駅伝の虎!!

陸上競技を中心に(主に駅伝)スポーツに関して持論を展開します!試合の観戦記と私の中で思ったことをランダムに掲載していきます。主に陸上競技がメインですが、その他スポーツについても書いていければと思います。もしよろしければリンクお願いします!

第29回の出雲駅伝はどこが制するのか!? エントリー発表前の戦況

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10月9日には大学駅伝開幕戦となる、「第29回出雲全日本大学選抜駅伝競走」が開催されます。毎年、エントリーの正式発表が遅いため、エントリー前ですが、少しだけ個人的見解を書きたいと思います。今年はほとんど力の差がないような気がしますね。

※青山学院、東海大学東洋大学はエントリー発表あり。

 

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出場チームは以下の通り

 

1.北海道学連選抜

2.東北学連選抜

3.青山学院大学

4.東洋大学

5.早稲田大学

6.順天堂大学

7.神奈川大学

8.中央学院大学

9.日本体育大学

10.法政大学

11.駒澤大学

12.東海大学

13.北信越学連選抜

14.岐阜経済大学

15.関西学院大学

16.立命館大学

17.広島経済大学

18.中国四国学連代表

19.第一工業大学

20.日本文理大学

21.アイビーリーグ選抜

 

A(優勝候補)

 

青山学院大学

 

今年もやはり青山学院大学を中心に大学駅伝は動いていきそうな印象です。昨年から大きな戦力ダウンは一色選手のみ。茂木選手や安藤選手なども卒業しましたが、同じような力の選手は揃っていますので、問題ないでしょう。エントリーはすでに発表されていますが、主力選手では昨年1区区間5位で走っている鈴木塁人選手が抜けているのが少し不安材料ですが、伸び盛りの3年生、小野田選手、橋詰選手、梶谷選手、森田選手がエントリーされているので戦力的には問題ないかと思います。昨年はアンカーに一色選手が控えていたことが大きかったと思うので、今年は誰が最終区を走るかが優勝への鍵となりそうです。

 

予想オーダー

橋詰-田村-森田-梶谷-小野田-下田

 

東海大学

 

昨年はルーキーを1区から3枚並べてトップで襷を渡し、最終区まで優勝争いを演じました。今年はその2年生の学年が非常に充実しています。昨年は4区から少し戦力の差を感じましたが、今年は繋ぎの区間も青山学院と同等の闘いを演じることが可能だと思いますので、最終6区まで優勝争いがもつれる展開になるのではないかと思います。

鬼塚選手、關選手を中心に伸び盛りの阪口選手など2年生を中心にオーダーを編成してくることは間違いないでしょう。

 

予想オーダー

鬼塚-舘沢-關-阪口-三上-松尾

 

B(上位候補)

 

東洋大学

 

4年生が不在となっていますが、下級生には面白い選手が揃っています。山本選手を中心に相澤選手、西山選手が主要区間に配置されそうです。特にインカレで順大の塩尻選手に競り勝ったルーキーの西山選手には注目です!今回のエントリーを見ると優勝は狙っていないと思いますが、下級生に上位の流れでしっかりと経験を積ませて残りの駅伝に活かしていきたいところです。

 

予想オーダー

西山-中村(駆)-山本-渡邊-小笹-相澤

 

 

早稲田大学

 

今年はチームとして粒ぞろいのイメージですが、個々の能力が低いというわけではありません。ただ、出遅れをカバーしたり、大きな貯金を作ったり出来る選手は永山選手くらいかなと思うので、1区の結果が大きく結果に左右しそうです。ただ、流れに乗る事が出来れば最終区までしっかりと流れに乗る事が出来ると思います。

 

順天堂大学

 

昨年は主力選手を使いつつも育成も視野に入れたオーダーでした。今年も先々の事を考えて、そういった戦略で来るのではないかと思います。しかしながら、エースの塩尻選手と栃木選手は強力で、育成を視野に入れたオーダーでも上位入賞を狙っていきたいところ。特に塩尻選手は日本インカレで同郷(群馬)の後輩である西山選手(東洋大)に敗れ、9月に開催された日体大記録会ではこれまた同郷(群馬)の後輩である横川選手に10000mの自己記録を破られています。燃えていないわけがないと思います。

