第49回全日本大学駅伝は神奈川大学が優勝!! 少し別視点から個人的な見解!
全日本大学駅伝を見事に優勝したのは神奈川大学でした!2強対決と騒がれる中、見事に優勝しました20年ぶりということで、最後に優勝した年に生まれた子供たちが今の大学2年生…歴史を感じます。
詳細⇓⇓⇓
1位 5:12:49 神奈川大学
2位 5:14:07 東海大学
3位 5:15:22 青山学院大学
4位 5:15:59 駒澤大学
5位 5:16:29 東洋大学
6位 5:17:59 中央学院大学
以上シード権
7位 5:19:08 早稲田大学
8位 5:19:39 帝京大学
9位 5:20:32 山梨学院大学
10位 5:20:59 法政大学
11位 5:21:26 國學院大學
12位 5:21:34 順天堂大学
13位 5:22:31 城西大学
14位 5:24:04 大東文化大学
15位 5:25:02 明治大学
16位 5:25:40 立命館大学
17位 5:30:19 皇學館大学
18位 5:30:51 京都産業大学
19位 5:32:50 関西学院大学
20位 5:33:44 広島経済大学
21位 5:34:08 愛知工業大学
22位 5:35:09 第一工業大学
23位 5:41:25 東北大学
24位 5:46:21 北海道大学
25位 5:49:13 新潟大学
というわけで神奈川大学の優勝で幕を閉じた全日本大学駅伝でした。大学ごとにコメントをと思ったのですが、遅くなってしまったのと非常に細かく分析されているブログがいくつかあるので今回は控えさせていただきます。ここからは別視点で個人的な全日本大学駅伝を見ての感想です。
①1区の重要さを再認識
今年の1区はスタートからペースが速く、ペースの上げ下げも非常に多かったと思います。大エース不在のチームは1区でついた差を埋めることが出来ず、順位を上げることが出来なかった印象です。箱根駅伝を前に1区の重要性を改めて再認識させられる結果であったと思います。
②風の影響
今回は4区からずっと強い追い風となりました。この追い風によって全体的にタイムが速くなりました。さらに言うとトラック型とバネの利く走り方をしている選手は前半突っ込んでも後半そこまで崩れることがなく、追い風の恩恵を大きく受けた形となったと思います。逆にあまり飛ばずに地を這うような走りの選手たちはあまり恩恵を受けることはなかったように感じました。たとえば神奈川大学の越川選手は出雲駅伝では強烈な向かい風の中4区区間7位でした。今回は追風のコンディションで5区区間賞を獲得しています。
③風の影響その2
今回は下位の大学からも良い記録が生まれましたが、やはり風の影響は強かったと思います。下位の大学はひたすら前を追うしかない為、前半から速いペースで入る傾向にあります。そのまま上手く追い風に乗って後半まで失速を少なく走ることが出来た選手が多くいたように感じました。明治大学の阿部選手の区間新記録は【実力+気象条件+襷を貰った順位】とすべて噛み合った気がします。(気持ちを切り替えて走った阿部選手もすごい)
さらに4区区間賞の城西大学の菅選手もシード権外だったため、前半から果敢に突っ込んで走り、最後まで持った形だったと思います。
先頭グループが集団で上手くレースを進める中、流れから遅れてしまいながらシード権を争った中央学院大学と早稲田大学は非常に走りづらい状況だったと思います。下位の大学のように思い切って突っ込んで走ることも出来ず、シード権を常に意識しながら守りの走りになっていたような気がします。途中から失敗しない事が大前提となっていた2チームは安定こそしていましたが、難しい走りが要求されていたように感じます。「突っ込んで潰れたらどうしよう。」「この差は守らなければならい。」など心理的になかなか思い切りのある走りが出来なかったような気がします。
【箱根駅伝へ向けて】
神奈川大学が優勝したことにより、メディアでの扱いは3強対決となるでしょう。しかし、何があるのかわからないのが箱根駅伝。他の駅伝にはない5区山登りと6区山下りがあります。さらに全区間が20kmを超える距離とあって少しのアクシデントも許されません。
全日本大学駅伝はある程度指標にはなりますが、箱根駅伝は別物と考えるべきでしょう。
上位チームを見ていても箱根駅伝で勝負の鍵となりそうなのは5区と6区となりそうです。特に今回優勝した神奈川大学、2位東海大学、3位青山学院大学は6区の選手はいますが、5区で勝負できる選手が今のところ見当たりません(もうチーム内でいるかもしれませんが)先頭に立てば実力的にはあまり変わらないと思うので先手必勝が優勝の鍵となるでしょう。
また、4位駒澤大学も流れさえ乗れれば強いところを見せ、5区、6区に強力な選手がいれば面白そう。5位の東洋大学は4年生の主力が戻ってくれば大きなプラスが見込まれ、割って入ってくる可能性もあります。6位の中央学院大学は5区、6区が健在で、横川選手、藤田選手が戻ってくれば面白いと思います。
7位以下のチーム、全日本大学駅伝には出場していないチームも箱根駅伝までにまだまだ上乗せが出来そうなチームが多いので、これからの2か月間の過ごし方が箱根駅伝当日の順位を左右しそうです。