箱根駅伝予選会エントリー発表! 予選会を突破するのはどの大学か?
お久しぶりです。しばらく遠ざかっていましたが、予選会のエントリーが発表となったので、とりあえず個人的な感想です。
今年は記念大会で増枠なのですが、激戦には変わりなし。
エントリー⇓⇓⇓
http://www.kgrr.org/event/2018/kgrr/95hakone-yosenkai/95yosenkai-entry.pdf
江口選手のエントリー漏れこそありましたが、現状ではベストメンバーではないでしょうか。大エース塩尻選手を筆頭に野田選手、橋本選手と今年の学生ハーフで上位を占めた選手が脇を固めます。波はありますが、難波選手も上位で走れる選手。中間層は山田選手を中心に安定感がありそうです。
予選会が苦手というところ加味しても通過は堅いかなと思います。
物江選手が漏れていますが、エースの片西選手を中心に伊勢選手、下選手、堀合選手と長い距離に対して手堅い4年生。そして今年2区を任され、伸び盛りの山下選手と手堅い選手はきちんとエントリー。個人的には2年生の加藤選手がこの予選会でブレイクするのではないかと感じています。世田谷記録会で13分台を出した小島選手も面白そう。通過は間違いないと思うので、2年生世代がどのような走りを見せるのかが、箱根へ向けての鍵となりそうです。
宗選手、安藤選手など安定感のある選手がエントリー漏れしているのは少し心配ですが、エースの山藤選手、越川選手、荻野選手は順当にエントリーこの3人を中心に中間層がしっかりと走れば通過は問題ないか。もともと育成は上手い大学なので、新戦力の台頭にも期待したい。伸び盛りの北崎選手、1年生でエントリーされた川口選手、安田選手にも注目したい。
浦野選手、土方選手、青木選手の3年生トリオがしっかりとエントリー。浦野選手、土方選手は日本人トップ争いを演じてもらいたい。中間層は上級生を中心に安定感がある。予選会に合わせるのは上手い大学なので問題ないだろう。伸び盛りの臼井選手、1年生で唯一エントリーの藤木選手にも注目したい。
一見、順当に見えるエントリーだが、ロードで安定感のある苗村選手、畝選手がいないのは少し痛いか。しかし、エース中山選手、堀尾選手、舟津選手は健在で、この3人が上位で戦えれば通過はしっかり見えてくる。問題は中間層で国士舘大学の結果を順調と取るべきか否か。(楽にペース走という感じではなかった)ルーキーの三浦選手がどれくらいで走るかも注目したい。
中神選手、三ツ星選手のエントリー漏れはありますが、川澄選手、奈良選手を中心に主力の上級生は順調にエントリー。川澄選手は日本人トップ争いが出来る力があり、上級生も安定している選手が多いので、安定感のある戦いが出来そうです。好不調の波が激しいが当たれば強い新井選手、ようやく復活してきた大久保選手などの走りにも注目したい。
中間層の選手が結構抜けているような気もするのですが、それは選手層が厚くなったからと考えたい。留学生のタイタス選手、日本人エースの伊藤選手はしっかりとエントリーされているので、この2人を中心に昨年の経験者と新戦力でしっかりと予選会を通過したい。
日本人トップ争いが出来る永戸選手とニャイロ選手の復活が心強い。久保選手も安定感があり頼もしい。ニャイロ選手抜きで戦った全日本大学駅伝予選では、最終組で出場権を逃すもそれまではしっかりと圏内にいました。チーム力が上がっていることを感じさせてくれました。ニャイロ選手が復活して万全の状態で臨めそうです。
昨年からの戦力ダウンが少ないのが国士舘の強み。エース住吉選手は日本インカレでも好調さをアピール。予選会上位が伺える。留学生のライトモイ選手も未知数な部分はあるが、ある程度しっかりと走ってくれるだろう。中間層は昨年の経験者や安定した選手が揃うので、昨年よりも良い状態で臨めそうだ。
