【全日本実業団】 優秀選手は山縣選手! 3000mSCの潰滝選手が敢闘賞!
全日本実業団選手権が、9月23日~9月25日にかけて大阪のヤンマーフィールド長居にて行われました。今年はオリンピックイヤーということもあり、たくさんのオリンピアンが出場しました。中でも100mでは銀メダルを獲得したメンバーの2人が激突と例年以上に盛り上がったようですね!
気になった種目の個人的な感想です。↓↓↓
【男子100m】
山縣選手(セイコー)とケンブリッジ選手(ドーム)の一騎打ち!実際に見に行ったわけではないのですが、TVなどで何回も放送されていましたね。正直映像だけ見ても、2人が頭一つ抜けているのがわかります。日本インカレで桐生選手のレースを見たときも同じ印象でした。100mという短い距離でこれだけ差をつけるのかという驚きがありました。
実は私の中では、今回はオリンピック後であり、リレーで銀メダルを獲得して、様々なところへ出向いての報告会やメディアの取材などで、しっかりとした調整が出来ていないと思っていたので、全日本実業団はファンの為に「お披露目」の意味での出場かなと思っていました。
しかし、いざ走ってみれば、圧巻の10秒03の日本歴代4位、大会新記録の快走!!
山縣選手には驚かされました。しっかりと調整して、条件さえ整えば、日本人初の9秒台はすぐそこまで迫っていそうですね!
山縣選手は今回の結果で優秀選手に選ばれました。
【男子3000mSC】
潰滝選手(富士通)がやってくれました!8分29秒78の日本歴代7位、大会新記録で優勝!8分30秒の壁をついに破ってきましたね!
相変わらず、1人で独走の圧巻のレース展開。しっかりと2分50秒ペースを刻んでいき、最後のスパートで、2分50秒を切って8分30秒切を達成してきました。
このラップタイムは、実は昨年の日本選手権で川崎監督(中央学院大学)と当時大学生であった、潰滝選手が設定していたタイムだったようで、1年越しの達成となりました。
今年の1月~3月に故障などで思うように走れず、急ピッチで仕上げた日本選手権では優勝こそしたものの、オリンピックの標準記録には届かず。もし1月~3月にしっかりとした走り込みが出来ていればと考えると…残念です。
実業団の3000mSCでは、潰滝選手はもはや別格扱い。今後3000mSCのレースでライバルとなりそうなのは学生の塩尻選手(順天堂大学)だけとなりそうです。
潰滝選手は今回の結果で敢闘賞に選ばれました!
気になった種目は以上の2つですが、長距離の結果も書いておきたいと思います。
軽く感想も
【男子5000m】
※1位以外は13分台の日本人選手を記載
1位 13:23.43
マチャリア ディラング(愛知製鋼)
5位 13:38.93
中村 匠吾 (富士通)
7 位 13:47.33
服部 勇馬(トヨタ自動車 )
8位 13:48.72
馬場 圭太(Honda)
9位 13:49.30
圓井 彰彦 (マツダ )
11位 13:50.91
柳 利幸(日立物流)
13位 13:54.73
西澤 佳洋(小森コーポレーション )
15位 13:56.25
大西 一輝(カネボウ)
16位 13:56.47
相葉 直紀 (中電工)
17位 13:57.29
目良 隼人 (MHPS)
18位 13:57.91
佐藤 佑輔 (富士通)
19位 13:58.05
定方 俊樹 (MHPS)
20位 13:59.39
髙久 龍 (ヤクルト )
中村選手(富士通)の快走が光りますが、日本人2番目の服部選手(トヨタ自動車)の走りも素晴らしいです。なんでも服部選手は東京マラソン後、長期故障により長い期間走っていなかったとのこと。
今回もあまり練習せずに臨んだということですが、それでこれだけ走るのですから潜在能力の高さが伺えます。
【男子10000m】
※1位以外は28分台の日本人選手を記載
1位 28:04.23
ポール タヌイ (九電工)
8位 28:20.01
15 位 28:39.67
横手 健 (富士通)
17位 28:45.32
井上 大仁 (MHPS)
19位 28:49.63
神野 大地 (コニカ)
20位 28:53.01
早川 翼(トヨタ自動車)
市田孝選手(旭化成)の安定感が光ります。今年のホクレンで、27分台で走っていますので、今後に大きな期待がかかります。トラックだけでなく、マラソン向きの走りだと思うので、マラソンにもぜひチャレンジしてもらいたいです。
日本人2番手の横手選手(富士通)は学生時代に27分台で走っている選手。横手選手も入社後に故障で上手く行っていませんでしたが、しっかり戻ってきましたね。同期の潰滝選手や松枝選手も調子が上がってきていますので、3人で富士通を盛り上げたいところです。
全日本実業団選手権は、実業団の中で言う、インターハイや日本インカレにあたる大会だと思います。もっと一流選手たちが切磋琢磨して実業団の大会が盛り上がって行けばと思います。
長距離種目に関して言えば、1500m~10000mまですべてタイムレースだったので、順位を争う緊張感がないのではないかなと思いました。
連戦での疲労などを考慮したものかもしれませんが、オリンピックも世界陸上も予選・決勝がありますので、世界の基準に合わせていく必要があるのかもしれません。
高校生のインターハイでも1500mも5000も予選がありますからね。
こういう大会から勝負強い選手を育成していくことも、これからの日本の陸上界には必要かもしれませんね!(偉そうですいません。)