ボストンマラソンで大迫傑が3位に!! 日本マラソンの広がる可能性!
大迫傑選手(ナイキ・オレゴンプロジェクト)が初マラソンで素晴らしい走りを見せてくれました!タイムは2時間10分28秒。そして何よりも3位で表彰台に上がったことが何よりも評価されるところでしょう。優勝は自己記録で2時間06分台を持つキルイ(ケニア)が2時間09分37。2位はラップで2時間09分58秒。タイム以上に価値のある結果だったと思います。今回の大迫選手の走りを受けて、今後のマラソン界に必要なことを個人的に考えてみました。
【広がる可能性】
東京マラソンの設楽悠太選手(HONDA)や今回の大迫傑選手(ナイキ・オレゴンプロジェクト)など、今までのマラソンランナーとは違ったタイプの選手が出てきたことは日本のマラソン界にとっては収穫だったと思います。どちらかというと距離を踏んでいくタイプではなく、スピードを中心に考えている選手です。実際、2人とも従来のマラソンランナーよりも距離の面では、非常に少ないようです。こういった選手がマラソンで成果を出すことによって、今までの練習が出来なければマラソンは走れないという固定概念が少しでも消えることは新たなマラソンランナーを育てる意味では、可能性が広がると言えると思います。
【従来のランナーは?】
今までのマラソンランナーは故障せずにどれだけ厳しい練習をすることが出来るかというところにスポットが当たっていたような気がします。確かに昔のマラソンランナーに比べて現在のマラソンランナーは練習量が落ちているようで、マラソンランナーはもっと練習をするべきという意見が多く見受けられるような気がします。しかし、今回の結果は従来のマラソン練習へ疑問を投げかける形となり、各指導スタッフにいい刺激になればと思います。
【今後、必要なことは?】
今回の大迫選手を見ていても今後は「選手を一色端にしないこと」が日本のマラソン界にもっと必要なことではないかなと思います。マラソンは「月間何キロ走らなければならない」「こういう練習をしなければならない」とかではなく、「この選手であればこれくらいの練習量が必要」というように選手の適性を見極めながら練習を細かく決めていくことが、マラソン成功への鍵になるのかなと考えます。
過去にマラソンで活躍した瀬古俊彦さんや宗兄弟は非常に過酷な練習をこなしていたと聞きますが、それぐらいやらなければ結果が出ない選手もいると思います。逆にそれぐらいの練習をしてしまうと潰れてしまう選手もいると思います。そこを根性と考えるのではなく、個性と考えて、各選手にあったマラソン練習の確立というのが今の日本には必要なのかなと考えます。
今年の3月に開催された名古屋ウィメンズマラソンで、スズキ浜松ACの安藤選手と清田選手が素晴らしい走りを見せて、世界選手権の代表に選ばれました。指導している里内コーチとの信頼関係は厚く、ランニングフォームから練習まで選手と密に話合いながら指導しているように感じました。
たくさんの選手を見なければならないため難しいかもしれませんが、全員を一色端に考えるのではなく、選手の個性を考えながらの指導が今、一番必要と考えます。
※偉そうなことを書いていますが、個人的な意見です。
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