関選手のエントリー漏れは結構痛いかも。大森選手、太田黒選手など上位で戦える力のある選手は順調にエントリー。中間層も若干エントリーされていない選手がいるのが気になるが、夏を越えて層が厚くなったと思いたい。ただ、前期から予選会を見据えてしっかりと距離を踏んでいるチームなので、夏を越えて大きくチームが成長している可能性が大きい。戦術もしっかりとしているので、今年もしつこい上武大学が見れそうだ。
もっとも稼げるであろう留学生のムイル選手が故障でまさかのエントリー漏れ。これは痛い。ただ、かなり前から走れないことは分かっていたようなので、逆に日本人選手だけで団結してプラスアルファの力が出る可能性はある。細かいエントリー漏れはあるが、主力の選手はしっかりと入っているので、作田選手や米満選手を中心にチーム力で勝負したい。
今年も坂口選手はエントリー漏れ。田中選手、東島選手、竹山選手なども脇を固める選手もエントリー漏れ。ただ、もともと入学している選手層を考えると落ちることはないと思うので、阿部選手、中島選手、前田選手を中心に中間層がしっかりとまとめれば問題ないだろう。ルーキーの鈴木選手もどれくらいで走るかも注目。
本来ならば予選会にまわるような戦力ではないのですが…
ほぼ、万全なエントリーかなと思います。エース長谷川選手を中心にどこまで食らいついて行くことが出来るのか。長谷川監督に代わってから前任の伊藤監督よりも距離走に重点を置いているようなので、長い距離への対応が進んでいると思います。その成果が昨年の予選会の順位だと思うので、今年は通過があるのではないかと思います。
絶対的なエースはいませんがチーム力で勝負!ハイペースな展開になると少し厳しいかもしれませんが、我慢比べとなると面白いのではないかと思います。国川選手、吉鶴選手を中心に泥臭いレースを展開して欲しい。暑くなったら可能性は….
エース小山選手を中心にどこまで戦うことが出来るのか。正直、読めないです。ただ、東京農業大学の女子監督を務める長田監督が男子監督を兼任しており、女子は関東女子駅伝を優勝するなど勢いに乗っています。男子も夏を越えてチーム力が上がっているのでは?という期待感は大きいです。
以上、エントリーを見ての感想です。他にも亜細亜大学や日本薬科大学、駿河大学など注目すべきチームはありますが、とりあえず上記のチームで争う形になるのではないかなと思います。せっかくの記念大会なのですが、5年前に比べて、強化するチームが増えたので激戦です。上位のチーム以外は油断すれば落ちる可能性があるだけに今年もスリリングな予選会となりそうです。
箱根駅伝予選会の距離変更や標準記録変更 関東学生陸上競技連盟について
http://www.kgrr.org/event/2018/kgrr/95hakone-yosenkai/kyorihenkou.pdf
箱根駅伝予選会の距離がハーフマラソンの距離となり、予選会出場大学の標準記録も10000m34分以内のみとなり、5000mの参加標準記録がなくなりました。
それについて賛否があるようですが、その件について、かなり昔ですが、関東学連の会議等に学生として参加していた私の見解を述べたいと思います。
※昔なのでシステムが違うかもしれませんが、現役学生の知り合いとかにも聞きながら書きました。
【会議について】
関東学生競技連盟主催で「代表委員総会」というものが開かれます。そこに関東学生陸上競技連盟に登録している大学が集まり、会議が行われます。
何か物事を決めるときは必ず、会議参加者で多数決を行い、過半数以上で認められます。
※会議に参加できない場合は委任状などを提出します。
【今回の決定について】
まず、メディアへの発表は遅かったですが、各大学の監督・コーチ陣はかなり前から知っていたと思います。関東学連でおそらく1年~2年前から話し合われて、今回、決定したことだと思うので、決定前から距離がハーフマラソンに変更になるかもしれない。参加標準記録が10000mのみになるかもしれないという情報はあったと思います。