 

日本体育大学

 

昨年は全区間で安定した走りを見せた日体大ですが、今年も4年生を中心に安定した走りを見せてくれそうです。特に今回は全日本大学駅伝に出場が出来ない為、出雲駅伝にしっかりと合わせて出場してくる可能性は高いです。吉田選手や富安選手を中心に手堅い駅伝を披露して、崩れる大学が出てくればいつの間にか上位進出もありそうです。

 

法政大学

 

絶対的なエースの坂東選手を中心として距離的にも非常に面白いかもしれません。あとは久しぶりの出雲駅伝ということで、どういった方針で臨んでくるのか。育成を重視するのか万全のオーダーで狙いに来るのか。坂東選手が他大学のエースたちと駅伝でどれだけ戦えるかも注目です。

 

駒澤大学

 

まだチームとして完璧に上がり切っていない印象ですが、エースの工藤選手、ユニバーシアードハーフマラソン金メダルの片西選手、伸び盛りのルーキー加藤選手などを中心に優勝争いは出来なくとも3位を目指したい。

 

C(上位候補ダークホース)

 

神奈川大学

 

エースの鈴木健吾選手を中心にチーム力が上がっており、非常に楽しみです。久しぶりの出雲駅伝ということと、神奈川にとっては少し距離的に短いかなということで優勝候補には上げていませんが、最終区までいい勝負をするのではないかなと思います。もし、出雲駅伝で優勝争いを演じることがあるようだと箱根駅伝はひょっとするとひょっとするかも

 

中央学院大学

 

こちらも未知数なチーム。昨年は1区と6区に1年生を置くという奇抜なオーダーで過去最高の4位入賞を果たしています。今年は9月の日体大記録会でも調子が良いところを見せていますので期待してしまいます。しかし、おそらく例年のオーダーを見ると狙ってくるようなことはないと思うので、どこまで意外性で楽しませてくれるかに期待したいです。今年もアンカーに1年生の高橋選手なども十分にありえます。

 

以上がエントリー前の個人な見解です。エントリー前なので何とも言えませんが、今年はそこまで力の差がないのかなと思います。さすがに戦力的に青山学院と東海大学は抜けていると思いますが、上位入賞は距離も短いことから失敗した大学から脱落していく形になると思います。

全大学が上手く走れば最後の最後まで面白い駅伝になることは間違いありません!

 

 

箱根駅伝から実業団へ! 4年生の就職先一覧

昨日の報知新聞にて、実業団で競技を続ける選手の進路先が判明しました。全大学というわけではないですが、判明分です。

 

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※タイムは新聞と同様に10000mのベストタイム

 

住友電工

 

田村和希(青山学院) 28分18秒31

井上弘也(上武)29分30秒05

 

GMOアスリーツ

 

下田裕太(青山学院大)28分33秒77

 

日清食品グループ

 

中村祐紀(青山学院大)28分34秒66

 

NTN

 

早川健東洋大学)29分08秒58

 

トヨタ自動車

 

安井雄一(早稲田)29分07秒01

 

九電工

 

光延誠(早稲田)29分03秒47

吉田亮壱(日体大)28分52秒53

 

スバル

 

藤原滋記(早稲田)29分03秒96

高本真樹(駒澤)29分11秒68

 

日立物流

 

栃木渡(順天堂)28分19秒98

小町昌矢(日体大)28分48秒75

前田将太(大東)28分59秒86

上田健太(山梨学院)28分49秒92

 

JR東日本

 

花澤賢人(順天堂)28分49秒96

富安央(日体大)28分49秒53

 

富士通

 

鈴木健吾(神奈川)28分30秒16

大森澪(中央学院)28分56秒06

 

プレス工業

 

大川一成(神奈川)29分15秒83

 

愛三工業

 

大野日暉(神奈川)29分18秒49

 

黒崎播磨

 

細谷恭平(中央学院)29分24秒20

 

マツダ

 

新井翔理(中央学院)29分28秒84

 

NTT西日本

 

