駅伝の虎!!

陸上競技を中心に(主に駅伝)スポーツに関して持論を展開します!試合の観戦記と私の中で思ったことをランダムに掲載していきます。主に陸上競技がメインですが、その他スポーツについても書いていければと思います。もしよろしければリンクお願いします!

いよいよ箱根駅伝を留学生が支配するときがやってくるか? 増え続ける留学生

f:id:ekidennotora:20161207081639j:image

以前、留学生について「高校編」と「大学編」について書かせていただきました。10月に行われた箱根駅伝予選会で、歴史ある中央大学が残念ながら予選落ちしてしまいました。その時、私は病院に入院中だったのですが、ロビーで入院患者のおじいさん方とTVで観戦していたとき、入院患者の中大OBのおじいさんが言った言葉が忘れられません。留学生がいなければ中央大学は箱根に出場する事が出来ていた。」確かにそうなのですが、その言葉を受け、また少し留学生問題を考えてみたいと思います。

 

ekidennotora.hatenablog.com

 

1.圧倒的な破壊力

 

留学生起用に賛否が分かれる理由としては圧倒的な走力にあると思います。留学生がいるかいないかで、レースが全く変わってしまいます。今年、三大駅伝に出場する山梨学院大学を例に挙げると、全日本大学駅伝ではアンカーのニャイロ選手の快走でシード権争いから一転、一気に順位を3位まで上げています。アンカーに渡るまでに主力選手を使い果たしており、もし留学生がいなかったらどうなっていたかと言われるとわかりません。

 

箱根駅伝予選会でも同じことが言えます。

 

予選会の順位留学生抜き

 

1位 大東文化

2位 明治

3位 法政

4位 神奈川

5位 上武

6位 創価(3位→6位)

7位 國學院

8位 国士舘

9位 拓大(7位→9位)

10位 中大

11位 城西大

12位 日大(10位→12位)

 

日本薬科 18位→26位 

桜美林  25位→27位

武蔵野学院 27位→28位

 

箱根駅伝へ出場できなくなるのは日大の1校だけですが、これだけ順位の変動があります。これだけの破壊力があると留学生がいない大学、留学生がいないチームを応援している人から批判の声がささやかれてしまうのもわからないでもありません。

 

2.金銭的な問題(お金で連れてくる)

 

最近のネット記事で留学生をお金で買っているという記事を見かけました。留学生が日本の大学へ来る経緯は以下の通り

 

大学から要請

現地の代理人が選手を探す

日本の大学紹介

契約が成立すれば代理人へ数百万円支払う

選手の授業料、生活費をすべて大学が負担

 

という流れです。ようは数百万円代理人に支払い、留学生を買っているという記事でした。入学してからは、言葉から生活まですべてを教えなければならないため、大学の負担も大きいですが、かなりのメリットがあるということでしょう。

 

留学生の制度が悪いとは言いませんが、あまりにも高校、大学での留学生が増え続けている印象を受けます。手に入れた情報によると来年度も大学で4チームほど留学生が来ると聞いています。(そのうち1校は武蔵野学院でしたが、夏に来日しました)

このまま行くと各大学に留学生が1名いる時代が来るかもしれません。留学生が取れないチームが箱根駅伝から去っていくという時代も考えられるかもしれません。

 

だからと言って留学生を全面禁止とは思いません。「助っ人」として取ってくることをやめて、しっかりとした留学生(ちゃんとした学生)として受け入れる体制を整えることが、まずは大切だと思います。

 

ekidennotora.hatenablog.com

 

ということで勝手に色々と考えてみました。

 

1.代理人禁止

 

まず、代理人を通して、選手を取ってくることを禁止にする。高校生を勧誘するときに各大学の監督・コーチは直接足を運び、選手を見て、本人、親、先生と交渉して選手を連れてくるわけです。海外の選手を取ってくるときも同じことをすればいいと思います。代理人を通さずに直接現地に行き、いいと思った選手が入れば直接交渉。言葉が喋れなければそれは仕方がないことです。日本の高校生の勧誘に代理人はいないわけですから、本当に熱意があって留学生を取りに行くならそれぐらいやってもいいかなと思います。

 

2.しっかりと勉強をさせる

 