さらに最終的には過半数以上の票が集まっての決定の形なので、「ハーフマラソン案」「標準記録を10000mのみにする案」を覆す意見がなく、過半数の学生が賛成の形を取ったのだと思います。
【決定までの流れ】
会議に出席していないので憶測になりますが、過去の流れからいうと
「なぜ、ハーフマラソンの距離にするのか?」「なぜ、参加標準記録を10000mのみにするのか」明確な説明をしていると思います。そこから反対意見がある者は反対意見を述べたりしながら、関東学連の幹部の方々が会議をして、新たな意見を出し、再び学生間で話し合いを繰り返し、最終的な多数決となるパターンが多いです。
ちなみに「関東学連の幹部の方々が出した意見なら反対出来ないじゃないか!」と思う方がいらっしゃると思いますが、最終的な決定は学生の代表者が集まる「代表委員総会」の多数決で決まる為、そこを通過しない限り、決定はありません。
過去にも様々な意見が飛び交い、過半数の賛同が得られず、決定に至らなかった事案が結構あるようです。その中の一つが箱根駅伝の関東学生連合であり、廃止案があったようですが、過半数が得られず、廃止は免れたようです。(廃止にしない良い意見もたくさんあったのだと思います。憶測ですが)
ですので、今回の件も断固反対して、各代表者の考えを覆すような意見があれば、「20kmのまま」「5000mの標準記録の据え置き」もあったかもしれません。ただそれをひっくり返せるだけの意見もなく、関東学連の説明に納得した学生が多かったからの決定であると言えます。
重要事案は「代表委員総会」
重要な案件や連絡事項など「代表者委員会」で通達されることが多いです。会議の内容をしっかりと監督・コーチに伝えることが出来なければ、学生は知っているけど監督・コーチが知らないということも普通におこります。
例えば「こういった事案があります。」と学生が伝えれば、監督から「こういう意見を言ってこい」と言われることもあるかもしれません。もし、その事案をきちんと伝えていなければ、監督はどんな事案があったかわからず、その事案が決定すれば、あとから聞く形になってしまいます。
以上、私の意見を述べさせていただきました。関東学生陸上競技連盟はあくまで学生中心の母体です。確かに大人が関与していることは否めませが、頑張っている学生たちを暖かく見守って欲しいと思います。
昔の話になりますが、学連で働く学生たちは結構、夜遅くまで仕事をしていました。今はどうなっているのか気になりますが、関東の大会が無事に運営されているのは学連の子たちの努力の賜物だと思っています。頑張ってください!
第50回全日本大学駅伝予選 6月30日に8枠決定! どこが通過するのか?
もうすぐ、全日本大学駅伝予選が開催されます。今年は早稲田大学が箱根駅伝3位で関東学生陸上競技連盟の推薦枠を獲得したため、8枠という狭き門。
予想ではありませんが、出場チームに対して少しコメントを。
※エースの安定感、調整力、暑さへの対応については完全に主観です。
エースの安定感◎
調整力△
暑さ×
力的には通過してもおかしくない戦力。エース中山の安定感は抜群で、最終組に頼れるエースがいる。舟津選手が1500mをメインに戦っていて、10000mをどれだけ走れるかが少し不安。また、チームとして暑さが少し苦手というイメージ。
エースの安定感◎
調整力△
暑さ×
選手層を考えると落ちる要素はない気がするが、敵は当日の気象条件か。6月の日体大記録会では暑さにやられたのか後半失速する選手が目立った。主力選手との違いはあるだろうが不安要素があるとすればそこだけ。復活に向けてトップ通過を目指してもらいたい。
エースの安定感◎
調整力△
暑さ△