城越勇星(日体大)28分53秒09

 

NTN

 

辻野恭哉(日体大)28分58秒25

 

愛知製鋼

 

住田優範(日体大)29分45秒72

 

コニカミノルタ

 

工藤有生(駒澤)28分23秒85

川端千都(東海)28分44秒71

大山憲明(創価)28分57秒62

 

 

トヨタ紡織

 

藤木悠太(駒澤)29分33秒60

河村知樹(山梨学院)29分13秒05

 

トーエネック

 

中西亮貴(駒澤)29分34秒70

竹内大地(中大)29分12秒72

 

ヤクルト

 

春日千速(東海)29分05秒39

 

大塚製薬

 

国行麗生(東海)29分25秒80

 

警視庁

 

佐藤諒太(帝京)29分15秒37

 

旭化成延岡

 

玉利建志(創価)29分40秒34

 

ホンダ

 

原 法利(大東)29分08秒16

 

サンベルクス

 

渡辺拓巳(大東)29分52秒68

 

小森コーポレーション

 

西智也(拓殖)28分47秒53

坂本桂太(上武)29分08秒43

 

YKK

 

市谷龍太郎(山梨学院)28分55秒14

 

NDソフト

 

矢ノ倉弘(山梨学院)31分34秒92

 

全体を通して、日立物流コニカミノルタに面白い選手が集まったのかなという印象です。富士通も大学ナンバーワンの鈴木選手(神奈川)とまだまだ未知数な大森選手(中央学院)と将来マラソンを意識した選手を獲得しています。

各、実業団チームにそれぞれの意図があり選手を獲得していると思いますので、大学だけでなく、卒業してからも活躍する選手になってもらいたいですね!

他にも有力選手で載っていない選手が多数いますので、今後の発表などに注目したいと思います。

大激戦の第94回箱根駅伝予選会を突破するのはどこか?

いよいよ、箱根駅伝予選会まで1ヶ月を切ってきました。予選会校は非常にピリピリしていることだと思います。先日、行われた日体大記録会の結果も含めて、現状でのざっくりとした予選会校の状況を書いてみました。詳しくはまた後日、順位予想も含めて書いていきたいと思います。10月1日にエントリーのようなので、その後、再び予想したいと思います。あくまでも個人的な感想です。

 

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 A:予選会突破確実

 

山梨学院大学

 

まず留学生が強力です。この時点で大きな貯金が作れることが見込まれ、さらに日本人選手も上田選手や永戸選手など貯金を作れる選手がいることから余程のことがない限り、通過は確実でしょう。少し、日体大記録会を見る限りはチームは万全とはいえる状況ではありませんでしたが、通過に支障はなさそうです。

 

帝京大学

 

チームの総合力という点においては、今回の予選会出場校の中ではトップだと思います。稼げる選手もいれば、大崩れするイメージもないので、通過は間違いないと思います。

畔上選手、佐藤選手、竹下選手を中心に前期調子の良かった1年生が何人走るかも注目です。

 

大東文化大学

 

日体大記録会の10000mを見ている限りは、チームは非常に順調に来ている気がします。特に前回、予選会で60分を切っている原選手を中心に林選手、山本選手など最上級生の調子が上がっており、チームとしては良い仕上がりを見せています。

 

B:予選会突破濃厚

 

拓殖大学

 

留学生と西選手が貯金を作れそうなので、あとは大崩しない走りをすれば通過は問題なさそうです。20kmからの距離から拓大の得意分野ですので、余程のことがない限りは通過すると予想します。

 

國學院大學

 

チームの総合力としては通過することは間違いないと思います。あとは稼げる選手が故障していないかがポイント。過去に蜂須賀選手を外して、予選落ちを経験しているので、柱となる選手の状態が鍵を握りそう。向選手、浦野選手の快走に期待。

 

明治大学

 

戦力的に落ちる要素はないのですが、日体大記録会を見ていた時に後半の落ち幅が酷かった選手が何名か見受けられたため、通過濃厚という形で予想しました。主力選手が何人も故障しない限りは問題ないでしょう。

 

城西大学

 

