第29回の出雲駅伝はどこが制するのか!? エントリー発表前の戦況
10月9日には大学駅伝開幕戦となる、「第29回出雲全日本大学選抜駅伝競走」が開催されます。毎年、エントリーの正式発表が遅いため、エントリー前ですが、少しだけ個人的見解を書きたいと思います。今年はほとんど力の差がないような気がしますね。
出場チームは以下の通り
1.北海道学連選抜
2.東北学連選抜
3.青山学院大学
4.東洋大学
5.早稲田大学
6.順天堂大学
7.神奈川大学
8.中央学院大学
9.日本体育大学
10.法政大学
11.駒澤大学
12.東海大学
13.北信越学連選抜
14.岐阜経済大学
15.関西学院大学
16.立命館大学
17.広島経済大学
18.中国四国学連代表
19.第一工業大学
20.日本文理大学
21.アイビーリーグ選抜
A(優勝候補)
今年もやはり青山学院大学を中心に大学駅伝は動いていきそうな印象です。昨年から大きな戦力ダウンは一色選手のみ。茂木選手や安藤選手なども卒業しましたが、同じような力の選手は揃っていますので、問題ないでしょう。エントリーはすでに発表されていますが、主力選手では昨年1区区間5位で走っている鈴木塁人選手が抜けているのが少し不安材料ですが、伸び盛りの3年生、小野田選手、橋詰選手、梶谷選手、森田選手がエントリーされているので戦力的には問題ないかと思います。昨年はアンカーに一色選手が控えていたことが大きかったと思うので、今年は誰が最終区を走るかが優勝への鍵となりそうです。
予想オーダー
橋詰-田村-森田-梶谷-小野田-下田
昨年はルーキーを1区から3枚並べてトップで襷を渡し、最終区まで優勝争いを演じました。今年はその2年生の学年が非常に充実しています。昨年は4区から少し戦力の差を感じましたが、今年は繋ぎの区間も青山学院と同等の闘いを演じることが可能だと思いますので、最終6区まで優勝争いがもつれる展開になるのではないかと思います。
鬼塚選手、關選手を中心に伸び盛りの阪口選手など2年生を中心にオーダーを編成してくることは間違いないでしょう。
予想オーダー
鬼塚-舘沢-關-阪口-三上-松尾
B(上位候補)
4年生が不在となっていますが、下級生には面白い選手が揃っています。山本選手を中心に相澤選手、西山選手が主要区間に配置されそうです。特にインカレで順大の塩尻選手に競り勝ったルーキーの西山選手には注目です!今回のエントリーを見ると優勝は狙っていないと思いますが、下級生に上位の流れでしっかりと経験を積ませて残りの駅伝に活かしていきたいところです。
予想オーダー
西山-中村(駆)-山本-渡邊-小笹-相澤
今年はチームとして粒ぞろいのイメージですが、個々の能力が低いというわけではありません。ただ、出遅れをカバーしたり、大きな貯金を作ったり出来る選手は永山選手くらいかなと思うので、1区の結果が大きく結果に左右しそうです。ただ、流れに乗る事が出来れば最終区までしっかりと流れに乗る事が出来ると思います。
昨年は主力選手を使いつつも育成も視野に入れたオーダーでした。今年も先々の事を考えて、そういった戦略で来るのではないかと思います。しかしながら、エースの塩尻選手と栃木選手は強力で、育成を視野に入れたオーダーでも上位入賞を狙っていきたいところ。特に塩尻選手は日本インカレで同郷(群馬)の後輩である西山選手(東洋大)に敗れ、9月に開催された日体大記録会ではこれまた同郷(群馬)の後輩である横川選手に10000mの自己記録を破られています。燃えていないわけがないと思います。
昨年は全区間で安定した走りを見せた日体大ですが、今年も4年生を中心に安定した走りを見せてくれそうです。特に今回は全日本大学駅伝に出場が出来ない為、出雲駅伝にしっかりと合わせて出場してくる可能性は高いです。吉田選手や富安選手を中心に手堅い駅伝を披露して、崩れる大学が出てくればいつの間にか上位進出もありそうです。
法政大学
絶対的なエースの坂東選手を中心として距離的にも非常に面白いかもしれません。あとは久しぶりの出雲駅伝ということで、どういった方針で臨んでくるのか。育成を重視するのか万全のオーダーで狙いに来るのか。坂東選手が他大学のエースたちと駅伝でどれだけ戦えるかも注目です。
