続 箱根駅伝は育成力?それとも勧誘力?
前回の「箱根駅伝は育成力?それとも勧誘力?」の続きです。
第92回大会の箱根駅伝と照らしあせると面白いと思います。
2012~2015年度入学
入学時の各学年5000mトップ5
(4学年分の平均タイム20名分)
1位 青学 14:11.85 箱根優勝 ±0
2位 駒澤 14:13.72 3位 ↓1
3位 早大 14:16.58 4位 ↓1
4位 東洋 14:16.71 2位 ↑2
5位 東海 14:16.89 5位 ±0
6位 明治 14:17.39 14位 ↓8
7位 山学 14:22.41 8位 ↓1
8位 日体 14:22.70 7位 ↑1
9位 順大 14:24.56 6位 ↑3
10位 中大 14:24.67 15位 ↓5
11位 神大 14:25.47 13位 ↓2
12位 法大 14:26.16 19位 ↓7
13位 城西 14:26.54 12位 ↑1
14位 日大 14:29.78 11位 ↑3
15位 中学 14:32.47 9位 ↑6
16位 大東 14:32.49 18位 ↓2
17位 國學 14:32.61 不出場
18位 農大 14:35.34 不出場
19位 国士 14:35.96 不出場
20位 帝京 14:36.13 10位 ↑10
21位 専修 14:38.65 不出場
22位 上武 14:39.31 20位 ↑2
23位 創価 14:40.87 不出場
24位 拓殖 14:43.79 16位 ↑8
25位 亜大 14:46.42 不出場
26位 東国 14:46.80 17位 ↑9
どうでしょうか?これを照らし合わせてみると勧誘でどれだけの戦力を持っているのか?さらに育成力でその戦力を最大限に活かせているかどうか?が見えてくると思います。前回は優勝争いをすると思われるトップ6のみの5000m平均タイムを出させてもらいましたが、今回、初出場を決めた東京国際大学を含めて26チームの平均タイムを掲載しました。
見てもらってわかる通り、大学入学時の5000m平均タイムがトップ10に入っているのにシードを獲得できていない大学は2校です。実に80%の割合でシード権が取れている計算になります。それだけ勧誘で良い選手を獲得するということはスタート時点でかなりのアドバンテージがあると言えるのではないでしょうか。逆に平均タイム15位の中央学院大学、20位の帝京大学は持っている戦力を十分に活かし、見事にシード権を獲得していると言えると思います。さらに言うと、上武大学、拓殖大学、東京国際大学は20位以内にも平均タイムが入っておらず、この戦力で箱根駅伝出場を決めているあたりも評価できると思います。
今年度のデータはまだ算出していませんが、今年、東海大学には素晴らしいルーキーたちがたくさん入学しました。このデータにならっていくと東海大学が優勝候補に挙がることは間違いないでしょう。また、データの集計が終わり次第、続編として書きたいと思います。
ちなみにデータありきの話になりますが、やはり箱根駅伝で優勝しようと思ったら勧誘力を強めることが優先となりそうです。