第50回全日本大学駅伝予選 6月30日に8枠決定! どこが通過するのか?
もうすぐ、全日本大学駅伝予選が開催されます。今年は早稲田大学が箱根駅伝3位で関東学生陸上競技連盟の推薦枠を獲得したため、8枠という狭き門。
予想ではありませんが、出場チームに対して少しコメントを。
※エースの安定感、調整力、暑さへの対応については完全に主観です。
エースの安定感◎
調整力△
暑さ×
力的には通過してもおかしくない戦力。エース中山の安定感は抜群で、最終組に頼れるエースがいる。舟津選手が1500mをメインに戦っていて、10000mをどれだけ走れるかが少し不安。また、チームとして暑さが少し苦手というイメージ。
エースの安定感◎
調整力△
暑さ×
選手層を考えると落ちる要素はない気がするが、敵は当日の気象条件か。6月の日体大記録会では暑さにやられたのか後半失速する選手が目立った。主力選手との違いはあるだろうが不安要素があるとすればそこだけ。復活に向けてトップ通過を目指してもらいたい。
エースの安定感◎
調整力△
暑さ△
絶対的エースの塩尻選手に橋本選手、野田選手の安定感が非常に高い。戦力的には落ちる要素はないはずだが、全日本予選を苦手にしているので、ピーキングが不安材料か。
エースの安定感◎
調整力〇
暑さ〇
通過確実かと思われた年はムイル選手のまさかの途中棄権。昨年はハイペースに出遅れる展開。箱根予選会も全日本予選も暑い時ほどチームとして力を発揮することが出来ているので、今年は上手くハマれば通過の可能性は十分。
エースの安定感◎
調整力◎
暑さ◎
毎年、全組が取りこぼしなく、安定したレースをするのが特徴。特に今年は畔上選手の安定感が抜群で、最終組も上手く戦えそう。チームとして暑さにも強く、暑くなることが予想される今年の全日本大学駅伝ではトップ通過候補になりそう。
エースの安定感〇
調整力△
暑さ◎
拓大と言えば泥臭さが代名詞。トラックのスピードはやや苦手な印象だが、気温が高くなれば通過の可能性は十分ある。最終組にしっかりとエースを置くことが出来るので、それまでの選手の粘りが通過に影響しそう。
エースの安定感△
調整力〇
暑さ◎
絶対的なエースはいないが強さがある。昨年は暑さ対策して来ていたようだったが、当日涼しくなり、通過ならず。今年は6月の暑さのある日体大記録会で好走している選手が多く、当日の天気予報を見る限り、日体大に分がありそうだ!
エースの安定感△
調整力△
暑さ×
ハマると強いが、ハマらないと少し不安定な印象。涼しい年の全日本大学駅伝は得意だが、酷暑の予選会では敗退することが多い。気象条件により、大きく変わってきそう。前半の選手たちの粘りが突破への鍵か!
エースの安定感◎
調整力◎
暑さ△
今年は絶対的なエースもおり、チームも安定感があるので非常に面白い。通過は確実視されるだろうが、トップ通過も充分に狙える!
エースの安定感◎
調整力〇
暑さ△
全日本予選では3回トップ通過を果たすなど、出場した年は確実に成績を残している。しかし、今年は例年に比べて選手層が薄い。最終組で逆転が可能な戦力が残るだけにどれだけ前半の選手が粘れるかが鍵。
法政大学
エースの安定感〇
調整力△
暑さ×
選手層からして落ちる要素は少なそうだが、暑さが少し苦手な印象。しかし、暑かった関東インカレハーフで大畑選手が各大学のエース級に混ざって入賞するなど、今年は暑さにも強そう。ハマればトップ通過候補になるのでは。
エースの安定感〇
調整力〇
暑さ〇
若干、選手層が薄いですが、エースは安定しているので、しっかりと堅実にレースを進めたい。暑い気象条件のほうが、力を発揮できるチームだと思うので、2年前の再来を狙いたい!
