駅伝の虎!!

陸上競技を中心に(主に駅伝)スポーツに関して持論を展開します!試合の観戦記と私の中で思ったことをランダムに掲載していきます。主に陸上競技がメインですが、その他スポーツについても書いていければと思います。もしよろしければリンクお願いします!

世界陸上開幕!! 中・長距離でただ一人の男子代表の潰滝大記選手に期待!

いよいよ世界陸上が開幕しますね!短距離は非常に盛り上がっているのですが、今年は中、長距離で男子代表に選ばれたのが富士通の潰滝選手ただ一人。寂しい気もするのですが、頑張ってもらいたいです。
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以下、潰滝選手についてまとめました。(個人的に)

高校時代

高校時代は3000mSCで近畿高校総体で8分55秒という好記録で優勝!和歌山でも無名の笠田高校ということで、一気に名前が全国区に広がりました。しかし、優勝を期待されたインターハイでは、プレッシャーもあったのか入賞も出来ず。秋以降にどれだけ飛躍するか期待されましたが、5000mは14分50秒台で低迷。和歌山県の高校駅伝の1区でもブレーキと秋以降は活躍することなく卒業しました。このときは3000mSCしか走れないイメージが強かった気がします。

大学時代

大学は中央学院大学に進学。ここから潰滝選手の能力が開花し始めます。

1年目

いきなり関東インカレの3000mSC予選で8分48秒を叩き出すと決勝も8分45秒の好記録で独走優勝!秋にも10000mで28分台で走るなど一躍トップランナーの仲間入りを果たしました。箱根駅伝でも1年目から1区を任されて区間8位と安定した成績を収めています。

2年目

トラック種目においては、関東インカレで2種目入賞(5000m、10000m)したり、自己記録を更新したりと順調だったのですが、夏に故障。走り込みがあまりできなかったというのもあり、この年の箱根は1区で区間13位と不本意な結果に。

3年目

関東インカレでは5000m、10000mの2種目入賞。5000mでは優勝しています。さらには日本選手権でも3位表彰台に立つなど、安定した結果を残しています。箱根においても積極的な走りを見せて区間5位と好走しています。

4年目

前期は学生長距離界で無敵の強さを誇っていたと言っていいでしょう。4月のユニバーシアード選考レースの10000mで見事に優勝!5月の関東インカレでは5000m、10000mの2種目優勝!さらには6月の日本選手権においては3000mSCでスタートから独走する積極果敢な走りで見事に初優勝を飾っています。他にも試合には出場していますが、日本選手権の5000mまでは日本人学生に一度も負けないという強さでした。ユニバーシアードでは連戦の疲れがあったのか表彰台には立てませんでしたが、5000mでは6位入賞を果たしています。
秋もその勢いは衰える事はなく、出雲駅伝の2区で鎧坂選手(明治→旭化成)の記録を破り、区間新記録を達成!全日本大学駅伝こそ発熱の影響で奮いませんでしたが、箱根では前半から終始先頭を引っ張る走りで区間6位と好走しています。
少し長い距離は苦手なイメージですが、4年間通しての積極的な走りは潰滝選手の代名詞となったでしょう。

社会人

1年目

オリンピックイヤーとなった社会人1年目ですが、冬場の故障の影響もあり、本来の力を発揮出来ない試合が続きましたが、日本選手権3000mSCでは見事に優勝!2連覇を達成しました。残念ながら標準記録を突破出来なかったため、オリンピック出場は叶いませんでしたが、9月に開催された全日本実業団選手権3000mSCで8分29秒78の大会新記録で優勝!あと少し早く記録が出ていればと思わせてくれました。その後も順調に走り続け、10000mでも28分16秒49と自己記録を更新!ニューイヤー駅伝でも3区で区間8位と安定した走りを見せ、チームの入賞に貢献しています。

