箱根駅伝予選会 通過激戦ライン!! 混戦を制するのはどの大学か?
前回、通過が確実視されるであろう大学5大学について書かせていただきましたが、今回は通過激戦ラインの大学について簡単に書いていきたいと思います。
上手くハマればトップ通過候補だと思っていたのですが、中舎選手、酒井選手など長い距離で実績のある選手がエントリー漏れ。それでも松村選手、菊池選手が万全であれば、通過はしっかりとしてくると踏んでいます。
目標
59分台:松村選手、菊池選手
61分台:他全員
総合タイム予想:10時間09分50秒(±90秒)
松村選手、菊池選手が日本人トップ争いで59分台を目標にしっかりと走り、チームに貯金を作りたい。91回大会の予選会を見ていると城西大学もエース級以外は15分10秒ペースで集団走をさせており、今回も同じようなパターンで戦術を組んでくると思います。気象条件が悪い年は後半の落ち込みが特にひどいので、天候も通過の要素の一つになると思います。
通過は濃厚だと考えていたのですが、主力の一角である戸部選手がエントリー漏れ。さらには箱根駅伝を経験している山本選手もエントリーから外れるなど100%のオーダーを組むことは出来ませんでした。夏を越えて成長した選手たちがどれだけ走るか。
目標
59分:デレセ選手
60分:宇田選手、馬場選手
61分30秒目安:他全員
総合タイム予想:10時間10分00秒(±90秒)
昨年、61分を切って走った選手でチームに残っているのはわずかに4名。そのうち戸部選手が外れましたので3名しかいません。通過するにはデレセ選手、宇田選手、馬場選手がしっかりと貯金を作り、その他の選手がしっかりと安定した走りを見せなければなりません。昨年度はほとんどの選手が15分20秒~25秒のペース走を見せていましたが、今年もチームとしてベースはそれほど上がらないと思うので、集団走で、15分20秒ペースで押していき、61分~61分30秒では走りたいところです。
全日本予選会を通過して今年は強いと考えていましたが、非常にコンディションの悪い中での結果でしたので、コンディションが良くなってくるとボーダー付近の通過かもしれません。
長い距離で頼りになるかと思っていた4年生の市田選手、谷本選手がエントリー漏れと残念ですが、現在のベストメンバーは組めていると思うので、このメンバーで藤原監督がどんな戦いを見せるのか。
目標
59分30秒:町澤選手
61分台:他全員
総合タイム予想:10時間11分20秒(±60秒)
昨年は最初の5kmを14分台で入った者は後半の失速が目立ち、チームとして後半の5kmの失速に大きな課題を残す結果となりました。結果として徳永選手(現日清食品)と町澤選手の貯金が活きる形での通過でしたが、今年は徳永選手ばりに走る選手は現れないと思うので、しっかりと総合力で戦いたいところ。
町澤選手はフリー走行で、日本人トップグループの中で59分台を目標にチームに貯金を作りたい。その他の選手は、集団走で入りの5kmを15分10秒~15秒で落ち着いて入り、後半にビルドアップしていきたい。目安としては60分40秒~61分30秒くらいで走ることが出来れば十分通過できると踏んでいます。
箱根駅伝出場者のエントリー漏れはありましたが、総合力は昨年よりも上がっている印象。現状でのベストメンバーがエントリーされていると思います。
目標
59分:留学生(どちらか)
60分:照井選手
60分30秒:濱登、鈴木(大)
61分台:他全員
総合タイム予想:10時間11分00秒(±90秒)
昨年は5㎞を15分05秒ペースで走るグループと、15分15秒で走るグループの2つの集団走を行い、見事に作戦が当たり初出場を決めました。
今年も大きな作戦の変更はないと思います。留学生と照井選手はフリー走行で59分と60分をそれぞれ目標に走り、濱登選手や鈴木(大)選手などは15分05秒ペース。その他選手は15分15秒ペースを刻み確実に60分30秒~61分30秒以内では走りたいところ。
きちっと走ることが出来れば2年連続の出場が決まりそうです。
法政大学
足羽選手、細川選手、坂東選手などチームの柱はしっかりとエントリー。一部、エントリーから漏れた主力選手もいますが、春先から比べるとだいぶ戦力が整ってきています。
目標
59分台:足羽選手
60分~60分30秒:細川選手、坂東選手
61分台:他全員
総合タイム予想:10時間11分00秒(±60秒)
昨年は足羽選手がフリー走行で、その他の選手は5㎞を15分05秒ペースと15分15秒ペースの2グループで集団を形成。後半の失速は目立ちましたが、何とか持ちこたえ出場権を得ました。
今年も基本的には同じような戦略で行くと思います。足羽選手がフリー走行で59分台を目標に走る。細川選手、坂東選手が60分~60分30秒を目標に走り、その他選手は61分を目標にグループ走。昨年は後半の失速が目立ちましたが、後半の失速を最小限に留めることが出来れば、しっかりと通過圏内に入ってくると思います。
10月8日に行われてた東海大記録会でエントリーに入っていない1年生が2人、29分台で走っています。調子は上向きか
エントリーだけ見ると大きなエントリー漏れはなく、順調そうです。昨年度は10秒に泣いた国士舘大学。今年は試合にも出ずに予選会一本に合わせています。
目標
59分台:石井選手、住吉選手
61分台:他全員
総合タイム予想:10時間11分30秒(±90秒)
昨年は、力のある選手以外は5㎞を15分15秒ペースで走らせており、通過を考えた作戦としては良かったのですが、思った以上に後半の失速が大きく、最後の最後で逆転を許してしまいました。
今年も基本的には昨年と似たような戦術にはなると思います。
力をつけた石井選手、住吉選手はフリー走行で、59分台で走り貯金を作りたいところ。その他の選手は、昨年と同じく15分15秒のペース走を行い、確実に61分前後で走り切る戦術を取れば通過することが可能だと思います。
貯金を作ることのできる主力の3選手はしっかりとエントリー。中堅クラスの選手が一部エントリーから外れました。驚いたのが、1年生が5名エントリーされていること。この1年生の走りがどうなるか。
目標
59分:ムイル選手
59分台:セルナルド選手
60分:大山選手
61分~61分30秒:他全員
総合タイム予想:10時間12分00秒(±90秒)
昨年はエースの山口選手(現旭化成)はフリー走行で、後沢選手(現YKK)、セルナルド選手が15分切のペース。その他の選手は15分25秒のペース走でした。15分25秒のペースと余裕を持って入ったにも関わらず、後半の失速が目立ち、残念ながら2年連続の通過とはなりませんでした。
今年は、ある程度計算することが出来るセルナルド選手が59分台で貯金を作り、前期好調だった大山選手が60分を目標に走る。そして未知数のムイル選手が59分ぐらいで走って貯金を作ってくれると面白い。その他の選手は、グループ走で5㎞15分20秒を目安に走り、61分~61分30秒くらいで持ってくることが出来れば、しっかりと通過ラインに入ってきます。
以上の7校が、激しく箱根駅伝出場を賭けて激しく争うと予想しています。
もちろん、当日の戦略や気象条件、選手の調子などが上手くハマれば、私が通過濃厚と考えている大学よりも上に来ることが予想されますが、今のところ大激戦ラインとして考察させてもらいました。
今年の予選会は本当に厳しい戦いになりそうです。