エースの安定感◎
調整力△
暑さ×
絶対的なエースはいるが、それまでに逆転できる位置にいることが出来るか。暑さも苦手なイメージなので少し厳しいか。復活してきた加藤選手の走りにも注目したい。
エースの安定感〇
調整力◎
暑さ△
なんだかんだで、全日本予選は強い。ピーキングが上手く、川澄選手を中心に上手く通過してきそう。ただ、よく選手が転倒するので要注意。
エースの安定感〇
調整力△
暑さ×
今年の小山選手はエースとしてしっかりと安定しています。あとは小山選手までどう繋ぐことが出来るか。選手層は厚いとは言い難いので、しっかりとしたピーキングが求められる。
エースの安定感〇
調整力△
暑さ×
選手層的には少し厳しいか。暑さにもチームとしてあまり強くない印象。エース長谷川選手を活かすことが出来るか。
エースの安定感〇
調整力△
暑さ△
戦力や勢いからするとそろそろ全日本予選を通過してもいいはず。エースも安定感があるので、しっかりと繋いでいきたい。
エースの安定感△
調整力△
暑さ×
選手層の薄さは否めないが、昨年も快走した選手が何名かいたので、今回も一矢報いてもらいたい。
エースの安定感△
調整力△
暑さ×
戦力的に少し厳しいか。箱根予選会に繋がる走りを見せてくれれば。当日、男鹿駅伝にAチーム、Bチームも登録されているが一体….
エースの安定感△
調整力△
暑さ〇
トラック種目にやや勢いがない印象。泥臭いレース展開になれば少しは面白いか。
昨年は雨で非常に涼しく、プレッシャーはあるものの、条件の良い記録会のような雰囲気もあった全日本予選。今年は一転、天気予報通りであれば、かなり暑いコンディションになりそうです。2年前は超スローペースになってしまい、前半からあまり大差がつかず、後半にエースがいたチームがかなり優位になる展開でした。
天気予報では最高気温34度予報。さらに天気がずれ込むと36度~37度になるかも。走力以上に強さが要求されるレースとなりそうです。
コニカミノルタの神野大地選手もプロ転向!? 日本長距離界はプロ化が進む?
川内選手に続いて、神野選手もプロ転向を表明しましたね。これから実業団からのプロ化が進んで行くのでしょうか?自分なりの考察を書いてみました。
実業団のメリット
安定している
やはり実業団に関して一番言えることは、金銭面の安定でしょう。ほとんどの実業団が競技をあがっても社内に残ることができますので、将来の設計が立てやすいです。たとえ走ることが出来なくなっても社内に残って仕事をしていけばいいわけですから。
まぁ~そこが最大のメリットであり、甘えてしまうという最大のデメリットかもしれませんが。
サポート体制
実業団チームに入ると様々なサポートを受けることが出来るチームがほとんどです。すべての企業ではないかもしれませんが、治療費やランニングシューズ等(金額や個数の制限はあり)はすべて企業が負担。合宿などの遠征費も企業が負担してくれます。毎月のように合宿が入っている実業団もありますし、海外遠征費なども当然負担してもらえます。(私の知っている限りでは)
実業団のデメリット
チーム優先
チーム優先の為、個人での動きに制限がかかりやすい。しっかりと監督・コーチと相談しながら方針を決めてくチームをありますが、やはりチームとして譲れない部分も当然あると思うので、その辺が少し難しいかと思います。また、監督・コーチと上手く合わないということがあっても、上手く対応していかなくてはなりません。その辺はやっぱりサラリーマンなのかなと思います。
プロのメリット
自由に動ける
やはり自分の考えで動けることにあるでしょう。企業に属するということは、優先順位はどうしてもチームということになります。しかし、プロで個人という話になれば、自分の考えで行動を決めることが出来ます。これはやりたいことが明確に決まっている選手にとっては大きなプラスとなると思います。
プロのデメリット
金銭的援助
上手くスポンサーなどが決まればいいですが、決まらなかった場合は生計を立てていくのに苦労します。いままで当たり前のように行けた合宿に行けなくなり、ランニングシューズや治療費なども考えながらやって行かなくてはならなくなっていきます。
ということで簡単に考えてみたのですが、私だったらプロ転向はしないでしょう。そんな勇気もありませんし、家族を養っていく自信もないし…
安定志向という考えがありますので
しかし、しっかりとした明確な目標がある選手にとって、プロ化は可能性が広がる一つの選択肢であると思います。
川内選手は自分の考えをしっかりと持っており、今までそれを行動に移してきました。そしてさらなる飛躍をするためにプロへの転向を表明しています。
神野選手も、実業団に入ったら「現役生活は太く短く」表明していましたので、プロになることが自分の目標を達成する為に一番必要なことだったのだと思います。
実業団を飛び出してまで自分の目標に向かって行くというのはそうとうな勇気が必要だったと思いますが、目標の実現に向けて頑張ってもらいたいです!