2年目

さらなる飛躍が期待された2年目ですが、初めての長期故障で戦線を離脱してしまいます。しかし、万全ではない状態で出場した日本選手権3000mSCで見事に優勝し、3連覇するとホクレンロングディスタンス網走大会で8分29秒07で走り切り、世界選手権の標準記録を突破して代表に選ばれました。今シーズン1本目が日本選手権で2本目がホクレンで標準記録突破と勝負強さを見せつけてくれました。

以上、簡単ですが潰滝選手の簡単な経歴を個人的に書いてみました。

しかし、中央学院大学は3000mSCの選手が非常に良く育っている印象を受けます。しかも、インターハイで入賞していない選手が伸びる傾向にある気がします。

篠藤選手(現山陽特殊製鋼)もインターハイでは入賞していませんが、3000mSCで関東インカレ、日本インカレ、日本選手権を優勝しています。更には実業団でもアジア選手権の代表になっています。
松浦選手(元大塚製薬)もインターハイ入賞経験はありませんが、実業団ではアジア選手権の代表となっています。

監督は3000mSCの経験は全くないようなので不思議ですが、3000mSCをメインでやっている選手が中央学院大学に進学した場合は少し期待してみてしまいますね(笑)

潰滝選手は初の世界選手権となりますが、いつも通り、積極果敢な走りをしてくれる事を期待しています!

桐生祥秀選手の苦悩。なぜ日本選手権で4位になってしまったのか?一人背負い続けた9秒台の壁。

日本選手権が終わりましたが、100mでは桐生選手がまさかの4位と世界選手権の代表を逃してしまいました。リレーでこそメンバー選出されましたが、一体何が不調の要因だったんでしょうか?

個人的に考えて見ました
9秒台の重圧
 
まず、これは一番の要因だと思います。高校生で10秒01で走ってから桐生フィーバーが起きました。いつ9秒台が出るのかとメディアは騒ぎ立て、世間もずっと注目してきました。桐生選手もその期待に応えようと必死で頑張っていたように感じます。他の選手も9秒台が出る可能性が出て来て、短距離界のレベルは上がりましたが、そのきっかけを作ったのは間違いなく桐生選手だと思います。
 
伸び悩み
 
100mの平均タイムのアベレージはどんどん上がり、安定感が非常に増してきました。経験によるところも多いと思いますが、大学4年生にして、完成された雰囲気を出しています。一方で自己記録は10秒01から伸び悩み。高校生のときの勢いから行くと、9秒台がいつ出るのかと期待されていましたが、少し伸び悩んでいる印象です。
 
高校生で10秒01を出したときは追風0.9m
大学生で10秒01を出したときは追風1.8m
 
とこの記録を見ても高校時代のときのほうが勢いがあった気がします。日本人選手で初めての9秒台を狙うあまり、安定感を求めすぎたのかもしれません。
 
 
先を見据えすぎた
 
本人も語っていましたが、とりあえず日本選手権で3位以内に入り、世界選手権の出場権を獲得してから世界選手権に向けてしっかりと練習を積もうと思っていたようです。しかし、現実的にはそう甘くはありませんでした。先を見据えるあまり、ベストコンディションに気持ちも身体も持っていくことができなかったのかもしれません。
関西学院大学の多田選手は、はっきりと優勝を狙っていると語っていましたが、頂点を狙う選手と3位以内を狙うのとでは、やはり気持ちの差が出ると思います。
 
新戦力の台頭
 
山縣選手が故障明けで、日本選手権が始まる前は、桐生選手とケンブリッジ飛鳥選手の2名の3位以内は堅いかなと思っていたのですが、関西学院大学の多田選手が一気に記録を短縮してライバルとなり、サニブラウン選手も日本選手権で一気に覚醒し、優勝候補となりました。3位以内に入れればいいかなと考えていた桐生選手にとっては、この2人の台頭は焦りに繋がったような気がします。
 