前回は予選落ちしていますが、日体大記録会を見ている限りは大東大の次に順調なイメージを持ちました。前回、予選落ちしていることから今年は予選会に万全の状況で望んでくると思うので、通過濃厚としました。稼げる選手、中間層の選手と今年はバランスが取れていると思います。

 

C:予選会突破大激戦

 

創価大学

 

昨年は予選会を3位で通過しており、今年も通過は濃厚かと思うのですが、前期の全日本予選の結果やセルナルド選手の抜けた穴などを考慮して、このグループにしました。しかし、留学生で貯金が見込まれ、大山選手、蟹沢選手、米満選手が万全の状況でスタートラインにつければ、一気に通過濃厚ラインに入ると思います。

 

上武大学

 

予選会落ちするのではないかと言われながら無事に通過した上武大学は今年もしつこそうです。日体大記録会を見る限りは仕上がりは順調そうで、予選会の戦術面から考えても今年も通過できそうな布陣が揃いました。鍵は坂本選手、井上選手、太田黒選手がどこまで成長しているかでしょうか。

 

日本大学

 

今年は厳しいと言われていた日大ですが、日体大記録会を見る限りでは、仕上がりはまずまず。留学生の貯金を活かし、攻める走りではなく、崩れない走りに徹すれば、通過は十分にあります。

 

国士舘大学

 

少しチームとしての勢いが昨年の比べると感じない気がします。住吉選手を中心にどこまでチーム力が向上しているか。添田監督の戦略にも注目。

 

中央大学

 

昨年度より確実に戦力は上がっていると思います。日体大記録会を見る限りでも舟津選手も長い距離への対応がしっかり出来ていそう。あとは10000mでは結果の良かった1年生がどれだけ20kmに対応できるかが鍵となりそう。個人的には3年生の中山選手、堀尾選手の走りも大きなポイントだと思っています。

 

東京国際大学

 

昨年は通過濃厚と見ていましたが、まさかの予選落ち、今年も戦力的には通過するには十分です。問題は調整力。昨年は予選会にまったくピークが合っていない印象だったので、あとはどれだけ上手く合わせることが出来るのかがポイントとなりそう。

 

とりあえず、上記の13校で10校の椅子を争う形になるのではないかと思っています。当日の気象条件のなどもありますが、どこが通過してもおかしくない状況だと思います。今年の夏は非常に涼しい日が多く、暑さという面に関しては例年よりも体験していない大学が多いと思いますので、予選会当日が暑くなったら波乱が起きるかもしれませんね。

世界陸上開幕!! 中・長距離でただ一人の男子代表の潰滝大記選手に期待!

いよいよ世界陸上が開幕しますね!短距離は非常に盛り上がっているのですが、今年は中、長距離で男子代表に選ばれたのが富士通の潰滝選手ただ一人。寂しい気もするのですが、頑張ってもらいたいです。
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以下、潰滝選手についてまとめました。(個人的に)

高校時代

高校時代は3000mSCで近畿高校総体で8分55秒という好記録で優勝!和歌山でも無名の笠田高校ということで、一気に名前が全国区に広がりました。しかし、優勝を期待されたインターハイでは、プレッシャーもあったのか入賞も出来ず。秋以降にどれだけ飛躍するか期待されましたが、5000mは14分50秒台で低迷。和歌山県の高校駅伝の1区でもブレーキと秋以降は活躍することなく卒業しました。このときは3000mSCしか走れないイメージが強かった気がします。

大学時代

大学は中央学院大学に進学。ここから潰滝選手の能力が開花し始めます。

1年目

いきなり関東インカレの3000mSC予選で8分48秒を叩き出すと決勝も8分45秒の好記録で独走優勝!秋にも10000mで28分台で走るなど一躍トップランナーの仲間入りを果たしました。箱根駅伝でも1年目から1区を任されて区間8位と安定した成績を収めています。

2年目

トラック種目においては、関東インカレで2種目入賞(5000m、10000m)したり、自己記録を更新したりと順調だったのですが、夏に故障。走り込みがあまりできなかったというのもあり、この年の箱根は1区で区間13位と不本意な結果に。