※スポンサーはすぐに付きそう
ただ、プロ化の流れはまだまだ日本には来ないかな….
私のような安定志向の人間が多いうちは
日本の陸上長距離界は留学生に支配される? 箱根駅伝、全国高校駅伝も留学生なしでは語れない状況に!?
色々と留学生について過去、述べさせていただきましたが、今年も新たな留学生たちが高校、大学に入学したようです。 思うところはあるのですが、とりあえず、今までの私の考えを述べた過去記事を載せたいと思います。また、留学生については関東インカレの結果を踏まえて、新しい記事を書いていけたらなと思います。
2部の表彰台は日本人選手は乗れるのかな....
とりあえず過去記事です。箱根駅伝は青山学院大学が制し、全国高校駅伝は佐久長聖高校が制しました。日本人しかいないチームが優勝している間は大きな波風は立たないような気がしますが、留学生がいるチームだけが優勝争いに絡む時代が来たり、インカレや全国高校総体の表彰台を毎年、留学生が独占するとなんか盛り上がりに欠けるような気がします。
世界と戦うという名目では必要なのかもしれませんが、まだ教育機関ですからね。逆にもっと海外レースなどを経験させられるシステムを作って、積極的に海外でレース出来る環境を整えるほうがいいのではないかなと感じています。
日本で留学生と戦うシステムより、川内選手(埼玉県庁)のように積極的に海外で勝負しに行くことが、一番必要だと感じます。
東海大の舘澤、中大の舟津の1500m快走! 長距離種目と中距離種目に垣根はない?
3月に行われたスタンフォード招待2018において、東海大学の舘澤選手が3分41秒82、中央大学の舟津選手が3分42秒66のシーズン初めにしては素晴らしい好タイムで走りました。これを受けて、中距離専門で活動している選手もいますが、長距離~中距離(1500mまで)に関して、垣根はないのではないか?ということに関して少し書いてみました。
まず下記の過去10回の日本選手権の優勝者を見てもらいたい。
101回 3分49秒73 舘澤亨次(東海大学)※箱根出走
100回 3分46秒66 戸田雅稀(日清食品)※箱根出走
99回 3分43秒47 新井七海(東海大学)
98回 3分43秒77 田中佳佑(富士通)※箱根出走
97回 4分02秒32 秋元優紀(山陽特殊製鋼)
96回 3分45秒49 田中佳佑(富士通)※箱根出走
95回 3分48秒59 井野洋(富士通)※箱根出走
94回 3分45秒76 村上康則(富士通)※箱根出走
92回 3分49秒96 小林史和(NYN)※箱根出走
※小林選手(NYN)は日本選手権を6回勝っています。
山陽特殊製鋼の秋元選手を除き、全員が関東の大学で箱根駅伝を目指したメンバーであることがわかります。つまりは専門的に年間を通して、1500mにすべてを捧げてきた選手ではないということになります・
シーズンで前期は1500mをメインに考えてトレーニングしてきた選手も当然いるとは思いますが、年間を通して中距離重視のトレーニングを積んでいない選手の方が結果を残す傾向にあるのではないでしょうか?
今回、好記録で走った舘澤選手、舟津選手も1月2日、3日はそれぞれ20kmを超える箱根駅伝に出走しています。
これは素人目線ですが、距離を踏むことでスピードは失われないし、むしろ土台が出来て、スピード練習にスムーズに移るという発想も出来るような気がします。(あくまで素人考え)
前期はスピード練習を重視、後期は20kmを走れるようにトレーニングを行えとは言いませんが、積極的に5000m~10000mを走れるくらいのトレーニングを積む方が中距離(1500m)に繋がるのかもしれません。
なぜ疑問に思ったか?