以上が私が個人的に考える桐生選手が4位になった要因です。
 
桐生選手は非常能力の高い選手だとは思いますが、様々な期待などが重圧となり、高校時代のときのような気持ちで陸上競技に打ち込めていない気がします。期待に応えるべく頑張っていたような。
 
しかし、今回負けたことで高校時代のときのような野生的で爆発力のある桐生選手が戻ってくるような気がします。今まで、良くも悪くもまとめてきましたから世界選手権を逃したことで、ようやく色々と一歩踏み出せるのかなと思います。(安定しているときはトレーニングなどもなかなか新たなものにチャレンジしづらいですからね)
 
とにかく、ここからの桐生選手が楽しみです!!

 

なぜ日本選手権で長距離種目だけがスローペースになりがちなのか?

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日本選手権も終わり、日本国内の長距離種目も残すビックイベントはホクレンロングディスタンスだけとなりました。(前期)
女子はともかく、男子は毎年、長距離種目であまり好記録が出ませんがなぜでしょうか?単純な部分の含めて考えてみました。
気象条件
 
これは間違いなく、スローペースの一因ですね。毎年、日本選手権が行われるのが梅雨時期というのもあり、高温、多湿は避けられません。長距離にとっては非常に走りづらい状況です。1500mや3000mSCならともかく、5000mや10000mで標準記録を目指すのは今の日本選手の力からしたら少し酷だと思います。
 
選手の力不足
 
持ちタイムは向上しているのですが、昔の選手と比べると積極性に欠けるかなと思います。ペースメーカーを利用しての好記録が少し裏目に出ているのかなと。10000mに関しては92回大会のときに木原真佐人選手(当時中央学院大)が積極果敢に5000mを13分台で通過したときに松宮選手(当時コニカミノルタ)が出した27分51秒27というのが日本選手権で最後に出た27分台です。気象条件はありますが、もっと積極果敢に引っ張る選手も出て来て欲しいところです。
とにかく3位以内
 
正直、これが一番の要素かなと思います。どうやら日本選手権で3位以内に入った選手は、ホクレンディスタンスの網走大会で標準記録を狙うようです。権利を得て、後から条件の良い網走大会で記録狙おうと考えた選手(指導者)が多かった為、順位を意識するあまり、スローペースになったことは考えられる事だと思います。事前に関係者にそんな話があれば、3位以内をとにかく狙いに行くのは普通の事だと思います。それに伴い、スローペースになることもある意味避けられないかもしれません。
追試の記録会に比重を置いていたような気がします。
 
女子選手との違い
 
女子選手は標準記録突破者が多くいた事と、積極性のある選手が複数いた事から、男子選手と比べて面白味のあるレースが繰り広げられていたように感じます。男子選手も大舞台でも最初からガンガン突っ込む選手が1人でもいると面白いなと思いました。
 
以上が好記録が出ない要因かなと思いました。あくまで個人的な感想ですが。
 
正直、2日間ほど日本選手権を観戦したのですが、短距離種目の期待と注目に比べると、長距離種目は箱根駅伝で活躍したランナーの人気の延長にあるような気がしてなりませんでした。

全日本大学駅伝予選を見て感じた疑問など

全日本大学駅伝予選も終わり、関東の大学長距離界はひと段落つきました。今回は予選会を見ていて感じたことを個人的に書いてみました。

①気象条件
 
最近の学生は昔に比べてタイムはあるのですが、暑くなったりすると走れないイメージがあります。そういった意味では、今回の予選会は好条件であり、持ちタイムをある程度持っているスピードランナーにとっては、有利な展開だったかなと思いました。逆に暑さや蒸し暑さの中で泥臭く走るタイプのランナーたちは苦戦したように感じます。
日体大は暑かったらと思ってしまいます。
 