3年目

関東インカレでは5000m、10000mの2種目入賞。5000mでは優勝しています。さらには日本選手権でも3位表彰台に立つなど、安定した結果を残しています。箱根においても積極的な走りを見せて区間5位と好走しています。

4年目

前期は学生長距離界で無敵の強さを誇っていたと言っていいでしょう。4月のユニバーシアード選考レースの10000mで見事に優勝!5月の関東インカレでは5000m、10000mの2種目優勝!さらには6月の日本選手権においては3000mSCでスタートから独走する積極果敢な走りで見事に初優勝を飾っています。他にも試合には出場していますが、日本選手権の5000mまでは日本人学生に一度も負けないという強さでした。ユニバーシアードでは連戦の疲れがあったのか表彰台には立てませんでしたが、5000mでは6位入賞を果たしています。
秋もその勢いは衰える事はなく、出雲駅伝の2区で鎧坂選手(明治→旭化成)の記録を破り、区間新記録を達成!全日本大学駅伝こそ発熱の影響で奮いませんでしたが、箱根では前半から終始先頭を引っ張る走りで区間6位と好走しています。
少し長い距離は苦手なイメージですが、4年間通しての積極的な走りは潰滝選手の代名詞となったでしょう。

社会人

1年目

オリンピックイヤーとなった社会人1年目ですが、冬場の故障の影響もあり、本来の力を発揮出来ない試合が続きましたが、日本選手権3000mSCでは見事に優勝!2連覇を達成しました。残念ながら標準記録を突破出来なかったため、オリンピック出場は叶いませんでしたが、9月に開催された全日本実業団選手権3000mSCで8分29秒78の大会新記録で優勝!あと少し早く記録が出ていればと思わせてくれました。その後も順調に走り続け、10000mでも28分16秒49と自己記録を更新!ニューイヤー駅伝でも3区で区間8位と安定した走りを見せ、チームの入賞に貢献しています。

2年目

さらなる飛躍が期待された2年目ですが、初めての長期故障で戦線を離脱してしまいます。しかし、万全ではない状態で出場した日本選手権3000mSCで見事に優勝し、3連覇するとホクレンロングディスタンス網走大会で8分29秒07で走り切り、世界選手権の標準記録を突破して代表に選ばれました。今シーズン1本目が日本選手権で2本目がホクレンで標準記録突破と勝負強さを見せつけてくれました。

以上、簡単ですが潰滝選手の簡単な経歴を個人的に書いてみました。

しかし、中央学院大学は3000mSCの選手が非常に良く育っている印象を受けます。しかも、インターハイで入賞していない選手が伸びる傾向にある気がします。

篠藤選手(現山陽特殊製鋼)もインターハイでは入賞していませんが、3000mSCで関東インカレ、日本インカレ、日本選手権を優勝しています。更には実業団でもアジア選手権の代表になっています。
松浦選手(元大塚製薬)もインターハイ入賞経験はありませんが、実業団ではアジア選手権の代表となっています。

監督は3000mSCの経験は全くないようなので不思議ですが、3000mSCをメインでやっている選手が中央学院大学に進学した場合は少し期待してみてしまいますね(笑)

潰滝選手は初の世界選手権となりますが、いつも通り、積極果敢な走りをしてくれる事を期待しています!

桐生祥秀選手の苦悩。なぜ日本選手権で4位になってしまったのか?一人背負い続けた9秒台の壁。

日本選手権が終わりましたが、100mでは桐生選手がまさかの4位と世界選手権の代表を逃してしまいました。リレーでこそメンバー選出されましたが、一体何が不調の要因だったんでしょうか?

