第95回箱根駅伝予選会、ニューヒーローは現れるか?注目選手を紹介。
予選会が近づいてきました。昨年も個人的に注目選手をピックアップしてみたのですが、意外と注目した選手が頑張ってくれていた印象です。(皆さんも注目していたと思いますけど)ということで、今年も個人的に注目したい選手をピックアップしてみました。
注目選手:清水颯大2年(洛南・京都)
高校時代の実績は十分。大学でもしっかりと記録を残すなど将来が期待される。しかし、今年の箱根駅伝7区でブレーキを起こすと全日本大学駅伝予選でも3組27位と本来の力は発揮できていない。潜在能力は高い選手なので、この予選会をきっかけに順大を引っ張る選手へ成長してもらいたい。
説明が必要ないくらいの実績を誇り、今年のアジア選手権でも3000mSCでメダルを獲得。常に進化し続けている。予選会からのスタートで、出雲駅伝で見られないのは残念だが、今年からハーフマラソンとなる予選会で、しばらく日本人選手が更新できないような大記録に期待したい。
注目選手①:加藤敦2年(西脇工業・兵庫)
駒澤ファンからは「やっと戻ってきた」と声が聞こえそう。悩まされていた故障も回復して、9月の日体大記録会は果敢に前を引っ張り、後半は一人飛び出し、29分17秒で走破!見ている誰もが強い!そう感じたレースだった。もともと長い距離に適正のある選手だと思うので、この予選会をきっかけに大きくブレイクする予感がする。
注目選手②:小島海斗2年(市立船橋・千葉)
世田谷記録会で学生トップの5000m13分52秒で走破!長い距離の適性は未知数だが、間違いなく、加藤選手と共に今、勢いのある選手。長い距離も走れるようだと今年の駒澤は面白い。
注目選手:荻野太成3年(加藤学園・静岡)
今年の箱根駅伝5区でまさかの大ブレーキ。それだけにこの予選会に懸ける想いは他の選手よりも強いだろう。実績のある選手で走力は十分。強い想いで臨むことになると思う予選会。どんな力強い走りを見せてくれるのか期待したい。
注目ルーキー:安田響1年(益田清風・岐阜)
実は高校時代、福岡クロカン4kmの部で愛三工業のケモイ選手の次にゴールして、にわかに注目を集めていた選手(自分だけかもしれないが)その後も高校で順調に記録を伸ばし、神大へ入学。入学1年目からメンバーに選ばれるとは思いませんでした。堅実な上級生が揃う神大で1年目からメンバーですので、期待大です。
注目選手:青木祐人3年(愛知・愛知)
國學院3年生トリオの1人ですが、浦野選手、土方選手に比べるとやや劣るイメージ。しかし。潜在能力は2人に決して引けを取らないはず!この予選会で一気に浦野選手、土方選手に肩を並べてもらいたい!
注目ルーキー:藤木宏太1年(北海道栄・北海道)
高校時代、大きな実績はないが、9月の国士舘記録会で中央大学の堀尾選手の作るペースについていき、29分台をマーク!一躍、期待のルーキーに。安定感のある上級生を押しのけてのエントリーなので、これは長い距離も期待が高まる。
注目選手:関口康平4年(幕張総合・千葉)
決して目立った選手ではないが、コツコツと努力を積み重ね、今年から伝統ある中央大学の主将に。しかし、全日本大学駅伝では1組目で脱水症状により棄権。それだけに予選会への想いは強いはず。有力な高校生が近年入学している中大ですが、関口選手のような選手の頑張りが伝統校を押し上げる原動力になるはず。
注目ルーキー:三浦拓郎1年(西脇工業・兵庫)
高校時代は5000mで13分台で走るなど実績は十分。大学でもしっかりと適応しており、10000mのタイムもすでに29分22秒をマークしている。距離適性もありそうで、全体でも1年生トップ争いが出来る力はありそうです。昨年の畝選手の再現を期待したい!
注目選手:大久保陸人4年(東北・宮城)
入学から期待され続けてきたが、上手く行かない日々が続いてきた。しかし、最終学年になり、ようやく軌道に乗り始めている。もともとロードには強い選手。この予選会でブレイクして、最終学年は苦労した分、花開いてほしい!
