されるも追いつくために向かい風の中、果敢に突っ込んで本来の走りが出来なかった橋詰選手。このあたりがどう起用されるかと調子が上がっているかが大きなポイントとなりそうです。
早稲田大学(前年度2位)
出雲駅伝メンバーから大きなプラス材料はありませんが、マイナス材料も特にありません。近年は出雲駅伝が不調に終わることが多いですが、全日本駅伝から調子が上がってくるイメージなので、出雲駅伝とは違った駅伝を見せてくれそうです。ポイントは出雲駅伝で不調だった永山選手。流れを変えるだけの力を持っている選手ですので、永山選手の調子次第で、チームの流れも決まってきそうです。
山梨学院大学(前年度3位)
予選会メンバー漏れから市谷選手が戻ってきました。選手層の薄さはありますが、ポイント区間さえ押さえてしまえば、最終区にニャイロ選手がいるのでシード権獲得は堅いかもしれません。箱根駅伝を考えるのであれば、前半にニャイロ選手を投入して、常にシード圏内でレースを進めて新戦力に駅伝の流れを経験させたい。
駒澤大学(前年度4位)
物江選手がエントリーされてきました。出雲駅伝ではチーム全体が上手く機能していなかつた印象でしたが、全日本までにどれだけ立て直してきているか。今年の駒澤大学は、力はあると思うのですが、ピーキングがズレたらとことんダメなイメージがあります。ただ、全日本は三大駅伝で最も得意としていますので、しっかりと合わせてくると思います。ポイントはチームとしてのピーキングになると思います。
ちなみに今年の駒澤の流れはこんな感じ
立川ハーフ(無茶苦茶強い)⇒関東インカレ(立川程の力強さなし)⇒ユニバーシアード(ワンツーフィニッシュ!金銀獲得!)⇒出雲駅伝(中途半端な結果に)⇒全日本大学駅伝(どうなるか?)
順番的には全日本は走りそうです。
中央学院大学(前年度5位)
新井選手と細谷選手が戻ってきてチームは万全の状況に近づいて来ています。駅伝では面白い走りを見せる選手が多いので楽しみです。ポイントは箱根駅伝しか走っていませんが、2回走って区間3位の細谷選手と出雲では不調だった高砂選手。この2人の調子が上がっているようだと非常に面白い。ただ、出雲駅伝、全日本駅伝とチームは上がってくるのですが、常に育成を考えている部分もあるので、どういうオーダーになるか。シード権を狙える力は今年もありそうです。
東洋大学(前年度6位)
4年生が何名かエントリーされましたが、堀選手、野村選手、竹下選手のエントリーはなし。まだチームとして万全ではない状況です。距離の短い出雲駅伝では最終区まで優勝争いをするなど、力のあるところを見せてくれましたが、距離が延びる全日本ではどうか?育成を見据えながらシード権獲得を目指したいところ。ポイントは山本選手の起用法。流れを一気に変えることの出来る選手なので、どの区間で起用するかで駅伝の流れが変わってきそうです。
神奈川大学(予選会1位)
エースの鈴木健吾選手も戻ってきて、平成国際大記録会でも好記録を出す選手が出るなどチームとして上昇気流に乗っています。全日本大学駅伝でどれだけ戦えるかが箱根駅伝に直結しそうです。ポイントはやはり鈴木健吾選手になると思います。おそらく2区か4区起用になると思うのですが、そこで1度は首位に立ちたいところ。シード権を獲得できるだけの戦力は十分です。
東海大学(予選会2位)
ほぼ充当なエントリーで長い距離が得意な湊谷選手、中島選手がエントリーされました。高島平ロードレースでの川端選手、国行選手の走りや平成国際大記録会でのルーキー塩澤選手の走りを見ていると誰を外して誰を走らせるのか非常に迷いそうな気がします。ポイントは出雲駅伝に出走していない最上級生の川端選手とこちらも出雲駅伝未出走のルーキー塩澤選手。この2人がどう起用されるかがポイントとなりそうです。優勝を狙えるメンバーは揃っています。
國學院大學(予選会3位)
予選会に引き続き熊耳選手がエントリー漏れ。他はほぼ順当なエントリーとなっています。チームとしての総合力は高いと思うのですが、エース力がやや欠ける印象。ポイントは予選会で力から考えると少し中途半端な走りをしてしまった向選手と浦野選手が他大学のエースとしっかりと戦えるかになりそうです。
大東文化大学(予選会4位)