②留学生チーム
 
今年の箱根駅伝シード校に留学生を使っているチームは1チームもありません。今年の全日本予選会通過校も留学生を使っていないチームしか通過していません。
留学生がいるとやはり頼ってしまうのかなと感じました。留学生を連れてきてチームを強くするよりも、育成によって1人でも多くエース級の選手を育てることのほうが重要ですし、それこそが世界と戦うランナーの育成に繋がりそうですがどうでしょうか?
ちなみに全日本出場校で留学生がいるのは山梨学院大学のみ。昨年も最終区での逆転によるシード権獲得でしたから、前半に留学生を使うなどして、全日本大学駅伝の最終区が盛り上がるようにしてもらいたいところ。
 
③チームより個人
 
チームで戦っているはずなのですが、ゴールするときにガッツポーズや手を広げたりする選手が何人もいて少し驚きました。個人レースならわかるのですが、そのあとまだ走る選手が控えているのに自分のレースは終わったという感じが少し見受けられました。ある意味チームを鼓舞するという意味では良いのかもしれませんが、昔ながらの私からすると少しジェネレーションギャップを感じました。逆にに最後は胸を突き出す選手なども何名かおり、1秒を大切にしているんだなと感じました。その1秒で落ちる可能性もあるわけですからね。レースが終了して全ての結果が出るまでは油断せずというのはもう古いのですかね。
 
④ツイッター報告
 
私もツイッターを使っているのですが、走り終わった学生のツイートが早い!通過したチームの選手なら嬉しくて「通過しましたありがとうございます。」的なツイートをするのはわかるのですが、落選して落ち込んだり、泣いたりしている姿を見て残念だったなと思っていたら10分後くらいにツイッターで報告していたりして、「応援ありがとうございました。」みたいな感じなので、礼儀正しいのかもしれませんが、本当悔しかったらツイートできないかなと思ったりしてしまいました。これもジェネレーションギャップかもしれません。
 
大学院生
 
関東インカレや箱根駅伝は大学院生は別扱いなのですが、全日本大学駅伝だけは大学院生も混合で出れるようです。何か不思議な感じがしました。例えば、青山学院や東海大などで、力はあるけど選手層の問題で大学駅伝に出場できなかった選手は、あと一歩で全日本予選を突破できる大学へ大学院生として入学して予選会を走り、本戦も走ることが可能ということです。もっと深く考えると留学生の大学院生が入れば、全日本予選会と全日本大学駅伝だけは走らせることが出来るとういことになります。
 
以上、私が観戦して感じた疑問でした。
個人としての考えなので、賛否両論あるとは思いますが、留学生については高校も含めて考えてもらいたいですね。
ジェネレーションギャップが多かったので年かもしれませんね。

全日本大学駅伝予選会結果 トップ通過は神奈川大学!!

全日本大学駅伝予選会が終了しました!今年は非常に涼しく、好記録が出た予選会でしたが、大きな波乱は日体大が落ちたことぐらいだったと思います。以下、簡単にコメントです。

 
結果URL
http://www.kgrr.org/event/2017/kgrr/49zenniti/49zennichi_result.pdf
1位 神奈川大学
 
やはりというかトップ通過で来ましたね!各組、非常に安定しており、最後まで危なげなくトップ通過でした!今年の駅伝シーズンはプラウドブルー旋風が巻き起こりそうです!
 
2位 東海大学
 
主力を何名か外してこの順位。各組、非常に安定しており、常に組上位で走っています。選手層の厚みが違うと感じさせられました。しかし、今回走ったメンバーで4年間1度も駅伝を経験することなく、卒業するメンバーも出てきそうで恐ろしいチームです。
 
3位 國學院大学
 
通過するとは思っていましたが、上位通過は驚きました。レース展開が全てハマった印象でした。最終組も向選手が他大学のエースと遜色ない走りを披露していましたから、今年は向選手と浦野選手を中心に駅伝シーズンは面白そう!
 
