激戦の10枠! 第94回箱根駅伝予選会 過去4年間のデータによる通過ラインとは?
過去4年間の箱根駅伝予選会のデータをもとに通過ラインはどれくらいなのか考察してみました。気象条件などで変わってくる面もあるかと思いますが、予選会突破ラインが見えてきます。昨年度は3年間で考えましたが、今年は昨年の記録も加味して過去4年間のデータより、通過ラインを考えてみました。
2016年
(左から順位、大学名、タイム)
1位 大東文化大学 10時間08分07秒
2位 明治大学 10時間08分17秒
3位 創価大学 10時間10分09秒
4位 法政大学 10時間10分18秒
5位 神奈川大学 10時間11分47秒
6位 上武大学 10時間12分12秒
7位 拓殖大学 10時間12分36秒
8位 國學院大學 10時間14分09秒
9位 国士舘大学 10時間14分45秒
10位 日本大学 10時間16分17秒
11位 中央大学 10時間17分01秒
12位 城西大学 10時間19分10秒
13位 東京農業大学 10時間20分50秒
14位 専修大学 10時間25分00秒
15位 東京国際大学 10時間25分29秒
昨年の予選会は日差しも強く、非常に暑く感じました。条件的には良かったと言える条件ではなかったと思います。20kmを60分切った選手は10名(留学生5名)となり、60分切の選手がここ数年で最も少ない年となりました。ボーダーラインの10位は10名平均61分38秒で走ることが求められます。しかし、9位から1分30秒開いていることからも、実質のボーダーラインは61分29秒あたりと推測されます。
2015年
(左から順位、大学名、タイム)
1位 日本大学 10時間06分00秒
2位 帝京大学 10時間07分20秒
3位 日本体育大学 10時間07分37秒
4位 順天堂大学 10時間07分58秒
5位 神奈川大学 10時間08分01秒
6位 拓殖大学 10時間08分36秒
7位 法政大学 10時間11分03秒
8位 中央大学 10時間11分32秒
9位 東京国際大学 10時間11分41秒
10位 上武大学 10時間12分04秒
11位 国士舘大学 10時間12分14秒
12位 東京農業大学 10時間12分57秒
13位 國學院大學 10時間13分28秒
14位 創価大学 10時間14分13秒
15位 専修大学 10時間16分29秒
この大会は非常に涼しく、条件が良かった印象です。20km60分を切った選手は16名(うち留学生3名)です。10位のボーダーラインを見てみると10時間12分04秒で1人辺りに平均すると61分12秒で走ることが求められます。
2014年
(左から順位、大学名、タイム)
1位 神奈川大学 10時間07分11秒
2位 國學院大學 10時間07分18秒
3位 東海大学 10時間07分31秒
4位 山梨学院大学 10時間07分57秒
5位 中央学院大学 10時間09分17秒
6位 上武大学 10時間10分20秒
7位 中央大学 10時間11分37秒
8位 順天堂大学 10時間11分55秒
9位 城西大学 10時間12分09秒
10位 創価大学 10時間14分03秒
11位 東京農業大学 10時間14分52秒
12位 法政大学 10時間16分53秒
13位 東京国際大学 10時間18分24秒
14位 平成国際大学 10時間22分19秒
15位 国士舘大学 10時間25分28秒
この時は日差しがあり、体感の気温が高めで、条件的にはそれほど良くなかった印象です。20km60分を切った選手は10名(うち留学生2名)です。暑さもあってか、60分切の選手が少ない印象です。10位のボーダーラインを見てみると10時間14分03秒で1人辺りに平均すると61分24秒で走ることが求められます。
しかし、9位から2分開いていることからも、実質のボーダーラインは61分12秒あたりと推測されます。暑さのせいか10以降のタイムが一気に落ちています。
2013年
(左から順位、大学名、タイム)
1位 東京農業大学 10時間04分35秒
2位 山梨学院大学 10時間05分33秒
3位 東海大学 10時間06分36秒
4位 神奈川大学 10時間07分32秒
5位 國學院大學 10時間08分30秒
6位 大東大学 10時間09分51秒
7位 専修大学 10時間09分56秒
8位 日本大学 10時間11分39秒
9位 拓殖大学 10時間11分53秒
10位 城西大学 10時間12分29秒
11位 上武大学 10時間14分05秒
12位 中央大学 10時間14分12秒
13位 国士舘大学 10時間16分54秒
14位 亜細亜大学 10時間21分29秒
15位 流通経済大学 10時間22分40秒
この時は気象条件も良く、創価大学や東京国際大学が、今ほど戦力が整っておらず、記念大会の増枠もあったため、余程の事がない限り、有力校は出場出来る状況でした。ですので、個人走をせずにガンガン走らせる大学もあったので、上位チームの総合タイムは高めです。20kmで60分を切ったのは19名(留学生4名)です。この時のボーダーラインは13位ですので10時間16分54秒です。1人辺りに平均すると61分42秒で走ることが求められます。しかし、10位の大学を見てみると10時間12分29秒ですので、やはり10番目の平均で61分12秒が求められます。
過去4大会の結果を見てみると気象条件に関わらず、10位のボーダーラインの平均はおおよそ、61分12秒が求められ、確実に通過することを考えたときに求められるタイムは平均して61分になるかなと思います。条件がかなり良くない場合に限り。61分25秒平均くらいで滑り込めるのかなと思います・
ちなみに20km60分切の学年の推移です(留学生は除く)
2016年(5名)
4年生 2名
3年生 2名
2年生 1名
1年生 0名
2015年(13名)
4年生 7名
3年生 3名
2年生 2名
1年生 1名
2014年(8名)
4年生 5名
3年生 2名
2年生 1名
1年生 0名
2013年(15名)
4年生 4名
3年生 7名
2年生 4名
1年生 0名
こうやってみると、やはり上級生の安定感が光ります。予選会など20kmを越えてくる大会で頼りになるのは、学年を重ねてしっかりと距離を踏んできた上級生ということになりそうです。
以上のデータから考えられることは、
確実に予選会を通過する為に求められる20kmの平均タイムは61分00秒。
一概には言えないが、距離を重ねてきた上級生が多くエントリーされているチームは、安定した走りが期待できる。
あくまで机上の空論ですので、予選会当日はどうなるかわかりませんが、参考になればと思います。