ダブルエースで箱根路に再びサプライズを! 城西大学
今年の箱根駅伝は上手く噛み合わず、予選落ちしてしまった城西大学。
箱根駅伝本戦ではハマると周りを驚かせるような結果を残すのが、城西大学の大きな魅力でしょう。予選会を通過して来年の箱根路を再び沸かせることは出来るのか!
まず、前期は本来エースとして、チームを引っ張って行かなくてはならない松村陣之助選手が故障などの影響で本来の活躍を見せられなかったことが残念でした。
しかし、その分、菊池聡之選手が他大学のエースと戦えるまでに成長。チームを支える大きな柱となりました。
また、前期最大のチーム戦である、全日本大学駅伝予選会では、1組目で好スタートを切ったのですが、2組目、3組目が振るわず。最終組で菊池選手が1人気を吐くも(日本人3位)万全ではなかった松村選手の失速などもあり、総合12位で全日本の切符を獲得することは出来ませんでした。
では予選会はどうでしょうか。
【予選会のポイント】
【松村、菊池のダブルエース】
松村選手、菊池選手が万全であれば、2人とも日本人トップ争いに絡んで来る可能性があります。松村選手は潜在能力が高く、練習さえしっかりと詰めていれば、かなり面白い存在です。しかし、故障が多いので予選会にしっかり合わせられるかが大きなポイントになるかもしれません。
菊池選手は前期絶好調で今年の箱根駅伝2区で存在感を出すと、2月の東京マラソンでも終始先頭グループで走る走りを披露。10000mも28分台の自己記録で走るなど、急成長中です。もともとロードが強い選手ですから予選会では十分活躍してくれると思います。
この2人が万全な状況で予選会を迎えることが出来れば、かなり大きな貯金を作ることが出来ると思います。
【距離に強い選手が多い】
城西大学=トラックが強いイメージ(私のイメージです)だったのですが、今年のチームはハーフマラソンをしっかり走っている選手が多いです。
ダブルエースである、松村選手、菊池選手は1時間2分台で走っており、3年生の菅真大、酒井雅喜、中舎優也は1時間3分台で走っています。その他にも1時間4分台で走っている選手も多数おり、距離に強いです。
この、ハーフマラソンをしっかりと走っている選手たちが故障なく、順調に夏を乗り越えているのであれば、予選会の20kmでは非常に心強いです。
全員が万全な状況で迎えることが出来れば、上位通過が可能かもしれません。
【新戦力はどうか】
毎年、数名は高校でも指折りの選手が入学するのが城西大学の特徴ですが、前期を見る限りでは即戦力となりそうな選手は今のところは見当たりませんが、全日本予選会を走っている、西嶋雄伸(名経大高蔵高出身)や、高校時代5000mを14分15秒で走っている中谷貴弘選手(倉敷高出身)あたりが夏を超えてどこまで成長してくるかが、ポイントとなりそうです。
特に中谷選手は中谷圭佑選手(現駒澤大学)の実弟であり、潜在能力は高いと思うので、夏を超えて一気に出てくる可能性もありそうです。
以上が私の考える予選会通過のポイントです。
城西大学は、91回大会の時は予選会を9位とギリギリ通過したにも関わらず、箱根駅伝本戦では7位とシード権を獲得しています。
前期こそあまり目立った結果を残していませんが、選手が揃った時の爆発力はあると思うので、予選会を無事通過して、本戦では再び、サプライズに期待したいです!