予選会で好調だったメンバーは順当にエントリーされています。昨年は1区でブレーキしてしまい駅伝にならなかったので、ポイントはやはり1区となりそうです。面白い選手は揃っているので、流れに乗ることが出来ればシード権獲得も充分、視野に入ってきます。ポイントとなるのはやはり予選会で59分台を出した林選手、原選手、川澄選手になるかと思います。
法政大学(予選会5位)
細川選手や東福選手のエントリー漏れはありますが、佐藤選手、土井選手などがエントリーされ、十分戦えるエントリーにはなっていると思います。やはり法政大学もポイントは1区となりそうです。坂東選手が出雲駅伝ではまさかのブレーキで流れに乗りきれませんでしたので、1区の流れが重要になると思います。
帝京大学(予選会6位)
予選会メンバーから1年生の日野原選手が外れていますが、万全のエントリーかと思います。予選会トップ通過から見ても総合力の高さがうかがえ、十分にシード権を狙えるだけのチーム力がありそうです。ポイントは予選会を走っていませんが、高島平ロードレースで20kmを59分台で走った小森選手。三重県のいなべ総合高校出身で後半区間を走れば地元を走ることになります。
明治大学(予選会7位)
4年生でエントリーされたのは末次選手のみ。体調不良で予選会を欠場した坂口選手。予選会で転倒して途中棄権した三輪選手の状況は気がかりです。残念ながら箱根駅伝はありませんので、今いる戦力で明治大学の意地を見せてもらいたいです。ここでの結果が今後の明治大学を左右しそうです。
順天堂大学(予選会8位)
主力はしっかりとエントリーされており、出雲駅伝に引き続き面白い戦いが出来そうです。ポイントは誰が1区を走るのか。出雲駅伝は距離が短かったので、塩尻選手がカバーすることが出来ましたが、距離が延びる全日本からはそうはいきません。誰が流れを作るのかが大きなポイントとなりそうです。また、高島平ロードレースで快走した難波選手の起用にも注目です。
城西大学(予選会9位)
故障上がりの選手などもいると思うのですが、現状ではベストメンバーではないでしょうか。駅伝ではハマれば面白い力を発揮するチームなので、上手く調整出来ていればある程度戦えそうです。ポイントは予選会では調子の上がり切らなかった中島選手。中島選手の爆発力が駅伝で発揮されれば流れを変えることが出来そうです。
以上、関東の15大学について簡単にエントリーの感想を書かせてもらいました。今年の全日本のポイントはやはり1区となりそうです。1区は全区間で最もアップダウンが多く、難しいコースとなっています。ここで良い順位にいない限りは大エースがいない大学は少し苦しくなると思います。また、今回の各大学を見ていると最終区にエース級を回せる大学は上位大学しかなく、1区~4区である程度の順位を確保して、5区~8区は耐えるパターンがシード権獲得大学のパターンになるかなと思います。
本当に2強対決? 出雲駅伝、箱根予選会を終えて箱根駅伝の構図を考える。
箱根駅伝予選会も終わり、第94回箱根駅伝への出場校がすべて出そろいました。出雲駅伝は東海大学が制し、世間の注目は青山学院大学VS東海大学という構図が出来上がっています。果たしてこの2校に割って入る大学はないのでしょうか?少し考えてみました。
優勝候補
出雲駅伝では負けたとはいえ、優勝候補筆頭は間違いなく青山学院となるでしょう。今年の出雲駅伝は負けましたが、短い距離への準備はそこまでしていなかった印象で、全日本大学駅伝、箱根駅伝だけを見据えているように感じました。もしかしたら箱根駅伝1本に照準を絞っているような気もします。全日本大学駅伝で負けるようなことがあっても箱根駅伝はしっかりと合わせてくると思います。
箱根駅伝のポイント
①エース田村選手、下田選手をどう使うか
田村選手は絶対的な走力がありますが、暑さにあまり強くない。下田選手は暑さに強く単独走が得意。この2人をどう起用するかがポイントとなりそうです。
田村選手をエース区間の2区に使うのがオーソドックスかもしれませんが、1区で逃げる奇襲作戦も面白い。下田選手も2区候補ですが、差がつきやすい復路の8区で起用出来ると復路で勝負出来て面白い。果たしてどう起用されるか
②3区は誰が起用されるか
青山学院は近年、この3区が大きなポイント区間となっています。秋山選手の3区で先頭に立つというのが勝ちパターンでした。その秋山選手が卒業して、誰がこの3区を任されるのかが、勝負を左右しそうです。個人的には鈴木塁人選手か橋詰選手あたりが攻撃的で下り基調のコースに向いているのではと思っています。
③5区は繋ぎか攻めるか?
