箱根駅伝予選 日本大学の武者監督「留学生が誤算」は本音が漏れただけ? 真意は!?
箱根駅伝予選会後の日本大学の武者監督の「留学生が誤算だった」という発言が各ネットで飛び交っており、叩かれていましたが、実際に留学生がいなかった場合、予選会の順位変動はどうなっていたのでしょうか。
※タイムは留学生のタイムを除き、11番目の選手のタイムを加算しました。
1位 帝京大学 10時間04分58秒
2位 大東文化大学 10時間05分45秒
3位 中央大学 10時間06分03秒
4位 拓殖大学 10時間07分15秒
5位 國學院大学 10時間07分35秒
6位 国士舘大学 10時間07分47秒
7位 城西大学 10時間08分50秒
8位 上武大学 10時間09分42秒
9位 山梨学院大学 10時間11分24秒
10位 東京国際大学 10時間12分27秒
11位 明治大学 10時間13分05秒
12位 専修大学 10時間13分40秒
13位 日本大学 10時間15分17秒
14位 創価大学 10時間16分19秒
15位 麗澤大学 10時間18分46秒
結局、通過校は変わらないという結果となりました。しかし、山梨学院大学は順位を大きく下げ、ボーダーラインまで落ちてしまい、選手層の薄さが伺えます。
明治大学は別として、専修大学も予選突破に大きく近づく結果となります。
武者監督の「留学生が誤算だった」発言に関してはかなり厳しい意見が飛び交っていますが、留学生を起用している大学のほとんどは貯金を作ってくることを期待していることは間違いないと思います。そしてそれを計算に入れながら戦術を立てていると思います。
思っていても発言しないだけであって、武者監督の発言が本当であってもそれは本音がこぼれてしまっただけの話であり、そこまで叩く必要性はないのではないかなと思います。日本人選手の頑張りが一歩及ばなかったことは事実であり、真摯に受け止めなければならないことかもしれませんが、留学生発言については多めに見てあげて欲しいと思います。
極論を言ってしまえば、留学生に期待することを辞めるのであれば、留学生を呼ぶという選択肢をなくせばいい話になってくると思うのですが…
世間では留学生が誤算とは何事か!日本人がしっかり走らないのが悪い!留学生に頼るな!ということなのでしょうけど。みんな本音は言いませんけど留学生のいるチームはかなり頼っていると思います。
明治大学も坂口選手が60分を切ることを計算に入れて、戦術を立てていた部分もあったと思いますが、「坂口が誤算だった」と監督が発言しなかっただけであり、本質はあまり変わらないと思います。
武者監督は本音と建て前を上手く分けて話すことが出来なかっただけだったと思うので、若い監督ですので、もう少し温かく見守ってあげて欲しいと思います。
青山学院大学の原監督も出雲駅伝終了後「1区が遅れて、それが誤算でしたが……でも、まぁそれも含めて駅伝なので……」と語っていたそうなので、武者監督が報道陣にどう話したかわかりませんが、「留学生が遅れて、それが誤算でしたが……でも、まぁそれも含めてチームなので……」といったら風向きが少しは変わったのかもしれません。
戦術はチームそれぞれです。稼ぐ選手も入れば耐える選手もいる。それも含めての総合力です。その戦術の中の一端を話したことによる誤解が今回の発言だったのではないかと思います。