新寮完成!箱根駅伝復活へ向けて準備着々!亜細亜大学は蘇るか!?
総工費5億3000万円をかけて、亜細亜大学が駅伝部の寮を作りました。これだけの投資をするということは、駅伝部復活へ、大学が本格的にバックアップしていくということでしょう。当面の目標は3年以内に箱根路復活だそうです。今後の亜細亜大がどうなるのか考えてみました。
設備
新しい寮は水風呂完備の大浴場や治療設備などが整っているようで、素晴らしいようです。練習環境も近くにクロカンなどがあるようなので、悪くはないでしょう。どうせだったら食事などもどんな感じなのか見てみたかったですが、設備面は良さそうです。
監督
佐藤信之監督は現役時代(旭化成)、マラソンでシドニーオリンピックにも出場しており、世界選手権でも銅メダルを獲得するなど一流の実績を持っています。指導歴としても、男子では、トヨタ紡織で指揮をとっていた時期があり、大学での指揮はまだ手探り状態だと思いますが、初の指導ではありません。今の所は大きな成果は見えませんが、就任してまだ何年も立っていないので、目標の3年間でどれだけの成果を出せるか期待したいですね。
現状
現状では残念ながら箱根駅伝に出場できるレベルではない状況です。佐藤監督就任後、関口選手がトラック種目で大きく成長したり、新主将の加藤選手がトラック、ロードでしっかりと結果を残すなど、一部手は効果が出てきたかなと思いますが、聞いた話だと、この2名に関しては、実業団合宿(旭化成)などに積極的に参加させていたようなので、なんとも言えません。また、長い距離への対応が出来ておらず、箱根駅伝予選会では16位。記録が出やすいと言われる、今年2月に行われた丸亀ハーフにおいても、結果を残すことが出来ていません。箱根駅伝でもっとも必要とされる20kmの距離で、結果を出せていないことを考えると、今後、大きな改革が必要となりそうです。
亜細亜大学の今後は?
今回、大々的に寮の建設を発表したことを考えても大学からかなりのバックアップがあると思います。勧誘活動から良い選手を獲得するべく、動いて行くとは思いますが、まずは今いる選手を強くして箱根駅伝に出場することが大切だと思います。やっぱり高校生も箱根に出場している大学としていない大学だったら出場している大学に行きたいのが本音だと思いますので....
出場して、初めて今、改革している部分が生きてくるような気がします。
それだけに指導力が大きく問われることとなりそうです。当面の目標は3年以内に箱根駅伝復活ということなので、記念大会あたりが目標になると思いますが、先々を考えると記念大会以外で出場を決めたいところです。
モデルケースとして、勧誘があまり上手くいっていないながらも、確実に選手を育て、箱根駅伝に出場しているのは拓殖大学と上武大学です。(拓大は留学生がいますが)まずは出場を目標とするならばこの2チームがモデルになるかと思います。
余談
最近は実業団でコーチ、監督を経由して大学の監督なったケースでの成功例は非常に少ないです。実業団はある程度、結果を残し生き残ってきた選手たちの集まりです。しかし、高校生や大学生は能力にバラつきがあり、強い選手もいれば弱い選手も在籍して、一つのチームとなっているので、能力に大きな差がある選手たちを平等に指導するのは難しいことだと思います。また、実業団に比べて部員人数が多いのもきめ細やかな指導するうえでは、難しい部分となるでしょう。
いずれにせよ、大学からのバックアップはかなり心強いので、あとは佐藤監督の手腕に期待したいですね!