昨年の5区は貞永選手が無難に走るスタイルでしたが、今年は勝負できる選手がいるのかどうか?6区が小野田選手でアドバンテージが作れることが予想されるので守りの5区ではなく、攻めの5区に変えることが出来ると面白い。
フツーの会社員だった僕が、青山学院大学を箱根駅伝優勝に導いた47の言葉 [ 原晋 ]
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出雲駅伝は勝つべくして勝った東海大学。三大駅伝制覇を狙える唯一のチームです。高校時代から実績のある選手がほとんどで選手層は非常に厚く、こちらも優勝候補筆頭と言えるでしょう。全日本大学駅伝も優勝候補です。問題があるとすれば、箱根駅伝の距離と適材適所に区間配置することが出来るのかだと思います。ハマれば一気に行く可能性も秘めています。
箱根駅伝のポイント
①最上級生の走り
2年生ばかりが目立っていますが、昨年度も長い距離で頼もしかったのは4年生でした。今年も川端選手、春日選手、國行選手など力のある4年生がいます。この4年生たちがどのように起用されるがポイントとなりそうです。おそらく昨年と同様に後半区間が予想されます。川端選手、國行選手は高島平の20kmで60分を切っており、ますます最上級生へのウェイトが高まりそうです。
②ジョーカー鬼塚選手の起用法
出雲駅伝で優勝を決定づけたのは4区鬼塚選手の快走でした。昨年は不動のスターターでしたが、阪口選手の成長により、鬼塚選手がどの区間でも行ける状況が出来ています。走り方などを見ていると3区が向いているような気がして、1区阪口、2区關、3区鬼塚と繋ぐことが出来れば3区終了時点でトップに立てる可能性は十分高いでしょう。また、往路に使わず復路に使うのも面白いかもしれません。
③5区を任せられる選手
昨年は舘澤選手が走りましたが、今年は違う選手が上りそうです。この区間に計算できる選手を置くことが出来るかどうかは箱根駅伝優勝を目指すには必須となります。走力の高い選手は非常に多いのですが、上りに抜群の適性を持った選手を起用することが出来るかも大きなポイントとなりそうです。
箱根駅伝は全区間が20kmを越え、なおかつ5区と6区という特殊区間がありますので、単純に持ちタイム=力とはなりません。しかし、世間が騒ぐように現状であれば、青山学院大学と東海大学が頭一つ抜けている状況には変わりないと思います。ただ、この2校に割って入る可能性がある大学があるとすれば神奈川大学になると思います。
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前期からチームが波に乗り、エース抜きの出雲駅伝でも途中まで健闘を見せた。エースの鈴木健吾選手は強力で、エースが入ったチームは出雲駅伝の時とは比べ物にならないくらいに強くなりそうです。1区~3区で勢いに乗れれば2強にしっかり食らいついていける可能性を秘めています。
箱根駅伝のポイント
①3区と5区の選手は?
