中央大学の藤原監督 箱根駅伝の関東学連選抜でも大改革!! 賛否両論!!
例年であれば、予選会のタイムが良かった1位~10位までの選手が、関東学連選抜として箱根駅伝を走るのですが、今年はどうやらもう一度選考が行われ、現状で選ばれている16名全員にチャンスを与えるという方針に変えるようです。
なぜ中大の藤原監督が方針を決められるか?
関東学連選抜の監督は規定上、箱根駅伝予選会で惜しくも落選した大学の最上位の大学から監督を選出します。ですので、今年は予選会突破の枠は10校ですから、11校目であった中央大学の監督が学連選抜の監督となるのです。
なぜ暗黙のルールを破ったか?
藤原監督曰く「予選会は母校の本戦出場のために走ったレースであり、連合チームとして箱根を走るための選考レースは別にあるべきだと考えた」とのことです。確かに11位~16位の選手は補欠にこそ名前はあるけど余程のことがない限り、出場出来ないのはかわいそうだと思います。しかし、予選会で頑張って選抜の1位~10位に入った選手ももう一度、選考はかわいそう。難しいところです。
なぜ賛否が分かれるのか?
当然、1位~10位に入っている選手は例年であれば、走ることが決まっているのに急遽もう一度選考をしなければならないわけですから納得出来ません。逆に11位~16位の選手からしたらワンチャンスあるわけですから大歓迎となるでしょう。
選考レースがあまりに不透明
賛否が分かれるもう一つの理由として、選考レースが2つあると言うことです。「学連記録挑戦会」と「八王子ロングディスタンス」の10000mで選考するということなのですが、どちらに出場してもいいという非常に曖昧なルール。期日こそ11月26日と同時開催かもしれませんが、「学連記録挑戦会」はペースメーカーのつかない学生たちがあくまで記録に挑戦していく記録会です。逆に「八王子ロングディスタンス」は各組にペースメーカーがつき、記録を狙っていく大会です。開催する大会の主旨が違う上に気象条件も変わってきます。箱根駅伝予選会は全員が同じ条件のもと同時スタートで開催されるので、文句のつけようがありませんが、今回のルールで行くと平等とはいえないでしょう。
藤原監督もまさか関東学連選抜まで新しい改革を起こしてくるとは思いませんでした。「この選考方法のほうが強いチームになると思う」とのことですが…
しかし、本当に平等に全選手にチャンスを与えようと考えているのであれば、選考レースを統一すべきだと思います。(同じレースで同じ組)
今回はトラックレースでの選考となっていますが、ロードレースが得意でトラックレースが苦手な選手もいますし、その逆もいると思います。
「この選考方法のほうが強いチームになると思う」とのことですが、箱根駅伝で戦える選手を学連選抜で選考しようという気持ちがあるのであれば、20kmをしっかり走れる選手を選考すべきであって、どうせ選考レースをやるのであれば、全員一斉スタートで「上尾ハーフ」などで選考したほうがいいのではないかなと思います。
とここまで好き勝手に書かせて頂きました。私個人としては、予選会の結果でポイントを与え、選考レースの結果でもポイントを与えて、合算したポイントで選手を選考したらまだ、平等になるのかなと思いました。
どうしてもトラック型の選手が優勢になりそうな選考で、ロード型の選手がかわいそうに感じてしまいます。