4位 大東文化大学
 
インカレの不調が嘘のようにしっかり合わせて来ましたね!奈良マジック炸裂です!あとは本戦でしっかりと戦えるかが重要です。予選会は強くて本戦が....ということが続いていますので
 
5位 法政大学
 
2組だけが少しもたつきましたが、あとは終始安定したレース運びでした。最終組に坂東選手が控えていたこともチームとしてはプラスに働きましたね。法政は箱根シードから勢いに乗っています。
 
6位 帝京大学
 
主力の不調などもありながら各組しっかりとまとめた印象です。どんな気象条件であっても帝京は安定した戦いを見せて通過していたと思います。
 
7位 明治大学
 
しっかりと通過してきましたが、少しチグハグな印象。潜在能力の高い選手たちがまだ、上手く機能していないように感じます。最終組の坂口選手は病気などの苦難を乗り越え、日本人トップ!感動しました。
 
8位 順天堂大学
 
全日本予選は苦手なのでしょうか?今年も3組終了まで大苦戦。2組目の花澤選手の快走と4組目の塩尻選手、栃木選手のダブルエースの走りが無ければ危ないところでした。しかし通過は通過。駅伝は強いチームなので、夏を超えてどう変わってくるか楽しみです。
 
9位 城西大学
 
涼しくなったら入るのではないかと思っていましたが、やはり来ましたね!少しチグハグな面もありましたが、しっかり粘り、最終組の2人がしっかりと走ってくれました!
中島選手と金子選手は安定しており頼もしかったですね。
 
以下落選チーム
 
10位 日本体育大学
 
主力が抜けたのはやはり痛かったですね。暑さを想定したようなオーダーだったので、ハイペースはきつかったか。しかし、自力はあるチームですので、出雲駅伝と箱根駅伝に期待したいです。
 
11位 創価大学
 
あと一歩届かず。3組目の蟹沢選手と4組目の大山選手にもう少し頑張って欲しかったかなと思います。
 
12位 中央大学
 
涼しくなったらもしかしたらと思っていましたが、惜しくも届かず。3組目の舟津選手と中山選手の激走は素晴らしかった。
 
13位 国士舘大学
 
住吉選手の調子が戻ってきたのは嬉しいニュースですが、昨年のようなサプライズとはなりませんでした。
 
14位 東京国際大学
 
1組目の出遅れが痛かった。最終組の鈴木選手の粘りは素晴らしかったですが、春先比べると勢いが落ちていた気がします。
 
15位 拓殖大学
 
不安視していた1組目、2組目が撃沈。スローペースならと思いましたが、ハイペースの展開だとやはり厳しかった。
 
16位 日本大学
 
日本人選手に関しては良いところがなかったような....箱根駅伝予選会は大丈夫か?
 
17位 専修大学
 
チームとしては良くありませんが、川平選手、長谷川選手の快走など収穫はありました。
 
18位 筑波大学
 
大健闘と言って良いのではないでしょうか?1組の池田選手が個人的にはMVPです。大学院生との混合チームなので、1番良かった才記選手が箱根駅伝予選会に出れないのが辛いところ。
 
19位 上武大学
 
スピードレースになったらこの順位は仕方ないかもしれません。得意の20kmで箱根駅伝予選会は頑張って貰いたい。
 
20位 亜細亜大学
 
エース加藤選手の欠場もありましたが、収穫があったレースとは言えませんでした。
 
以上、簡単な結果についてのコメントでした。見ていて思うところは結構、あったのですが、それはまた別の機会にまとめて書きたいと思います。この予選会が良かったからと言って本戦で通用するわけではありませんので、ここからが勝負ですね!
 
ちなみに昨年は7位通過の中央学院大学がシード権を獲得していますから、トラックレースと駅伝は全くの別物と考えても良いかもしれませんね!
 

6月18日号砲!! 全日本大学駅伝予選会 通過するのはどこだ!!