昨年は1区の山藤選手、2区の鈴木健吾選手で一気に先頭を奪うことに成功しました。しかし、3区と5区がウィークポイントとなり、一気に順位を落としてしまいました。逆に考えると3区と5区に強力な選手を配置することが出来れば、往路優勝を狙えるということです。今年はかなり成長した選手たちがいますので、この区間にどの選手が配置されるかがポイントとなりそうです。
というわけで2強+1の構図が成り立つのではないかと考えています。しかし、正直なところ2強以外は紙一重で、どこがシードを獲得してもおかしくない状況です。
全日本大学駅伝が終わったら再び、全出場大学について書きたいと思います。
名門復活なるか! 中央大学が箱根路に復帰! 箱根駅伝での逆襲はあるか!?
中央大学が見事3位で予選会突破を果たしました!当日の気象条件などを見ていて通過は固いかなと思っていましたが、下位通過を予想していただけに上位通過には驚きました!苦悩の1年の中で、監督、選手の中の意識改革が進んでいたのだと思います。
予選会突破の要因と本戦へ向けて少し書いてみました。
エースの躍進
堀尾選手
まず、記録的にはトップである堀尾選手が頑張りました。堀尾選手は暑さや湿度にやや弱い印象ですが、この日は気象条件も良く見事に監督の期待に応える走りを見せました。前期は少し苦しんでいた印象でしたので、この大事なレースに合わせてきたのは流石です。
舟津選手
昨年は距離に苦戦していた舟津選手でしたが、今年はしっかり距離にも対応!日本インカレで1500mに出場し優勝した時、距離は大丈夫かな?と思ったのですが杞憂に終わりました。しっかりと距離にも対応し見事60分切を果たしています。
中山選手
なんといっても一般入試組の中山選手の躍進が光りました!ブレイクするのではないかと思っていましたが、日本人2位の快走で見事チームに貢献しました!まだまだ伸び代がありそうなので、今後が楽しみです。
この3人がエースとして藤原監督の期待に応えたことは非常に大きかったと思います。
1年生の快走
期待されて入学してきた1年生たちですが、その期待通り1年目から活躍することは容易なことではありません。しかし、中大の1年生たちは見事にそれをやってのけました。特に畝選手は快走を見せ、全体33位、全出場大学の1年生の中でトップとなる走りで期待に応えます!池田選手も74位。川崎選手も二ケタ順位とはなりませんでしたが、61分22秒で走り切っており、通過に貢献しています。この1年生たちの頑張りが先輩たちを刺激して、チームを底上げしたことは間違いないと思います。
ペース配分
今回の予選会はかなり涼しいコンディションで行われました。そのため、ペース配分をどうするかが難しくなりました。暑いコンディションならば前半抑えて後半勝負となりますが、涼しいからと言って速く行かせ過ぎても後半が怖い。そういった意味ではタイムを稼いだ上位3名以外は最初の5㎞を15分05秒前後で入っており、今回のコンディションでは絶妙なペース配分だったように感じます。同じようなペース配分をしていたのが国士舘大学で見事にハマっていました。逆に創価大学は設定ペースが遅すぎてレースの流れに乗り切れませんでした。
箱根駅伝に向けて
箱根駅伝予選会と箱根駅伝本戦は全くの別物です。舟津主将がシード権を必ず取ると言っていましたが、箱根駅伝はいかに適材適所に区間配置することが出来るか。1人でも自分の力を十分に発揮することが出来るのかが求められます。そういった意味では全日本大学駅伝に出場できなかったことは選手を試すという意味では少し痛かったかもしれません。
現状では考えられるオーダーは
1区 舟津選手
2区 中山選手
3区 堀尾選手
4区 畝選手
という形になるのではないでしょうか?3区までは確実にシード権内でレースを運ぶことが出来そうです。その他の区間はこれから適性を見極めながらということになりそうです。
舟津選手が何かと話題になりがちな中央大学ですが、チーム一丸となって頑張ってもらいたいですね。