絶対的エースの塩尻選手に橋本選手、野田選手の安定感が非常に高い。戦力的には落ちる要素はないはずだが、全日本予選を苦手にしているので、ピーキングが不安材料か。
エースの安定感◎
調整力〇
暑さ〇
通過確実かと思われた年はムイル選手のまさかの途中棄権。昨年はハイペースに出遅れる展開。箱根予選会も全日本予選も暑い時ほどチームとして力を発揮することが出来ているので、今年は上手くハマれば通過の可能性は十分。
エースの安定感◎
調整力◎
暑さ◎
毎年、全組が取りこぼしなく、安定したレースをするのが特徴。特に今年は畔上選手の安定感が抜群で、最終組も上手く戦えそう。チームとして暑さにも強く、暑くなることが予想される今年の全日本大学駅伝ではトップ通過候補になりそう。
エースの安定感〇
調整力△
暑さ◎
拓大と言えば泥臭さが代名詞。トラックのスピードはやや苦手な印象だが、気温が高くなれば通過の可能性は十分ある。最終組にしっかりとエースを置くことが出来るので、それまでの選手の粘りが通過に影響しそう。
エースの安定感△
調整力〇
暑さ◎
絶対的なエースはいないが強さがある。昨年は暑さ対策して来ていたようだったが、当日涼しくなり、通過ならず。今年は6月の暑さのある日体大記録会で好走している選手が多く、当日の天気予報を見る限り、日体大に分がありそうだ!
エースの安定感△
調整力△
暑さ×
ハマると強いが、ハマらないと少し不安定な印象。涼しい年の全日本大学駅伝は得意だが、酷暑の予選会では敗退することが多い。気象条件により、大きく変わってきそう。前半の選手たちの粘りが突破への鍵か!
エースの安定感◎
調整力◎
暑さ△
今年は絶対的なエースもおり、チームも安定感があるので非常に面白い。通過は確実視されるだろうが、トップ通過も充分に狙える!
エースの安定感◎
調整力〇
暑さ△
全日本予選では3回トップ通過を果たすなど、出場した年は確実に成績を残している。しかし、今年は例年に比べて選手層が薄い。最終組で逆転が可能な戦力が残るだけにどれだけ前半の選手が粘れるかが鍵。
法政大学
エースの安定感〇
調整力△
暑さ×
選手層からして落ちる要素は少なそうだが、暑さが少し苦手な印象。しかし、暑かった関東インカレハーフで大畑選手が各大学のエース級に混ざって入賞するなど、今年は暑さにも強そう。ハマればトップ通過候補になるのでは。
エースの安定感〇
調整力〇
暑さ〇
若干、選手層が薄いですが、エースは安定しているので、しっかりと堅実にレースを進めたい。暑い気象条件のほうが、力を発揮できるチームだと思うので、2年前の再来を狙いたい!
エースの安定感◎
調整力△
暑さ×
絶対的なエースはいるが、それまでに逆転できる位置にいることが出来るか。暑さも苦手なイメージなので少し厳しいか。復活してきた加藤選手の走りにも注目したい。
エースの安定感〇
調整力◎
暑さ△
なんだかんだで、全日本予選は強い。ピーキングが上手く、川澄選手を中心に上手く通過してきそう。ただ、よく選手が転倒するので要注意。
エースの安定感〇
調整力△
暑さ×
今年の小山選手はエースとしてしっかりと安定しています。あとは小山選手までどう繋ぐことが出来るか。選手層は厚いとは言い難いので、しっかりとしたピーキングが求められる。
エースの安定感〇
調整力△
暑さ×
選手層的には少し厳しいか。暑さにもチームとしてあまり強くない印象。エース長谷川選手を活かすことが出来るか。
エースの安定感〇
調整力△
暑さ△
戦力や勢いからするとそろそろ全日本予選を通過してもいいはず。エースも安定感があるので、しっかりと繋いでいきたい。
エースの安定感△
調整力△
暑さ×
選手層の薄さは否めないが、昨年も快走した選手が何名かいたので、今回も一矢報いてもらいたい。
エースの安定感△
調整力△
暑さ×
戦力的に少し厳しいか。箱根予選会に繋がる走りを見せてくれれば。当日、男鹿駅伝にAチーム、Bチームも登録されているが一体….