やはり、箱根駅伝で活躍する選手たちが1500mに出場して、好記録を出したり、勝負レースで勝ってしまうところを見たところから長距離、中距離の垣根はないのではないか?むしろ長距離から1500mに移行して行く方が有効なのではないかと感じたからです。ただし、800mは別物であるような気がします。
小林史和選手の例
小林選手は拓殖大学のOBで大学時代は箱根駅伝に4年連続で出場しています。その当時、1500mなどは特に行っていません。実業団でNTNに入社してから1500mを本格的に始め、2年目で日本選手権を優勝するまでに競技力をあげています。その後、さらに競技力を上げて、1500mの日本記録を更新するまでに至っています。こういう選手もいることから専門種目という捉え方は速い段階で決めつけなくてもいいのかもしれません。
個人的考え
やはり、中距離~長距離の垣根はあまりないように感じます。中距離をメインにやっている選手にもシーズン以外は長距離種目のトレーニングやレースにチャレンジしてもらいたいし、長距離をメインにやっている選手にも積極的に中距離種目にチャレンジしてもらいたい。そうすることで可能性がもっと広まるのではないかなと思います。
中距離向きだと思っていた選手が実は長い距離に適性があったり、長い距離が得意だと思っていた選手が中距離に向いていたりとか…
そういった意味で言うと今の東海大学はマラソン、駅伝、長距離、中距離とチャレンジさせており、非常に面白いカラーのチームだと言えると思います。
余談
市立船橋高校時代に800mで高校記録を打ち立てた前田恋弥選手は現在、明治大学で1500m、5000mにチャレンジしています。800mでの上限が見えてきたとのことで、高校記録を樹立したに800mを主戦場とせずに積極的に距離を伸ばそうとしています。800mで養ったスピードを武器に距離を伸ばして再びトップレベルで戦う姿を期待しています。
ということで言いたい放題書いてきましたが、簡単に言うと日本国内レベルであれば、1500m~20kmまでは同じ土俵で戦うことが出来るのではないかなと思っています。
順天堂大学 塩尻和也の進路先はどこか? SUBARU、富士通あたりが有力候補??
もうすぐ進路情報などが少しずつ出てくるころだとは思いますが、今回はどの実業団チームも即戦力として欲しいであろう、順天堂大学の塩尻和也選手の進路先の予想を考えて書いてみました。
これはやはり地元だからというのが一番の理由ですね。塩尻選手は地元群馬県をこよなく愛しているように見受けられます。群馬県の都道府県チームの監督はSUBARU陸上競技部の監督である、奥谷監督が務めているので、面識はかなりあると思います。塩尻選手を中心にSUBARUを実業団トップのチームにという構想があってもおかしくはありません。むしろ群馬県出身の選手は非常に面白い選手がそろっていますので、塩尻選手を獲得して、横川選手(中央学院大学)、西山選手(東洋大学)、千明選手(早稲田大学)などが立て続けに入社したら本当に面白い!群馬県民からしたら夢が広がりそうです。
②富士通
これは競技面を第一に考えたときに可能性が高いのかなと思いました。まずは3000mSCで世界大会を狙おうと思うなら練習パートナーに現3000mSC日本王者の潰滝選手がいます。さらに5000mや10000mで戦おうと思えば、順天堂大学の先輩でもある松枝選手や横手選手がいます。さらに距離を伸ばしてマラソンで将来的に活躍したいとなれば、今年度入社した鈴木健吾選手がいる。
まさに練習パートナーや目標設定に関しては非常にスムーズに移行できる環境です。
また、順天堂大学のエース級が富士通に行く傾向が非常高いので、現実的に可能性は高いのかなと思います。
③HONDA
これは上記2つに比べると少し有力どころから外れるのですが、今回、マラソンで設楽選手がマラソンで日本新記録を出したことを受け、少し候補に入れてみました。設楽選手も本来のマラソン練習と違う形で結果を出していますので、塩尻選手もオリジナルな練習方法を確立出来たらさらなる飛躍があるのかなと。また、設楽選手が現役バリバリの時に一緒にトレーニングや生活することでかなり大きな刺激となり、飛躍するかなと考えました。
個人的には上記3チームくらいが有力どころだと思います。塩尻選手クラスの選手であれば、全国の実業団から勧誘があったと思いますが、おそらくもう絞っているか決まっているでしょう。個人的にはSUBARUか富士通が有力どころではないかな~と考えているのですが、発表を待ちたいと思います。
また、塩尻選手は今年が大学生ラストイヤーなので、どんな結果を残してくれるか楽しみです!
