駅伝の虎!!

陸上競技を中心に(主に駅伝)スポーツに関して持論を展開します!試合の観戦記と私の中で思ったことをランダムに掲載していきます。主に陸上競技がメインですが、その他スポーツについても書いていければと思います。もしよろしければリンクお願いします!

世界陸上開幕!! 中・長距離でただ一人の男子代表の潰滝大記選手に期待!

いよいよ世界陸上が開幕しますね!短距離は非常に盛り上がっているのですが、今年は中、長距離で男子代表に選ばれたのが富士通の潰滝選手ただ一人。寂しい気もするのですが、頑張ってもらいたいです。
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以下、潰滝選手についてまとめました。(個人的に)

高校時代

高校時代は3000mSCで近畿高校総体で8分55秒という好記録で優勝!和歌山でも無名の笠田高校ということで、一気に名前が全国区に広がりました。しかし、優勝を期待されたインターハイでは、プレッシャーもあったのか入賞も出来ず。秋以降にどれだけ飛躍するか期待されましたが、5000mは14分50秒台で低迷。和歌山県の高校駅伝の1区でもブレーキと秋以降は活躍することなく卒業しました。このときは3000mSCしか走れないイメージが強かった気がします。

大学時代

大学は中央学院大学に進学。ここから潰滝選手の能力が開花し始めます。

1年目

いきなり関東インカレの3000mSC予選で8分48秒を叩き出すと決勝も8分45秒の好記録で独走優勝!秋にも10000mで28分台で走るなど一躍トップランナーの仲間入りを果たしました。箱根駅伝でも1年目から1区を任されて区間8位と安定した成績を収めています。

2年目

トラック種目においては、関東インカレで2種目入賞(5000m、10000m)したり、自己記録を更新したりと順調だったのですが、夏に故障。走り込みがあまりできなかったというのもあり、この年の箱根は1区で区間13位と不本意な結果に。

3年目

関東インカレでは5000m、10000mの2種目入賞。5000mでは優勝しています。さらには日本選手権でも3位表彰台に立つなど、安定した結果を残しています。箱根においても積極的な走りを見せて区間5位と好走しています。

4年目

前期は学生長距離界で無敵の強さを誇っていたと言っていいでしょう。4月のユニバーシアード選考レースの10000mで見事に優勝!5月の関東インカレでは5000m、10000mの2種目優勝!さらには6月の日本選手権においては3000mSCでスタートから独走する積極果敢な走りで見事に初優勝を飾っています。他にも試合には出場していますが、日本選手権の5000mまでは日本人学生に一度も負けないという強さでした。ユニバーシアードでは連戦の疲れがあったのか表彰台には立てませんでしたが、5000mでは6位入賞を果たしています。
秋もその勢いは衰える事はなく、出雲駅伝の2区で鎧坂選手(明治→旭化成)の記録を破り、区間新記録を達成!全日本大学駅伝こそ発熱の影響で奮いませんでしたが、箱根では前半から終始先頭を引っ張る走りで区間6位と好走しています。
少し長い距離は苦手なイメージですが、4年間通しての積極的な走りは潰滝選手の代名詞となったでしょう。

社会人

1年目

オリンピックイヤーとなった社会人1年目ですが、冬場の故障の影響もあり、本来の力を発揮出来ない試合が続きましたが、日本選手権3000mSCでは見事に優勝!2連覇を達成しました。残念ながら標準記録を突破出来なかったため、オリンピック出場は叶いませんでしたが、9月に開催された全日本実業団選手権3000mSCで8分29秒78の大会新記録で優勝!あと少し早く記録が出ていればと思わせてくれました。その後も順調に走り続け、10000mでも28分16秒49と自己記録を更新!ニューイヤー駅伝でも3区で区間8位と安定した走りを見せ、チームの入賞に貢献しています。

2年目

さらなる飛躍が期待された2年目ですが、初めての長期故障で戦線を離脱してしまいます。しかし、万全ではない状態で出場した日本選手権3000mSCで見事に優勝し、3連覇するとホクレンロングディスタンス網走大会で8分29秒07で走り切り、世界選手権の標準記録を突破して代表に選ばれました。今シーズン1本目が日本選手権で2本目がホクレンで標準記録突破と勝負強さを見せつけてくれました。

以上、簡単ですが潰滝選手の簡単な経歴を個人的に書いてみました。

しかし、中央学院大学は3000mSCの選手が非常に良く育っている印象を受けます。しかも、インターハイで入賞していない選手が伸びる傾向にある気がします。

篠藤選手(現山陽特殊製鋼)もインターハイでは入賞していませんが、3000mSCで関東インカレ、日本インカレ、日本選手権を優勝しています。更には実業団でもアジア選手権の代表になっています。
松浦選手(元大塚製薬)もインターハイ入賞経験はありませんが、実業団ではアジア選手権の代表となっています。

監督は3000mSCの経験は全くないようなので不思議ですが、3000mSCをメインでやっている選手が中央学院大学に進学した場合は少し期待してみてしまいますね(笑)

潰滝選手は初の世界選手権となりますが、いつも通り、積極果敢な走りをしてくれる事を期待しています!