藤原正和新監督、最初の試練! 伝統を繋げ! 中央大学
今年の箱根駅伝では16位と惨敗を喫した中央大学。今年から藤原正和新監督が就任して、様々な改革に着手しています。
伝統の襷を繋いで、箱根駅伝で優勝する姿を夢見ている中大OB、中大ファンは多いでしょう!
まず、チームとしては大きな変革は1年生が主将、副将に抜擢されたこと。各大学で様々な改革があったと思うのですが、1年生主将になることはありませんでしたので、今後の動向が気になるところ。
また、前期最大のチーム戦である全日本大学駅伝予選では惨敗。エースである町澤選手が走れなかったことも影響したかもしれませんが、1年生を積極的に使うオーダーで、早くも先を見据えて全日本予選に出場していたことが伺えました。しかし、結果としては大きな収穫がなく、1年生たちに代表レースの厳しさを経験させることが出来たのが、唯一の収穫だったかもしれもしれません。
では、予選会はどうでしょうか。
【予選会のポイント】
【エース町澤の意地】
1年生がチームを任され、主将になろうが、やはり今年の中央大学の顔でありエースは町澤大雅選手であると思います。やや不安定な面はありますが、爆発力は他大学のエースと互角と言えます。
今年の箱根駅伝1区でも、積極的に前を走り、区間4位の走りを見せています。今のチームに町澤選手ほど爆発力のある走りが出来る選手はいませんので、この町澤選手がしっかりと走るか走らないかは中大にとっては、かなり大きなポイントになると思います。
町澤選手がしっかりと力を発揮してくれれば59分~59分30秒のタイムは確実に見込めると思うので、大きな貯金を作ってくれそうです。
【上級生の意地】
やっぱり20kmの距離になった時に、頼りになるのは上級生の力だと思います。1年生が主将になりましたが、悔しくない上級生はいないはずです。
この今までチームを引っ張ってきた(今でも引っ張っていると思いますが)上級生が、どれだけしっかりと20kmでまとめて走ることが出来るかは大きなポイントです。
特に4年生に関しては、町澤選手以外にも選手が揃っており、市田拓海選手のハーフマラソン1時間03分台を筆頭に1時間04分台で走れる選手も多数揃っているので4年生の走りが予選会通過の大きなポイントになることは間違いありません。
【新戦力はどうか】
なんと言っても舟津彰馬選手でしょう。1年目から主将を任され、1500mでは日本インカレで2位、5000mも13分台で走っています。主将と言う重圧は大きいでしょうが、夏をしっかりと走り込むことが出来ていれば、20kmも対応可能だと思います。
米ユタ合宿などが、走り込みよりもスピード中心の合宿だったようなので、少し不安は残るところですが、期待のルーキーであることには変わりありません。
また、安永直斗(世羅高出身)二井康介(藤沢翔陵高出身)も全日本予選を走っており、藤原監督の期待値の高さが伺えます。
その他、飯島康介(愛知高出身)、冨原拓(尽誠学園高出身)は高校時代5000m14分10秒台で走っている力のある選手たち。このあたりの選手たちが夏を超えて20kmを走れるようになっていると面白いかもしれません。
【予選会初経験の新監督】
藤原正和監督は現役時代、予選会を経験していません(常にシードは取って当たり前だった)すなわち、現役、監督を通して初めての箱根駅伝予選会となるわけです。
予選会の雰囲気は独特であり、ただ、選手を万全な状況に導けば予選会が通るといったわけではありません。当日の気象条件を加味してのペースメイクや、集団走などの戦術が重要になってきます。
東海大学の両角監督も初めての予選会では、落ちるような戦力ではないにも関わらず、予選落ちを経験していますので、緻密な作戦が必要になるでしょう。
次々と新たな改革をしている藤原監督が予選会をどう攻略して来るのか期待したいところです。
様々な改革を打ち出す藤原監督。まずは伝統の襷を箱根路に運ぶべく、最初の難関を無事に突破することが出来るのか手腕に期待したいです。
昨年度の予選会のタイム
(左から順位、タイム、名前、学年)
8位 10:11:32 中央大学
4位 59:17 徳永照 (4)
15位 59:55 町澤大雅 (3)
44位 1:00:38 相馬一生 (3)
71位 1:00:55 鈴木修平 (3)
88位 1:01:12 新垣魁都 (3)
94位 1:01:17 松原啓介 (4)
127位 1:01:40 堀尾謙介 (1)
130位 1:01:42 渥美良明 (3)
187位 1:02:26 竹内大地 (2)
192位 1:02:30 市田拓海 (3)