オリンピックに期待大!! 鈴木亜由子の強さの秘訣は?
鈴木亜由子選手(日本郵政)は今、最も日本の女子長距離界で注目を集めている選手でしょう!その美しいフォームと勝負強さはこれからの女子長距離界を変えていってくれる。そう思わせるほど素晴らしいものを感じます。
私が鈴木選手を初めて知ったのは鈴木選手が中学生のとき、全日本中学校陸上競技選手権大会で2年生の時に800mと1500mの2冠、そして翌年の3年生の時も1500mで勝って2連覇していた為、陸上競技マガジンか月間陸上競技で見た記憶が残っています。
(中学時代は陸上部ではなく、バスケットボール部だとか)
その後、高校ではあまり名前を聞かなくなったので、すっかり忘れていましたが、その間、鈴木選手は故障が思うように治らず、手術などを繰り返していたそうです。
名古屋大学入学後は1年次に世界ジュニアに選ばれ、4年時にはユニバーシアード10000mで金メダル、5000mで銀メダルに輝き、中学生以来、再び大きく脚光を浴びることとなったのです。
日本郵政グループに所属してから現在までは、トラック種目と言えば「鈴木選手!」と言われるぐらい、最も期待のかかる選手となりました。
では、鈴木選手の強さの秘訣はなんなのでしょうか?
①ランニングフォーム
まずはランニングフォームです。日本人女性の大半のランナーはほとんど腰が落ちて、かかとからペタペタと着地する走り方が多いです。この走り方はあまりスピードがでません。安定感はあるかもしれませんが、トラック種目には向いていないと思います。実際、走ってみると分かります。海外の選手は腰高でつま先、またはフラットで地面を捉えています。鈴木選手も腰が高く、足の回転も速く、上手く膝を使って走れています。箱根駅伝を走っている男子選手のような動きを見せています。さらに上下動や左右のブレが少なく、走りの推進力を上手く前に伝えることが出来ており、非常に効率よく、無駄な力を使わずに走ることが出来ていると思います。
②中学・高校時代に過度な練習をしなかった
中学時代はバスケットボール部所属で全国を制しています。このことからも潜在能力の高さは伺えます。高校は県内有数の進学校に入り、陸上競技部に所属しますが、度重なる怪我により、満足のいく結果を残せていません(それでも全国高校総体で3年目に3000m8位です)その結果、中学、高校で過度な練習をしなかったため、肉体的にも擦り切れることなく、次のステージに進むことが出来たのだと思います。怪我に悩み苦しみながらも競技をあきらめなかったことも、精神面の成長に大きくつながったと思います。
残念ながら日本の女子選手は、中学校や高校がピークで、その先あまり伸びずに競技を辞めてしまう選手も多くいます。身体の成長段階で行われる過度の練習や、貧血を予防するための、鉄剤の過剰摂取や、鉄剤注射(日本陸連も警笛を鳴らせています)が原因ではないかと個人的には考えています。
と勝手に強さの秘訣を考えてみました。
いずれにせよ、素晴らしい可能性を秘めていることは間違いないでしょう!
リオでの活躍を期待するのは当然ですが、日本記録がいつまでも停滞している状況なので5000mと10000mで日本記録の更新も期待したいです!!
そして4年後にはマラソンで…と勝手に期待してしまいますね。
ちなみに日本記録
5000m(2005年7月8日)
14分53秒22 福士加代子(ワコール)
10000m(2002年5月3日)
両方とも10年以上前の記録か….
オリンピック出場日程(日本時間)
8月12日(金)
10000m決勝
23:10
8月16日(火)
5000m予戦
21:30
8月19日(金)
5000m決勝
9:40