注目ルーキー:服部奏斗1年(武蔵越生・埼玉)
高校時代は5000mでインターハイに出場するなど地元埼玉県から入部してきた期待のルーキー。9月の日体大記録会ではギリギリ29分台ではあったが、調子は上向いている。ルーキーとして思い切った走りで大東文化の起爆剤となってもらいたい。
注目選手:伊藤達彦3年(浜松商業・静岡)
今年の前期は体調不良などもあり、やや足踏み。28分台を出した時ほど勢いを感じないが、日本人エースは間違いなく伊藤選手。この予選会をきっかけに再び上昇気流に乗って行きたいところだ。
注目選手②:渡邊和也(報徳⇒山特⇒四電⇒日清・兵庫)
オールドルーキーも2年目のシーズンに突入。今年の箱根駅伝ではベテランらしい堅実な走りを披露してくれた。大学生活にも慣れ、自身の実業団の経験と大学での経験を上手く活かして、チームを引っ張ってもらいたい。
注目選手:永戸聖(盛岡工業・岩手)
山梨学院の日本人エース。安定感は抜群で外すイメージはない。主将として望む予選会は並々ならぬ想いがあるはずだ。全日本予選で敗退した悔しさもぶつけてもらいたい。日本人トップ争いを出来るだけの力はあるので、今活躍しているOBの井上選手(MHPS)のような走りに期待したい。
注目選手②:清水鐘平(富士学苑・山梨)
全日本予選では期待もあったのか最終組を任されるも撃沈。持ち前のスピードを活かす持久力が足りなかった。予選会メンバーに入るということは夏しっかりとトレーニングを積めたということ。持ち前のスピードに持久力が加わって、大化けしていることに期待したい。
注目選手:住吉秀昭4年(田村・福島)
やはり国士舘大学と言ったら住吉選手でしょう。チームの顔であり不動のエース。今年は最終学年ということもあり思い入れは違うはず。日本インカレでも入賞して他大学のエース級とも戦えることを証明。今度は予選会で日本人トップ争いを演じてもらいたい!
注目の留学生:ライトモイヴィンセント1年(ケニア)
正直、未知数です。日本人トップ争いくらいで走るのか?それとも留学生と共に走り大記録を打ち立てるのか?それとも凡走か?キーマンであることは間違いない。
注目選手:大森樹4年(久御山・京都)
今年の関東インカレのハーフマラソン2部で、有力選手が集まる中、入賞したのは圧巻だった。高校時代は3000mSCを得意としていたが、コツコツと積み上げ、上武大学に欠かせない選手へと成長。太田黒選手と共に上武大学のエースとしてチームを牽引してもらいたい。
注目ルーキー:西村喗1年(草津東・滋賀)
叩き上げの上武大学で1年生、唯一のエントリー。全国高校駅伝では主力区間を任されるなど近年入学してくる上武大学のルーキーの中では実績十分だ。今回、エントリーされているということは夏に十分な練習が積めたという証。大きく成長して上武大学の救世主になることを期待したい。
注目選手①:作田将希4年(坂戸西・埼玉)
高校時代はまったく目立った活躍はなかったが、コツコツと積み重ね、5000m13分台、10000m28分台の選手へ成長。創価大学の象徴のような選手だ。この作田選手がチームを引っ張らないことに始まらない。欠場のムイルの分も熱い走りに期待したい!
注目選手②:松本直樹2年(桂・京都)
1年目から期待されていたが、故障で上手くいかず。2年目の今季、ついに予選会エントリー。高校時代は順大の清水選手(元洛南)の好敵手として活躍していました。高校3年次の京都駅伝1区29分24秒で走った実力を予選会でも発揮してもらいたい。順調に成長しているなら秘密兵器の可能性も。
注目選手:阿部弘輝(学法石川・福島)
前期は関東インカレ1部5000m3位 全日本駅伝の最終組で日本人トップなど敵なしの強さを誇っていた。今の明治大学は阿部選手がけん引しなくては始まらない。前期と変わらない爆発力で日本人トップを目指して爆走して欲しい。
注目ルーキー:鈴木聖人(水城・茨城)
高校時代に5000m13分台の茨城県高校記録を更新した大物ルーキー。入学後も順調に成長しており、調整の一環で出場した9月の日体大記録も余力を残した状態で、29分台で走破した。それだけに期待は高まる。一部主力が欠けている明治大学に勢いを与えてもらいたい!また、1年生の予選会トップ候補だろう。
注目選手①:長谷川柊3年(八海・新潟)
前期はトラックレースで躍動!チームをしっかりと引っ張り、今年の専修大学は予選会を通過するかもと期待を抱かせる希望を与えてくれました。その勢いのままにロードでもトラック同様の力を発揮し、チームを牽引してもらいたい。長い距離も昨年の予選会でしっかりと走れているので、夏を越えて大化けしていることに期待したい。
注目選手②:和田照也4年(鳥栖工業・佐賀)
10000mのタイムは28分台を誇り、トラックだけなら長谷川選手と2枚看板となる。しかし、タイム先行で実績が伴わない感じが続く。タイムが出せるということは、能力が高いという証。この予選会で潜在能力の殻を破って一気にブレイクしてもらいたい。
注目選手:国川恭朗3年(美方・福井)
非常に暑くなった学生ハーフマラソンでの好走は記憶に新しい。長い距離に強さを発揮するタイプ。夏合宿を乗り越え、一段と力強さが増しているはずだ。学生ハーフ好走の経験値を予選会に活かして、初出場の原動力となってもらいたい。
注目選手:小山直城(松山・埼玉)
農大といえば小山選手。絶対的なエースとして農大を引っ張る。最終学年の今季は相当強い想いで臨んでくるはずだ。日本人トップを目指して頑張ってもらいたい。
とりあえず、前回エントリー発表時にコメントを書かせていただいた大学の注目選手をピックアップしてみました。本音を言えば出場選手全員が注目選手なわけで、いきなり活躍してヒーローになる選手が出てくるのが、予選会の面白いところかなと思います。夏を越えると本当に化ける選手が出てきますからね。