まだチームとして完璧に上がり切っていない印象ですが、エースの工藤選手、ユニバーシアードハーフマラソン金メダルの片西選手、伸び盛りのルーキー加藤選手などを中心に優勝争いは出来なくとも3位を目指したい。
C(上位候補ダークホース)
エースの鈴木健吾選手を中心にチーム力が上がっており、非常に楽しみです。久しぶりの出雲駅伝ということと、神奈川にとっては少し距離的に短いかなということで優勝候補には上げていませんが、最終区までいい勝負をするのではないかなと思います。もし、出雲駅伝で優勝争いを演じることがあるようだと箱根駅伝はひょっとするとひょっとするかも
こちらも未知数なチーム。昨年は1区と6区に1年生を置くという奇抜なオーダーで過去最高の4位入賞を果たしています。今年は9月の日体大記録会でも調子が良いところを見せていますので期待してしまいます。しかし、おそらく例年のオーダーを見ると狙ってくるようなことはないと思うので、どこまで意外性で楽しませてくれるかに期待したいです。今年もアンカーに1年生の高橋選手なども十分にありえます。
以上がエントリー前の個人な見解です。エントリー前なので何とも言えませんが、今年はそこまで力の差がないのかなと思います。さすがに戦力的に青山学院と東海大学は抜けていると思いますが、上位入賞は距離も短いことから失敗した大学から脱落していく形になると思います。
全大学が上手く走れば最後の最後まで面白い駅伝になることは間違いありません!
箱根駅伝から実業団へ! 4年生の就職先一覧
昨日の報知新聞にて、実業団で競技を続ける選手の進路先が判明しました。全大学というわけではないですが、判明分です。
※タイムは新聞と同様に10000mのベストタイム
田村和希(青山学院) 28分18秒31
井上弘也(上武)29分30秒05
GMOアスリーツ
下田裕太(青山学院大)28分33秒77
中村祐紀(青山学院大)28分34秒66
安井雄一(早稲田)29分07秒01
光延誠(早稲田)29分03秒47
吉田亮壱(日体大)28分52秒53
スバル
藤原滋記(早稲田)29分03秒96
高本真樹(駒澤)29分11秒68
栃木渡(順天堂)28分19秒98
小町昌矢(日体大)28分48秒75
前田将太(大東)28分59秒86
上田健太(山梨学院)28分49秒92
花澤賢人(順天堂)28分49秒96
富安央(日体大)28分49秒53
鈴木健吾(神奈川)28分30秒16
大森澪(中央学院)28分56秒06
プレス工業
大川一成(神奈川)29分15秒83
大野日暉(神奈川)29分18秒49
細谷恭平(中央学院)29分24秒20
新井翔理(中央学院)29分28秒84
NTT西日本
城越勇星(日体大)28分53秒09
辻野恭哉(日体大)28分58秒25
住田優範(日体大)29分45秒72
工藤有生(駒澤)28分23秒85
川端千都(東海)28分44秒71
大山憲明(創価)28分57秒62
藤木悠太(駒澤)29分33秒60
河村知樹(山梨学院)29分13秒05
中西亮貴(駒澤)29分34秒70
竹内大地(中大)29分12秒72
ヤクルト
春日千速(東海)29分05秒39
国行麗生(東海)29分25秒80
警視庁
佐藤諒太(帝京)29分15秒37
旭化成延岡
玉利建志(創価)29分40秒34
ホンダ
原 法利(大東)29分08秒16
サンベルクス
渡辺拓巳(大東)29分52秒68
西智也(拓殖)28分47秒53
坂本桂太(上武)29分08秒43
市谷龍太郎(山梨学院)28分55秒14
NDソフト
矢ノ倉弘(山梨学院)31分34秒92
全体を通して、日立物流とコニカミノルタに面白い選手が集まったのかなという印象です。富士通も大学ナンバーワンの鈴木選手(神奈川)とまだまだ未知数な大森選手(中央学院)と将来マラソンを意識した選手を獲得しています。
各、実業団チームにそれぞれの意図があり選手を獲得していると思いますので、大学だけでなく、卒業してからも活躍する選手になってもらいたいですね!
他にも有力選手で載っていない選手が多数いますので、今後の発表などに注目したいと思います。
大激戦の第94回箱根駅伝予選会を突破するのはどこか?