6月18日にいよいよ全日本大学駅伝の予選会が行われます。天気予報を見る限り、今年は相当、涼しいコンディションの中、レースが行われそうです。昨年と違い波乱が少なそうです。簡単に予想してみました。

 
1位 神奈川大学
 
ここはもう鉄板かなと思います。最終組の2人は安定感抜群ですし、関東インカレで出場種目全てで入賞していることからも、選手層の厚さが違います!通過は硬いので、ぜひ、トップ通過で神奈川大学の強さ、存在感を示してもらいたいです!
 
2位 帝京大学
 
安定感抜群!全選手が万全というわけではないですが、取りこぼしが最も少ないチームになると思います。気づけば上位で通過する可能性は十分です。
 
3位 法政大学
 
今年はチーム全体の層が暑く、坂東選手が絶対的なエースとして最終組に控えていますので、常に通過ラインで推移して、最終組で上位通過となりそうな気がします。
 
4位 明治大学
 
当日の気象条件が涼しいということもあって、スピードランナーの多い明治大学が順当に来るのではないかと予想。最終組に復活した坂口選手が控えているのも大きいです。
 
5位 東海大学
 
主力選手を日本選手権のため、何名か欠いていることと、プレッシャーのかかる試合に出場したことのない選手が何名かいるので、この順位で予想。何年か前に佐藤悠基選手が棄権をして予選落ちするなどありましたから、油断さえなければ通過は濃厚でしょう。
 
6位 順天堂大学
 
最終組の2人が強力です!昨年は3組の大ブレーキなどがあり、予選通過とはなりませんでしたが、同じ轍は踏まないでしょう。エントリー選手も堅い選手が多いイメージなので、塩尻選手と栃木選手まで上手く繋げば通過は間違いないでしょう。
 
7位 國學院大学
 
レベルの高い金太郎飴の印象が強い、國學院大学ですが、今年は浦野選手、向井選手と他大学と戦えるエースが育っていますので、4組まで上手く繋げば問題なく通過圏内に入ってくるでしょう。
 
8位 日本体育大学
 
もっと高い順位で予想してもいいのですが、今年は少し足踏みしている印象です。最終組を見ても順位をあげるのではなく、キープすることを目的としていそうなので、下位通過を予想します。しかし、渡辺監督のことなので、どこまで仕上げているか楽しみ。上位通過も十分考えられます。
 
9位 城西大学
 
あまり悪天候に強いイメージではないのですが、今年は涼しいということで、スピードのある城西大学がいい意味でハマるのではないかと予想します。戦力だけなら通過するだけのものは十分ありますから、エース中島選手を中心に期待したいです!
 
以下落選予想校
(通過の実力は十分あります)
 
10位 拓殖大学
 
当日、暑くなれば通過圏内かと思っていたのですが、涼しい予想なのでこの順位予想です。1組、2組をしのげれば面白いと思います。
 
11位 東京国際大学
 
通過する可能性はあるのですが、春先にピークが来てしまい、ちょっと元気がない印象。こちらも2組まで耐えれば面白い。
 
12位 創価大学
 
昨年度は惜しくも通過となりませんでした。今年は通過してもおかしくないのですが故障上がりの選手と1年生がどうなるかが未知です。上手く仕上がっていれば初出場が見えてきそうです。
 
13位 日本大学
 
昨年度よりも戦力が落ちていることは間違いなく、最終組での逆転も厳しいのではないかと...
 
14位 大東文化大学
 
関東インカレの惨敗からどう立ち直っているのか?正直、予選会に合わせるのは上手い方だと思うので、サプライズあるかもです。
 

15位 国士舘大学

 
全体的に勢いがないイメージです。昨年度のようなサプライズは難しいかと思います。
 
16位 中央大学
 
条件が良くなりそうなので、そこそこ検討するのではないかと密かに期待しています。1年生の勢いがどうチームに影響を与えるか。
 
17位 上武大学
 
さすがに10000mだと戦うことが難しいかなと思います。しかし、箱根駅伝の予選会には期待しています。
 
18位 亜細亜大学
 
エースに加藤選手万全ではないようですし、チーム全体の力を見ても厳しいかと思います。
 
19位 専修大学
 
どうしても勝負レースがチームとして弱い印象が拭えません。このレースを機になにかきっかけが掴めればいいのですが...
 