個人的に考えて見ました
9秒台の重圧
 
まず、これは一番の要因だと思います。高校生で10秒01で走ってから桐生フィーバーが起きました。いつ9秒台が出るのかとメディアは騒ぎ立て、世間もずっと注目してきました。桐生選手もその期待に応えようと必死で頑張っていたように感じます。他の選手も9秒台が出る可能性が出て来て、短距離界のレベルは上がりましたが、そのきっかけを作ったのは間違いなく桐生選手だと思います。
 
伸び悩み
 
100mの平均タイムのアベレージはどんどん上がり、安定感が非常に増してきました。経験によるところも多いと思いますが、大学4年生にして、完成された雰囲気を出しています。一方で自己記録は10秒01から伸び悩み。高校生のときの勢いから行くと、9秒台がいつ出るのかと期待されていましたが、少し伸び悩んでいる印象です。
 
高校生で10秒01を出したときは追風0.9m
大学生で10秒01を出したときは追風1.8m
 
とこの記録を見ても高校時代のときのほうが勢いがあった気がします。日本人選手で初めての9秒台を狙うあまり、安定感を求めすぎたのかもしれません。
 
 
先を見据えすぎた
 
本人も語っていましたが、とりあえず日本選手権で3位以内に入り、世界選手権の出場権を獲得してから世界選手権に向けてしっかりと練習を積もうと思っていたようです。しかし、現実的にはそう甘くはありませんでした。先を見据えるあまり、ベストコンディションに気持ちも身体も持っていくことができなかったのかもしれません。
関西学院大学の多田選手は、はっきりと優勝を狙っていると語っていましたが、頂点を狙う選手と3位以内を狙うのとでは、やはり気持ちの差が出ると思います。
 
新戦力の台頭
 
山縣選手が故障明けで、日本選手権が始まる前は、桐生選手とケンブリッジ飛鳥選手の2名の3位以内は堅いかなと思っていたのですが、関西学院大学の多田選手が一気に記録を短縮してライバルとなり、サニブラウン選手も日本選手権で一気に覚醒し、優勝候補となりました。3位以内に入れればいいかなと考えていた桐生選手にとっては、この2人の台頭は焦りに繋がったような気がします。
 
以上が私が個人的に考える桐生選手が4位になった要因です。
 
桐生選手は非常能力の高い選手だとは思いますが、様々な期待などが重圧となり、高校時代のときのような気持ちで陸上競技に打ち込めていない気がします。期待に応えるべく頑張っていたような。
 
しかし、今回負けたことで高校時代のときのような野生的で爆発力のある桐生選手が戻ってくるような気がします。今まで、良くも悪くもまとめてきましたから世界選手権を逃したことで、ようやく色々と一歩踏み出せるのかなと思います。(安定しているときはトレーニングなどもなかなか新たなものにチャレンジしづらいですからね)
 
とにかく、ここからの桐生選手が楽しみです!!

 

なぜ日本選手権で長距離種目だけがスローペースになりがちなのか?

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日本選手権も終わり、日本国内の長距離種目も残すビックイベントはホクレンロングディスタンスだけとなりました。(前期)
女子はともかく、男子は毎年、長距離種目であまり好記録が出ませんがなぜでしょうか?単純な部分の含めて考えてみました。
気象条件
 
これは間違いなく、スローペースの一因ですね。毎年、日本選手権が行われるのが梅雨時期というのもあり、高温、多湿は避けられません。長距離にとっては非常に走りづらい状況です。1500mや3000mSCならともかく、5000mや10000mで標準記録を目指すのは今の日本選手の力からしたら少し酷だと思います。
 
選手の力不足
 
持ちタイムは向上しているのですが、昔の選手と比べると積極性に欠けるかなと思います。ペースメーカーを利用しての好記録が少し裏目に出ているのかなと。10000mに関しては92回大会のときに木原真佐人選手(当時中央学院大)が積極果敢に5000mを13分台で通過したときに松宮選手(当時コニカミノルタ)が出した27分51秒27というのが日本選手権で最後に出た27分台です。気象条件はありますが、もっと積極果敢に引っ張る選手も出て来て欲しいところです。
とにかく3位以内
 
正直、これが一番の要素かなと思います。どうやら日本選手権で3位以内に入った選手は、ホクレンディスタンスの網走大会で標準記録を狙うようです。権利を得て、後から条件の良い網走大会で記録狙おうと考えた選手(指導者)が多かった為、順位を意識するあまり、スローペースになったことは考えられる事だと思います。事前に関係者にそんな話があれば、3位以内をとにかく狙いに行くのは普通の事だと思います。それに伴い、スローペースになることもある意味避けられないかもしれません。
追試の記録会に比重を置いていたような気がします。
 