エースの安定感△
調整力△
暑さ〇
トラック種目にやや勢いがない印象。泥臭いレース展開になれば少しは面白いか。
昨年は雨で非常に涼しく、プレッシャーはあるものの、条件の良い記録会のような雰囲気もあった全日本予選。今年は一転、天気予報通りであれば、かなり暑いコンディションになりそうです。2年前は超スローペースになってしまい、前半からあまり大差がつかず、後半にエースがいたチームがかなり優位になる展開でした。
天気予報では最高気温34度予報。さらに天気がずれ込むと36度~37度になるかも。走力以上に強さが要求されるレースとなりそうです。
コニカミノルタの神野大地選手もプロ転向!? 日本長距離界はプロ化が進む?
川内選手に続いて、神野選手もプロ転向を表明しましたね。これから実業団からのプロ化が進んで行くのでしょうか?自分なりの考察を書いてみました。
実業団のメリット
安定している
やはり実業団に関して一番言えることは、金銭面の安定でしょう。ほとんどの実業団が競技をあがっても社内に残ることができますので、将来の設計が立てやすいです。たとえ走ることが出来なくなっても社内に残って仕事をしていけばいいわけですから。
まぁ~そこが最大のメリットであり、甘えてしまうという最大のデメリットかもしれませんが。
サポート体制
実業団チームに入ると様々なサポートを受けることが出来るチームがほとんどです。すべての企業ではないかもしれませんが、治療費やランニングシューズ等(金額や個数の制限はあり)はすべて企業が負担。合宿などの遠征費も企業が負担してくれます。毎月のように合宿が入っている実業団もありますし、海外遠征費なども当然負担してもらえます。(私の知っている限りでは)
実業団のデメリット
チーム優先
チーム優先の為、個人での動きに制限がかかりやすい。しっかりと監督・コーチと相談しながら方針を決めてくチームをありますが、やはりチームとして譲れない部分も当然あると思うので、その辺が少し難しいかと思います。また、監督・コーチと上手く合わないということがあっても、上手く対応していかなくてはなりません。その辺はやっぱりサラリーマンなのかなと思います。
プロのメリット
自由に動ける
やはり自分の考えで動けることにあるでしょう。企業に属するということは、優先順位はどうしてもチームということになります。しかし、プロで個人という話になれば、自分の考えで行動を決めることが出来ます。これはやりたいことが明確に決まっている選手にとっては大きなプラスとなると思います。
プロのデメリット
金銭的援助
上手くスポンサーなどが決まればいいですが、決まらなかった場合は生計を立てていくのに苦労します。いままで当たり前のように行けた合宿に行けなくなり、ランニングシューズや治療費なども考えながらやって行かなくてはならなくなっていきます。
ということで簡単に考えてみたのですが、私だったらプロ転向はしないでしょう。そんな勇気もありませんし、家族を養っていく自信もないし…
安定志向という考えがありますので
しかし、しっかりとした明確な目標がある選手にとって、プロ化は可能性が広がる一つの選択肢であると思います。
川内選手は自分の考えをしっかりと持っており、今までそれを行動に移してきました。そしてさらなる飛躍をするためにプロへの転向を表明しています。
神野選手も、実業団に入ったら「現役生活は太く短く」表明していましたので、プロになることが自分の目標を達成する為に一番必要なことだったのだと思います。
実業団を飛び出してまで自分の目標に向かって行くというのはそうとうな勇気が必要だったと思いますが、目標の実現に向けて頑張ってもらいたいです!
※スポンサーはすぐに付きそう
ただ、プロ化の流れはまだまだ日本には来ないかな….
私のような安定志向の人間が多いうちは
日本の陸上長距離界は留学生に支配される? 箱根駅伝、全国高校駅伝も留学生なしでは語れない状況に!?
