箱根駅伝予選会 通過確実ラインは一体、どの大学なのか?
10月1日に箱根駅伝のエントリーも終え、各大学の戦力が見えてきました(当日、有力選手が外れる可能性もありますが。
エントリーを加味して、新しくランキング付け、および当日、通過するためにどのようなタイムで走ってくるか(戦術予想込み)で考えてみました。
あくまで、全大学が通過する可能性を考えての考察です。
【Aランク】(ほぼ通過)
【Bランク】(激戦)
法政大学
【Cランク】(滑り込み)
エントリーを見て、通過濃厚ラインをなくし、ほぼ通過、激戦、滑り込みの3つに分類させてもらいました。本日はほぼ通過ラインについて考察したいと思います。
エントリーでは大きく外れた選手もおらず、チームとしては順調そう。主力選手の試合出場もなく、予選会1本にしっかりと合わせてきている印象です。予選会を知り尽くしている大学だけにトップ通過は有力でしょう。
目標
59分台前半:鈴木選手
60分30秒~61分:他全員
総合タイム予想:10時間07分30秒(±30秒)
鈴木選手は留学生と戦う走りで58分台後半~59分台前半では走ってもらいたい。昨年は鈴木選手と我那覇選手(現日清食品)以外の選手は全員、入りの5kmを15分10秒で入っていることからも今年もエースの鈴木選手以外は、15分10秒ペースの集団走で、安定走行で確実に走る戦略を取ってきそうです。
経験者も豊富なことから状況に合わせて臨機応変にペースメイクも出来そうで、どんな形でも通過は確実でしょう。
全日本予選会を走ったメンバーが3名ほどエントリーから外れましたが、大きく戦力ダウンするわけではありません。昨年度同様に予選会をトップで通過して箱根駅伝へ向けて勢いをつけることが出来るか。
目標
58分台:ワンブィ選手
59分台:石川選手
61分:他全員
総合タイム予想:10時間07分30秒(±60秒)
ワンブィ選手は全体のトップを狙う走り、石川選手は日本人トップを狙う走りで、フリー走行。その他の選手たちは日体大記録会で予選会の入りの5kmを意識させて、10000mの入りの5000mを15分10秒で走らせていることからも、61分を一つの目安に集団走をしてきそう。後半ペースが上がる者や落ちる者がいると思うので、60分30秒~61分30秒で平均して61分で来ることが目標か。昨年は入りの5kmは15分20秒と少し遅めの集団走をしていますが、本戦を考えると15分10秒では押して行きたい。
エントリーを見る限りは順調そうです。蜂須賀選手、細森選手もしっかりとエントリーされています。前期は故障で見かけなかった國澤選手なども戻ってきていて、エントリーを見る限り、今年は「まさか」はなさそうです。
目標
59分台目標:蜂須賀選手、細森選手
61分目標:他全員
総合タイム予想:10時間08分00秒(±60秒)
昨年は、細森選手のみフリーで、入りの5kmを14分50秒で入るグループと15分10秒で入る2つのグループで走らせていました。14分50秒のグループが思ったより伸びず、15分10秒のグループも後半の失速が大きく、まさかの予選落ちとなってしまいました。
今年は昨年と同じ結果にならない為にもエース級以外はまとまって走らせるのではないかと思います。
蜂須賀選手と細森選手はフリー走行で、その他のグループは15分10秒ペースの集団走になるのではないかと思います。
選手層は厚いので、余程の油断と作戦ミスさえなければ通過するでしょう。
エントリー自体は大きなエントリー漏れもなく、日体大記録会での走りを見てもチームとして、調子は上向きです。問題は予選会の経験が浅いこと。西監督も予選会で躓くわけにはいきませんので、緊張感を持って調整を進めているはずです。
目標
59分台:藪下選手、坂口選手
61分:他全員
総合タイム予想:10時間07分30秒(±60秒)
藪下選手、坂口選手は力がありますので、フリー走行で日本人トップ集団の中で、59分台を目安に貯金を作りたいところ。
その他の選手も力はあるのですが、予選会は未経験。ここは安全運転で、他大学と同様に61分を目安としたペース走を行うのではないかと思います。余力のある選手が後半ビルドアップして、60分30秒ぐらいで走る選手が何人かいるとトップ通過も見えてくると思います。経験の浅さ以外は特に問題ないと思うので通過は確実かと思います。
日体大記録会の10000mで良かった選手は全員エントリー。大きなエントリー漏れもなく、チームの状況としては上がってきています。
目標
60分目標:原選手
61分目標:他全員
総合タイム予想:10時間09分00秒(±60秒)
総合力は確実に上がってきていますが、大エースは不在です。今のところ長い距離で一番安定感がある、原選手がフリー走行で60分を目標に、他の選手は集団走で61分を目安に走るのが、一番確実性があるのではないかと思います。90回大会に予選会に出場した際も、エース級以外は15分10秒ペースで走らせていましたので、今回も同じ戦略を取ってくるのではないでしょうか。
また、少し悩ましいのが新井選手。潜在能力は抜群ですが波が激しい選手で、当たれば60分を切ってきそうな気がしますし、外れれば12番目になりそうです。どう起用してくるかも注目したいところ。
日体大記録会の結果が、自信ではなく過信になっていなければ通過は濃厚だと思います。
何が起こるかわからない予選会ですが、余程のことがなければこの5校は通過濃厚ではないかなと考えています。