続 柏原竜二選手の引退について様々なネットニュースなどを見ての私の感想
柏原選手が引退を表明してから、様々なメディアに取り上げられていました。特に「箱根駅伝による燃え尽き症候群」という話は多かったように思います。私が読んで気になったコメントに関して少し考察してみました。
スポーツライター武田薫氏の場合
「柏原はもともと平地のスピードを疑問視されていた。マラソンや持久走に活路を見いだせればよかったのですが、実業団はマラソンに慎重というか、練習をあえて避ける傾向がある。それでも自力でハードな練習を続けるだけの気持ちの強さや持久力がなかったということでしょう」
このコメントに関して言えば、平地のスピードが疑問視されていたとありますが、世界と比べると確かに平地のスピードはなかったように思います。しかし、全日本大学駅伝などを見ていても、2区(13.2km)で走った記録は37分44秒と歴代8位の記録で走っており、5000mの日本記録保持者の大迫選手が大学3年生のときに打ち立てた日本人最高記録である37分25秒という記録と19秒しかかわりません。しかもこの記録を打ち立てたのは1年生の時でした。
※以下全日本大学駅伝2区の区間記録
2区(13.2km)
オムワンバ(山梨学大①)37.16
大迫傑(早大③)37.25
服部弾馬(東洋大③)37.34
鎧坂哲哉(明大③)37.38
設楽啓太(東洋大③)37.40
竹澤健介(早大③)37.42
出岐雄大(青学大③)37.43
柏原竜二(東洋大①)37.44
木原真佐人(中央学大④)37.44
コスマス(山梨学大③)37.45
こうやって見てもそうそうたるメンバーの中に名前が残っています。確かにトラック種目に関しては、大きな記録はなかったかもしれませんが、ロードでのスピード能力に関しては長けていたのではないでしょうか?ということで、スピードを疑問視というコメント事態を疑問視したくなる気持ちがあります。また、ハードな練習を続けるだけの気持ちの強さや持久力がなかったと言っていますが、その辺は本人にしかわからないことだと思うので、簡単に語れるところではないかなと思います。
ニッポンランナーズ理事長 金哲彦氏の場合
「アキレスはみんな痛めるところで致命傷になりにくい」としたうえで、「『山の神』の肩書が独り歩きして、身の丈に合っていなかった。かわいそうだった」
これに関しては『山の神』の肩書が、大きなプレッシャーになったことは間違いないと思います。もう少し目立たなければ、今も競技を続けていた可能性もあります。メディアに祭り上げられ、メディアによってプレッシャーを与え続けられていたことは、非常にかわいそうだったかもしれません。周りの期待に応えなければという気持ちが心も身体も空回りさせてしまったのかもしれません。
また、アキレス腱はみんな痛めるところで致命傷にはなりにくいとありますが、現在、住友電工で監督を務めている渡辺康幸監督も現役を退いた理由はアキレス腱痛でした。また逸材と呼び声が高かった。1500m高校記録保持者の佐藤清治選手(佐久長聖⇒順天堂)もアキレス腱痛が最終的な引退理由だったと思います。致命傷にはなりにくいとのことですが、キックが強い選手であれば、アキレス腱の痛みが引かないのは致命傷だと私は考えます。
私なりの意見を書かせてもらいました。様々な意見があって当然なのですが、やっぱり私は柏原選手に言いたいことは…
今までお疲れ様でした!
第二の人生、頑張って下さい!
ということだけです!
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