色々と留学生について過去、述べさせていただきましたが、今年も新たな留学生たちが高校、大学に入学したようです。 思うところはあるのですが、とりあえず、今までの私の考えを述べた過去記事を載せたいと思います。また、留学生については関東インカレの結果を踏まえて、新しい記事を書いていけたらなと思います。
2部の表彰台は日本人選手は乗れるのかな....
とりあえず過去記事です。箱根駅伝は青山学院大学が制し、全国高校駅伝は佐久長聖高校が制しました。日本人しかいないチームが優勝している間は大きな波風は立たないような気がしますが、留学生がいるチームだけが優勝争いに絡む時代が来たり、インカレや全国高校総体の表彰台を毎年、留学生が独占するとなんか盛り上がりに欠けるような気がします。
世界と戦うという名目では必要なのかもしれませんが、まだ教育機関ですからね。逆にもっと海外レースなどを経験させられるシステムを作って、積極的に海外でレース出来る環境を整えるほうがいいのではないかなと感じています。
日本で留学生と戦うシステムより、川内選手(埼玉県庁)のように積極的に海外で勝負しに行くことが、一番必要だと感じます。
東海大の舘澤、中大の舟津の1500m快走! 長距離種目と中距離種目に垣根はない?
3月に行われたスタンフォード招待2018において、東海大学の舘澤選手が3分41秒82、中央大学の舟津選手が3分42秒66のシーズン初めにしては素晴らしい好タイムで走りました。これを受けて、中距離専門で活動している選手もいますが、長距離~中距離(1500mまで)に関して、垣根はないのではないか?ということに関して少し書いてみました。
まず下記の過去10回の日本選手権の優勝者を見てもらいたい。
101回 3分49秒73 舘澤亨次(東海大学)※箱根出走
100回 3分46秒66 戸田雅稀(日清食品)※箱根出走
99回 3分43秒47 新井七海(東海大学)
98回 3分43秒77 田中佳佑(富士通)※箱根出走
97回 4分02秒32 秋元優紀(山陽特殊製鋼)
96回 3分45秒49 田中佳佑(富士通)※箱根出走
95回 3分48秒59 井野洋(富士通)※箱根出走
94回 3分45秒76 村上康則(富士通)※箱根出走
92回 3分49秒96 小林史和(NYN)※箱根出走
※小林選手(NYN)は日本選手権を6回勝っています。
山陽特殊製鋼の秋元選手を除き、全員が関東の大学で箱根駅伝を目指したメンバーであることがわかります。つまりは専門的に年間を通して、1500mにすべてを捧げてきた選手ではないということになります・
シーズンで前期は1500mをメインに考えてトレーニングしてきた選手も当然いるとは思いますが、年間を通して中距離重視のトレーニングを積んでいない選手の方が結果を残す傾向にあるのではないでしょうか?
今回、好記録で走った舘澤選手、舟津選手も1月2日、3日はそれぞれ20kmを超える箱根駅伝に出走しています。
これは素人目線ですが、距離を踏むことでスピードは失われないし、むしろ土台が出来て、スピード練習にスムーズに移るという発想も出来るような気がします。(あくまで素人考え)
前期はスピード練習を重視、後期は20kmを走れるようにトレーニングを行えとは言いませんが、積極的に5000m~10000mを走れるくらいのトレーニングを積む方が中距離(1500m)に繋がるのかもしれません。
なぜ疑問に思ったか?