女子選手との違い
 
女子選手は標準記録突破者が多くいた事と、積極性のある選手が複数いた事から、男子選手と比べて面白味のあるレースが繰り広げられていたように感じます。男子選手も大舞台でも最初からガンガン突っ込む選手が1人でもいると面白いなと思いました。
 
以上が好記録が出ない要因かなと思いました。あくまで個人的な感想ですが。
 
正直、2日間ほど日本選手権を観戦したのですが、短距離種目の期待と注目に比べると、長距離種目は箱根駅伝で活躍したランナーの人気の延長にあるような気がしてなりませんでした。

全日本大学駅伝予選を見て感じた疑問など

全日本大学駅伝予選も終わり、関東の大学長距離界はひと段落つきました。今回は予選会を見ていて感じたことを個人的に書いてみました。

①気象条件
 
最近の学生は昔に比べてタイムはあるのですが、暑くなったりすると走れないイメージがあります。そういった意味では、今回の予選会は好条件であり、持ちタイムをある程度持っているスピードランナーにとっては、有利な展開だったかなと思いました。逆に暑さや蒸し暑さの中で泥臭く走るタイプのランナーたちは苦戦したように感じます。
日体大は暑かったらと思ってしまいます。
 
②留学生チーム
 
今年の箱根駅伝シード校に留学生を使っているチームは1チームもありません。今年の全日本予選会通過校も留学生を使っていないチームしか通過していません。
留学生がいるとやはり頼ってしまうのかなと感じました。留学生を連れてきてチームを強くするよりも、育成によって1人でも多くエース級の選手を育てることのほうが重要ですし、それこそが世界と戦うランナーの育成に繋がりそうですがどうでしょうか?
ちなみに全日本出場校で留学生がいるのは山梨学院大学のみ。昨年も最終区での逆転によるシード権獲得でしたから、前半に留学生を使うなどして、全日本大学駅伝の最終区が盛り上がるようにしてもらいたいところ。
 
③チームより個人
 
チームで戦っているはずなのですが、ゴールするときにガッツポーズや手を広げたりする選手が何人もいて少し驚きました。個人レースならわかるのですが、そのあとまだ走る選手が控えているのに自分のレースは終わったという感じが少し見受けられました。ある意味チームを鼓舞するという意味では良いのかもしれませんが、昔ながらの私からすると少しジェネレーションギャップを感じました。逆にに最後は胸を突き出す選手なども何名かおり、1秒を大切にしているんだなと感じました。その1秒で落ちる可能性もあるわけですからね。レースが終了して全ての結果が出るまでは油断せずというのはもう古いのですかね。
 
④ツイッター報告
 
私もツイッターを使っているのですが、走り終わった学生のツイートが早い!通過したチームの選手なら嬉しくて「通過しましたありがとうございます。」的なツイートをするのはわかるのですが、落選して落ち込んだり、泣いたりしている姿を見て残念だったなと思っていたら10分後くらいにツイッターで報告していたりして、「応援ありがとうございました。」みたいな感じなので、礼儀正しいのかもしれませんが、本当悔しかったらツイートできないかなと思ったりしてしまいました。これもジェネレーションギャップかもしれません。
 
大学院生
 
関東インカレや箱根駅伝は大学院生は別扱いなのですが、全日本大学駅伝だけは大学院生も混合で出れるようです。何か不思議な感じがしました。例えば、青山学院や東海大などで、力はあるけど選手層の問題で大学駅伝に出場できなかった選手は、あと一歩で全日本予選を突破できる大学へ大学院生として入学して予選会を走り、本戦も走ることが可能ということです。もっと深く考えると留学生の大学院生が入れば、全日本予選会と全日本大学駅伝だけは走らせることが出来るとういことになります。
 
以上、私が観戦して感じた疑問でした。
個人としての考えなので、賛否両論あるとは思いますが、留学生については高校も含めて考えてもらいたいですね。
ジェネレーションギャップが多かったので年かもしれませんね。