20位 筑波大学
 
どこまでやれるのか楽しみです。通過は難しいですが、どこまでやれるかが秋に繋がってきそうです。
 
ということで、通過予想をしてみました。正直、力が拮抗していて下位通過は激戦なると思います。
また、昨年は近年稀に見るスローペースとなりましたが、今年は気象条件が非常に良いため、昨年のようにはならないと思います。
中大あたりまでは通過の可能性があるのかなと考えています。
 
以下各組の予想
 
1組目
30分前後のレース展開
 
2組目
30分前後のレース展開
 
3組目
後半ペースアップで、先頭が29分20秒前後
 
4組目
スタートから28分台ペースで留学生についていく日本人と日本人集団を形成するグループに分かれる。
 
となると思います。
 
本当はもっと細かく書きたかったのですが、家庭の事情と仕事の板挟みでそれどころではないので、雑な感じになってしまいましたが、当日が楽しみですね!

全日本大学駅伝予選会の見どころとは?

関東インカレも終わり、いよいよ長距離界では前期最大のチーム戦でもある全日本大学予選会が6月18日に開催されます。
とりあえずルールや見どころについて少し書いてみました。

ルール

10000mを4組に分け、各大学各組2名づつ出走して合計タイムを競う。2名×4組の8名の合計タイムということになる。
上位9校が11月に開催される全日本大学駅伝への出場権を得る。
実は規定のルールというか但し書きの中には、原則的に1組目が一番タイムのない選手で、4組目が一番タイムのある選手にするようにと書かれているのですが、各大学、特に守っていません。
当日は補欠に入っている2名を各組の選手と変更することも可能となります。

組み合わせ

組合わせは非常に大切になってきます。特に1組目は非常に重要で、チームに勢いをつける意味で主力選手を投入してくるチームもあります。また、今年はかなり涼しくなるようですが、例年だと1組目、2組目は非常に暑くなるため、暑さに強い選手を起用するケースも目立ちます。今年も暑さを予想して1組目、2組目の選手を選んだ大学があるでしょうから、当日のコンディションを見てどう判断するのかが見ものです。

戦術

順位ではなく、タイムで競うのが予選会です。どの組でどれだけタイムを稼げるかが非常に大切です。特にエースや留学生がいないチームは4組目でタイムを稼ぐことが難しいですから、3組目までにある程度勝負を決めたいところ。過去に2組目などにエースを投入して、独走で走りチームに貯金を作ったチームなどもありましたので、エース級を補欠にまわしている大学は気象条件も視野に入れながら奇策に出る可能性も十分あります。

1人も失敗できない

箱根駅伝の予選会と違って、全日本大学駅伝の予選会は8名走って8名の合計タイムと失敗が許されません。箱根予選会は12名出走で10名の合計タイムですから2名は失敗できます。このプレッシャーに耐えなければ、好走は難しいでしょう。実際に競技場に行ってみるとわかりますが、異常な雰囲気の中で競技が行われますから、重圧に耐えれる選手でなければ、厳しい戦いになるでしょう。

個人的な見所

プレッシャーのかかる大会ですが、今年は気象条件が非常に良く、好記録に期待が出来るのではないかと思っています。特に最終組は留学生についていく日本人選手が多そうなので、28分台が何人も出るのではないかと期待が膨らみます。チーム事情などで抑えて入る選手もいるかもしれませんが、この時期にこれだけのコンディションが整うことはないと思うので、楽しみです。

正直、昨年度のような暑さになると思っていたのですが、今週は日曜日が一番涼しく、例年にない絶好のコンディションです。それだけに昨年のように波乱はあまり起きないかもしれませんね。