日本に移り住み、日本で生活すれば片言で多少の言葉を覚えると思いますが、日本に留学生としてきているわけですから、しっかり留学生として勉強をしてもらいます。例えば「日本語能力試験」でN3以上(日常的な場面で使われる日本語をある程度理解できるレベル)を獲得しなければ、正式な試合に出場できないなど規定を設ければ、留学生を取ってきて走らせる為には、ある程度、勉強ができなければ走れません。しかし、そういった資格などを取得して表舞台に立った選手には「助っ人」としてではなく、日本に「学び」と「走り」を求めに来た一人の学生として愛着が湧き、応援される選手になると思います。少なからずともそこまで勉強も頑張っていれば批判も少なくなるでしょう。

 

と以上のことを考えてみました。

 

留学生を特に批判するつもりはないのですが、やっぱり留学生が増えすぎているかなと思ったのと、冒頭でも書きましたが、中大OBのおじさんの嘆きが心に少し響いたので、も一度考えてみました。

 

留学生が増えすぎて、関東インカレもそのうち表彰台に日本人選手が乗らなくなる日も来るかもしれませんし….

 

「そんなことを言っている奴がいるから世界から取り残される」と言われたらそれまでですが、それはそれで、海外レースに積極的に参加させるなどで、より世界を経験出来る場を増やせばいいと思います。

 

野球やサッカー、ラグビーなどでも留学生が増えているかもしれませんが、陸上競技に関して言えば、戦術などでカバーできる部分が少なく、個の能力差が大きすぎる気がします。確かに世界と戦うことを考えると、乗り越えなければならない壁なのですが、あくまでも学生スポーツということを忘れてはならない気がします。

 

余談

 

実業団で活躍していた渡辺和也選手が来季より東京国際大学へ入学して箱根駅伝を目指すそうです。昔は年齢制限がありましたが、今はないので、何歳でも箱根駅伝を目指すことが可能になりました。昔も実業団から大学へ入学して箱根駅伝を目指した選手がいました。もし、渡辺選手がものすごい活躍を見せた場合、今回のことを前例に高卒の実業団選手で、力のある選手をルーキーとして加入させるという方法取る大学も出てくる可能性もあるのかなと考えてしまいます。

現在、実業団で活躍する旭化成の丸山選手や茂木選手、トヨタ自動車の宮脇選手や松本選手なども今からでも箱根駅伝を目指すことが可能なわけです。

 

話は脱線しましたが、留学生や実業団から大学へ入学する選手がたくさん走る「箱根駅伝」だけにはなって欲しくないなと思います。

 

第93回箱根駅伝のダークホースは日体大か? 記録会で絶好調!!

全日本大学駅伝では惨敗だった日本体育大学ですが、その後、勢いが止まりません!

上尾シティハーフマラソン日体大記録会の10000mと絶好調!!箱根駅伝では台風の目になるかもしれません!

 

ekidennotora.hatenablog.com

 

上尾シティハーフマラソン上位結果

 

4年 小松巧弥 62分04秒

3年 吉田亮壱 63分02秒

4年 秋山清仁 63分03秒

4年 小野木俊 63分03秒

1年 中川翔太 63分04秒

3年 城越勇星 63分20秒

2年 宮﨑勇将 63分26秒

3年 小町昌矢 63分37秒

2年 室伏穂高 63分50秒

4年 山本航平 63分51秒

2年 三原卓巳 63分55秒

3年 馬場絢也 63分58秒

3年 辻野恭哉 63分59秒

 

条件が良かったとはいえ、13人が64分切で走っています。富安選手が海外レース参加のため、出場していませんので、走っていれば14名が64分切で走っていたと思います。箱根駅伝の距離がすべて20km以上だということを考えるとこの層の厚さは脅威です。

 

日体大記録会10000m上位結果

 

3年 小町昌矢 28分50秒29

3年 吉田亮壱 28分52秒53

3年 城越勇星 28分53秒09

4年 秋山清仁 28分55秒61

3年 辻野恭哉 28分58秒25

1年 中川翔太 28分59秒46

4年 小野木俊 29分01秒21

3年 冨安 央 29分05秒22

2年 三原卓巳 29分13秒29

2年 宮﨑勇将 29分16秒31

 

ekidennotora.hatenablog.com

 

