中央大学 藤原監督の改革が止まらない!!1年生米ユタ合宿へ!!
世間はオリンピック一色ですが、箱根駅伝関連の記事です。
なんと中央大学が8月4日より初の海外合宿を慣行!!しかも全員1年生で指導者の帯同はなし。藤原正和監督の改革が止まりません。
ほとんどの大学であればこの時期は、チームで全体合宿を行い、少しずつ秋に向けてそれぞれのレベルに合わせて、Aチーム合宿、Bチーム合宿などに分かれていくのですが、まさか1年生3人だけで、アメリカのユタ州へ合宿に行かせるとは驚きです。
参加選手は以下の3名
舟津 彰馬【主将】
(福岡・福岡大学付属大濠)
田母神 一善【副主将】
(福島・学法石川)
冨原 拓
(香川・尽誠学園)
指導スタッフを付けずに選手だけで海外の合宿を経験させることで
「より高い自立心」と「たくましさ」
を養ってもらうのが狙いとのことです。
食事の面などもサポートはなく、基本的には3人で自炊をして生活をしていくようです。頼れる者がいない状況、言葉も通じない場所で、自分たちで考えて行動する。確かに人として、競技者として大きく成長しそうな合宿ですね。
私、個人としてはこの合宿は、強い個人選手を育てるという目的であれば、大賛成です。日本の環境は恵まれており、日本にいる以上はいくらでも逃げ道があります。海外に放り込まれることによって、自立することが出来れば、人間としても競技者として大きく成長することは間違いないでしょう。また、早くから海外慣れすることで、世界大会などに出場した時にいつも通りの自分の力を発揮することが出来るようになると思います。
しかし、チームとしてはこの合宿がどういう方向に行くのかはわかりません。初めての試みということもありますし、「より高い自立心」と「たくましさ」を養うという目的はありますが、最終的な具体的な意図が見えていないからです。
・予選会を通過するためにどうしてもこの合宿が必要だったのか?
・箱根駅伝で戦う為にエース育成を考えてのことなのか?
・箱根駅伝は別物で世界と戦う選手を育てるためなのか?
この辺はしっかりと藤原監督がチームに説明をしているとは思いますが、気になるところではあります。
やはり駅伝とはチームで戦うものです。チームで同じ目標に向かい、ともに競っていくものだと思います。選手全員が同じ練習をしなくてもいいと思いますが、目標や目的の共有は必要です。夏合宿とは厳しい練習をすることだけが目標ではなく、共同生活を通して全員で結束力を高めていくのもでもあると思います。チームとしての結束力、一体感があればまったく問題ないと思いますが、まだまだチームとして信頼関係を築いていかなければならない段階であれば、「個」の力を高める以前に「チーム力」を高めていく必要があるのではないかと思います。
勝手に偉そうなことを書いて来ましたが、海外合宿組には大きく成長してもらい、残って合宿している者にも成長してもらい、目標とする大会でその力が上手くかみ合うことが一番だと思います。
とにかく伝統校中央大学には連続出場の歴史だけは継続してもらいたい!!
まだまだ続く、藤原正和新監督の改革!!この改革の成果がどう表れるのか、これから注目していきたいです。