やはり、箱根駅伝で活躍する選手たちが1500mに出場して、好記録を出したり、勝負レースで勝ってしまうところを見たところから長距離、中距離の垣根はないのではないか?むしろ長距離から1500mに移行して行く方が有効なのではないかと感じたからです。ただし、800mは別物であるような気がします。
小林史和選手の例
小林選手は拓殖大学のOBで大学時代は箱根駅伝に4年連続で出場しています。その当時、1500mなどは特に行っていません。実業団でNTNに入社してから1500mを本格的に始め、2年目で日本選手権を優勝するまでに競技力をあげています。その後、さらに競技力を上げて、1500mの日本記録を更新するまでに至っています。こういう選手もいることから専門種目という捉え方は速い段階で決めつけなくてもいいのかもしれません。
個人的考え
やはり、中距離~長距離の垣根はあまりないように感じます。中距離をメインにやっている選手にもシーズン以外は長距離種目のトレーニングやレースにチャレンジしてもらいたいし、長距離をメインにやっている選手にも積極的に中距離種目にチャレンジしてもらいたい。そうすることで可能性がもっと広まるのではないかなと思います。
中距離向きだと思っていた選手が実は長い距離に適性があったり、長い距離が得意だと思っていた選手が中距離に向いていたりとか…
そういった意味で言うと今の東海大学はマラソン、駅伝、長距離、中距離とチャレンジさせており、非常に面白いカラーのチームだと言えると思います。
余談
市立船橋高校時代に800mで高校記録を打ち立てた前田恋弥選手は現在、明治大学で1500m、5000mにチャレンジしています。800mでの上限が見えてきたとのことで、高校記録を樹立したに800mを主戦場とせずに積極的に距離を伸ばそうとしています。800mで養ったスピードを武器に距離を伸ばして再びトップレベルで戦う姿を期待しています。
ということで言いたい放題書いてきましたが、簡単に言うと日本国内レベルであれば、1500m~20kmまでは同じ土俵で戦うことが出来るのではないかなと思っています。
順天堂大学 塩尻和也の進路先はどこか? SUBARU、富士通あたりが有力候補??
もうすぐ進路情報などが少しずつ出てくるころだとは思いますが、今回はどの実業団チームも即戦力として欲しいであろう、順天堂大学の塩尻和也選手の進路先の予想を考えて書いてみました。
これはやはり地元だからというのが一番の理由ですね。塩尻選手は地元群馬県をこよなく愛しているように見受けられます。群馬県の都道府県チームの監督はSUBARU陸上競技部の監督である、奥谷監督が務めているので、面識はかなりあると思います。塩尻選手を中心にSUBARUを実業団トップのチームにという構想があってもおかしくはありません。むしろ群馬県出身の選手は非常に面白い選手がそろっていますので、塩尻選手を獲得して、横川選手(中央学院大学)、西山選手(東洋大学)、千明選手(早稲田大学)などが立て続けに入社したら本当に面白い!群馬県民からしたら夢が広がりそうです。
②富士通
これは競技面を第一に考えたときに可能性が高いのかなと思いました。まずは3000mSCで世界大会を狙おうと思うなら練習パートナーに現3000mSC日本王者の潰滝選手がいます。さらに5000mや10000mで戦おうと思えば、順天堂大学の先輩でもある松枝選手や横手選手がいます。さらに距離を伸ばしてマラソンで将来的に活躍したいとなれば、今年度入社した鈴木健吾選手がいる。
まさに練習パートナーや目標設定に関しては非常にスムーズに移行できる環境です。
また、順天堂大学のエース級が富士通に行く傾向が非常高いので、現実的に可能性は高いのかなと思います。
③HONDA
これは上記2つに比べると少し有力どころから外れるのですが、今回、マラソンで設楽選手がマラソンで日本新記録を出したことを受け、少し候補に入れてみました。設楽選手も本来のマラソン練習と違う形で結果を出していますので、塩尻選手もオリジナルな練習方法を確立出来たらさらなる飛躍があるのかなと。また、設楽選手が現役バリバリの時に一緒にトレーニングや生活することでかなり大きな刺激となり、飛躍するかなと考えました。
個人的には上記3チームくらいが有力どころだと思います。塩尻選手クラスの選手であれば、全国の実業団から勧誘があったと思いますが、おそらくもう絞っているか決まっているでしょう。個人的にはSUBARUか富士通が有力どころではないかな~と考えているのですが、発表を待ちたいと思います。
また、塩尻選手は今年が大学生ラストイヤーなので、どんな結果を残してくれるか楽しみです!