箱根駅伝の視聴率がすごい!青山学院効果?東洋効果?視聴率について考えてみた。
今年の箱根駅伝は非常に視聴率が良かったようです。その要因はなんだったのか考えてみました。結果について書こうかと思ったのですが、今さら感があるかなと思ったので、別視点からの記事です。
①青山学院のメディア露出
陸連の上層部からはあまり快く思われていないようですが、青山学院大学がたくさんTV出演したことにより、「箱根駅伝」というものがより身近に感じるようになったと思います。学生をスター扱いすることによって生じる勘違いなどを懸念する声もありますが、このTV出演によって「箱根駅伝」がより身近なものになったのではないかと思います。特に原監督はTVのコメンテーターなどで定期的にTVに出演しており、完全にお茶の間の知る顔となっていました。
②どこが勝つかわからない展開
出雲駅伝は東海大学が制し、全日本大学駅伝は神奈川大学が制するなど、絶対王者青山学院大学が2つの駅伝を終えて勝てませんでした。箱根駅伝は一体どこが制するのかというわからない展開がさらに視聴者を釘づけにしたように思います。最終的には青山学院大学が総合優勝しましたが、往路での若手中心で優勝した東洋大学を見て、胸を躍らせた視聴者も少なくないでしょう。3強対決から一転、どこが勝つかわからない非常に面白い駅伝だったと思います。
③「陸王」効果
今まで駅伝に興味がなかった視聴者でもTBSドラマ「陸王」を見ていた人は多くいたと思います。その結果。ドラマから派生して、実際の駅伝を見て見ようと思った人も多かったのではないかと思います。日本ではよく、大ヒットしたドラマや漫画の職業がその年のなりたい職業ランキングにランクインしたりしてきますので、「陸王」効果で長距離に興味を持つ人が増えたのではないかと思います。(足袋屋さんの話ですけど)
④伝統校の復活
昨年は出場できなかった中央大学が今年の箱根駅伝では復活を遂げました。しかも往路はシード権内と伝統校復活に興奮した視聴者もいたのではないでしょうか。昔から箱根駅伝を盛り上げてきた伝統校の活躍はやはり箱根駅伝にとっては欠かせないものだと思います。
以上のことを考えてみました。(あくまで持論です)
年々、箱根駅伝は盛り上がってきているように感じます。「箱根から世界へ」という言葉がありますが、今や世界と切り離しての「箱根駅伝」という大きなお祭りになってきたような気がします。
そんなことでは世界と戦えないという意見もあるかと思いますが、一度きりの人生でスポットライトをたくさん浴びるときがあってもいいのかなと思います。
余談ですが、青山学院の原監督が「ライバルはサッカー、野球界」と言っていましたが、まさに将来、世界大会を目指せるような逸材たちに長距離をやらせるためには、「箱根駅伝」のような舞台に憧れを抱いて長距離に足を踏み入れてもらうしかないのかもしれません。
※この子が陸上をやっていたらすごい選手になるとい選手は大体、野球やサッカーに流れる傾向にあるようです。(長距離、短距離問わず)
そのためにも「箱根駅伝」の人気というものは先の未来を見据えたときに大きなものになっているかもしれませんね。
あまりに細かすぎる箱根駅伝ガイド!(2018) (ぴあMOOK) [ EKIDEN News ]
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第49回全日本大学駅伝は神奈川大学が優勝!! 少し別視点から個人的な見解!