いよいよ、箱根駅伝予選会まで1ヶ月を切ってきました。予選会校は非常にピリピリしていることだと思います。先日、行われた日体大記録会の結果も含めて、現状でのざっくりとした予選会校の状況を書いてみました。詳しくはまた後日、順位予想も含めて書いていきたいと思います。10月1日にエントリーのようなので、その後、再び予想したいと思います。あくまでも個人的な感想です。
A:予選会突破確実
山梨学院大学
まず留学生が強力です。この時点で大きな貯金が作れることが見込まれ、さらに日本人選手も上田選手や永戸選手など貯金を作れる選手がいることから余程のことがない限り、通過は確実でしょう。少し、日体大記録会を見る限りはチームは万全とはいえる状況ではありませんでしたが、通過に支障はなさそうです。
帝京大学
チームの総合力という点においては、今回の予選会出場校の中ではトップだと思います。稼げる選手もいれば、大崩れするイメージもないので、通過は間違いないと思います。
畔上選手、佐藤選手、竹下選手を中心に前期調子の良かった1年生が何人走るかも注目です。
大東文化大学
日体大記録会の10000mを見ている限りは、チームは非常に順調に来ている気がします。特に前回、予選会で60分を切っている原選手を中心に林選手、山本選手など最上級生の調子が上がっており、チームとしては良い仕上がりを見せています。
B:予選会突破濃厚
拓殖大学
留学生と西選手が貯金を作れそうなので、あとは大崩しない走りをすれば通過は問題なさそうです。20kmからの距離から拓大の得意分野ですので、余程のことがない限りは通過すると予想します。
國學院大學
チームの総合力としては通過することは間違いないと思います。あとは稼げる選手が故障していないかがポイント。過去に蜂須賀選手を外して、予選落ちを経験しているので、柱となる選手の状態が鍵を握りそう。向選手、浦野選手の快走に期待。
明治大学
戦力的に落ちる要素はないのですが、日体大記録会を見ていた時に後半の落ち幅が酷かった選手が何名か見受けられたため、通過濃厚という形で予想しました。主力選手が何人も故障しない限りは問題ないでしょう。
城西大学
前回は予選落ちしていますが、日体大記録会を見ている限りは大東大の次に順調なイメージを持ちました。前回、予選落ちしていることから今年は予選会に万全の状況で望んでくると思うので、通過濃厚としました。稼げる選手、中間層の選手と今年はバランスが取れていると思います。
C:予選会突破大激戦
創価大学
昨年は予選会を3位で通過しており、今年も通過は濃厚かと思うのですが、前期の全日本予選の結果やセルナルド選手の抜けた穴などを考慮して、このグループにしました。しかし、留学生で貯金が見込まれ、大山選手、蟹沢選手、米満選手が万全の状況でスタートラインにつければ、一気に通過濃厚ラインに入ると思います。
上武大学
予選会落ちするのではないかと言われながら無事に通過した上武大学は今年もしつこそうです。日体大記録会を見る限りは仕上がりは順調そうで、予選会の戦術面から考えても今年も通過できそうな布陣が揃いました。鍵は坂本選手、井上選手、太田黒選手がどこまで成長しているかでしょうか。
日本大学
今年は厳しいと言われていた日大ですが、日体大記録会を見る限りでは、仕上がりはまずまず。留学生の貯金を活かし、攻める走りではなく、崩れない走りに徹すれば、通過は十分にあります。
国士舘大学
少しチームとしての勢いが昨年の比べると感じない気がします。住吉選手を中心にどこまでチーム力が向上しているか。添田監督の戦略にも注目。
中央大学
昨年度より確実に戦力は上がっていると思います。日体大記録会を見る限りでも舟津選手も長い距離への対応がしっかり出来ていそう。あとは10000mでは結果の良かった1年生がどれだけ20kmに対応できるかが鍵となりそう。個人的には3年生の中山選手、堀尾選手の走りも大きなポイントだと思っています。
東京国際大学
昨年は通過濃厚と見ていましたが、まさかの予選落ち、今年も戦力的には通過するには十分です。問題は調整力。昨年は予選会にまったくピークが合っていない印象だったので、あとはどれだけ上手く合わせることが出来るのかがポイントとなりそう。
とりあえず、上記の13校で10校の椅子を争う形になるのではないかと思っています。当日の気象条件のなどもありますが、どこが通過してもおかしくない状況だと思います。今年の夏は非常に涼しい日が多く、暑さという面に関しては例年よりも体験していない大学が多いと思いますので、予選会当日が暑くなったら波乱が起きるかもしれませんね。
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