全日本大学駅伝を見事に優勝したのは神奈川大学でした!2強対決と騒がれる中、見事に優勝しました20年ぶりということで、最後に優勝した年に生まれた子供たちが今の大学2年生…歴史を感じます。
詳細⇓⇓⇓
1位 5:12:49 神奈川大学
2位 5:14:07 東海大学
3位 5:15:22 青山学院大学
4位 5:15:59 駒澤大学
5位 5:16:29 東洋大学
6位 5:17:59 中央学院大学
以上シード権
7位 5:19:08 早稲田大学
8位 5:19:39 帝京大学
9位 5:20:32 山梨学院大学
10位 5:20:59 法政大学
11位 5:21:26 國學院大學
12位 5:21:34 順天堂大学
13位 5:22:31 城西大学
14位 5:24:04 大東文化大学
15位 5:25:02 明治大学
16位 5:25:40 立命館大学
17位 5:30:19 皇學館大学
18位 5:30:51 京都産業大学
19位 5:32:50 関西学院大学
20位 5:33:44 広島経済大学
21位 5:34:08 愛知工業大学
22位 5:35:09 第一工業大学
23位 5:41:25 東北大学
24位 5:46:21 北海道大学
25位 5:49:13 新潟大学
というわけで神奈川大学の優勝で幕を閉じた全日本大学駅伝でした。大学ごとにコメントをと思ったのですが、遅くなってしまったのと非常に細かく分析されているブログがいくつかあるので今回は控えさせていただきます。ここからは別視点で個人的な全日本大学駅伝を見ての感想です。
①1区の重要さを再認識
今年の1区はスタートからペースが速く、ペースの上げ下げも非常に多かったと思います。大エース不在のチームは1区でついた差を埋めることが出来ず、順位を上げることが出来なかった印象です。箱根駅伝を前に1区の重要性を改めて再認識させられる結果であったと思います。
②風の影響
今回は4区からずっと強い追い風となりました。この追い風によって全体的にタイムが速くなりました。さらに言うとトラック型とバネの利く走り方をしている選手は前半突っ込んでも後半そこまで崩れることがなく、追い風の恩恵を大きく受けた形となったと思います。逆にあまり飛ばずに地を這うような走りの選手たちはあまり恩恵を受けることはなかったように感じました。たとえば神奈川大学の越川選手は出雲駅伝では強烈な向かい風の中4区区間7位でした。今回は追風のコンディションで5区区間賞を獲得しています。
③風の影響その2
今回は下位の大学からも良い記録が生まれましたが、やはり風の影響は強かったと思います。下位の大学はひたすら前を追うしかない為、前半から速いペースで入る傾向にあります。そのまま上手く追い風に乗って後半まで失速を少なく走ることが出来た選手が多くいたように感じました。明治大学の阿部選手の区間新記録は【実力+気象条件+襷を貰った順位】とすべて噛み合った気がします。(気持ちを切り替えて走った阿部選手もすごい)
さらに4区区間賞の城西大学の菅選手もシード権外だったため、前半から果敢に突っ込んで走り、最後まで持った形だったと思います。
先頭グループが集団で上手くレースを進める中、流れから遅れてしまいながらシード権を争った中央学院大学と早稲田大学は非常に走りづらい状況だったと思います。下位の大学のように思い切って突っ込んで走ることも出来ず、シード権を常に意識しながら守りの走りになっていたような気がします。途中から失敗しない事が大前提となっていた2チームは安定こそしていましたが、難しい走りが要求されていたように感じます。「突っ込んで潰れたらどうしよう。」「この差は守らなければならい。」など心理的になかなか思い切りのある走りが出来なかったような気がします。
【箱根駅伝へ向けて】
神奈川大学が優勝したことにより、メディアでの扱いは3強対決となるでしょう。しかし、何があるのかわからないのが箱根駅伝。他の駅伝にはない5区山登りと6区山下りがあります。さらに全区間が20kmを超える距離とあって少しのアクシデントも許されません。
全日本大学駅伝はある程度指標にはなりますが、箱根駅伝は別物と考えるべきでしょう。
上位チームを見ていても箱根駅伝で勝負の鍵となりそうなのは5区と6区となりそうです。特に今回優勝した神奈川大学、2位東海大学、3位青山学院大学は6区の選手はいますが、5区で勝負できる選手が今のところ見当たりません(もうチーム内でいるかもしれませんが)先頭に立てば実力的にはあまり変わらないと思うので先手必勝が優勝の鍵となるでしょう。
また、4位駒澤大学も流れさえ乗れれば強いところを見せ、5区、6区に強力な選手がいれば面白そう。5位の東洋大学は4年生の主力が戻ってくれば大きなプラスが見込まれ、割って入ってくる可能性もあります。6位の中央学院大学は5区、6区が健在で、横川選手、藤田選手が戻ってくれば面白いと思います。
7位以下のチーム、全日本大学駅伝には出場していないチームも箱根駅伝までにまだまだ上乗せが出来そうなチームが多いので、これからの2か月間の過ごし方が箱根駅伝当日の順位を左右しそうです。