最終組の一つ前の組の選手は実はペース走で、5000mを14分30秒で入り、ラスト2000mは各自ペースアップという指示があったようです。ペース走で28分台を出せるあたり力があることが伺えます。小松選手は出場していませんが、この記録会で28分台の選手が8名となり青山学院大学についで2番目となりました。

 

日体大がダークホースの理由

 

1.選手層の厚さ

 

これだけハーフマラソンと10000mでレベルの高い選手を揃えることが出来る大学は優勝候補に名前の挙がっている大学以外だと日体大だけです。主要区間はある程度、固定メンバーかもしれませんが、この厚い層の中から当日、調子の上がってきている選手を起用することができるので、オーダーに幅がもてそうです。

 

2.山下りのアドバンテージ

 

昨年度、6区で区間新記録を出した秋山選手が6区に控えているのは日体大にとって非常に大きいです。もし、往路で出遅れても6区でしっかりとリスタートできますし、往路が良ければ、6区で勢いを加速することが可能です。

 

3.適材適所の采配

 

出雲駅伝全日本大学駅伝の采配を見ていると、渡辺監督は箱根駅伝でのベストオーダーを探っているように感じました。全日本こそ失敗しましたが、そのあとの大会を見るとかなり力がついている印象なので、出雲、全日本で各選手の適材適所を見極めていると思います。箱根駅伝では堅実かつ攻めのオーダーを組んでくると思います。

 

以上のことから日体大がダークホース的な存在になるのではないかと予想しています。昨年度、別府監督から渡辺監督に急遽、監督変更した時には驚きましたが、この2年間で選手がたくましくなりました。別府監督が将来を見据えて勧誘してきた選手を渡辺監督が上手く育てています。豊川工業時代に色々とありましたが、指導力は間違いなくトップクラスだと思います。

渡辺監督のもとたくましく成長した選手たちが箱根駅伝でどんな走りを見せるのか楽しみです!

 

にほんブログ村 その他スポーツブログ 陸上競技へ
にほんブログ村

記録挑戦会と日体大記録会で28分台を出した選手は箱根駅伝で活躍するのか?

11月末に開催された10000m記録挑戦会は大盛況でした。また、12月に行われる日体大記録会でも毎年、28分台で走る大学生が出てきます。この時期に10000mで28分を記録した選手の箱根駅伝での成績はどうなっているのでしょうか?少し気になったので調べてみました。

 

2015年 11月21日開催10000m記録挑戦会

 

久保田和真(4) 青学大

28分24秒50

箱根1区 区間

 

廣田 雄希(3) 東海大

28分30秒76

箱根3区 区間5位

 

塩尻 和也(1) 順大

28分32秒85

箱根2区 区間5位

 

下田 裕太(2) 青学大

28分33秒77

箱根8区 区間

 

中村 祐紀(2)青学大

28分34秒66

箱根9区 区間7位

 

渡邉 利典(4) 青学大

28分35秒05

箱根10区 区間

 

一色 恭志(3) 青学大

28分35秒55

箱根2区 区間3位

 

髙橋 裕太(4) 帝京大

28分37秒20

箱根2区 区間8位

 

渡邉  心(4) 青学大

28分37秒38

箱根未出走

 

ワークナー・デレセ(1) 拓大

28分43秒21

箱根2区 区間11位

 

髙木登志夫(4)東海大

28分44秒41

箱根9区 区間3位

 

田村 和希(2) 青学大

28分46秒81

箱根4区 区間

 

池田 生成(3)青学大

28分51秒31

箱根未出走

 

上村 純也(3) 山梨学大

28分54秒32

箱根10区 区間5位

 

丸山 竜也(3) 専大

28分55秒24

箱根2区 区間9位相当

 

松村陣之助(3) 城西大

28分56秒24

箱根8区 区間16位

 

冨田 三貴(4) 東海大

28分56秒78

箱根未出走

 

市谷龍太郎(2) 山梨学大

28分56秒82

箱根7区 区間13位

 

武藤 健太(4) 国士大

28分58秒20

箱根3区 区間20位相当

 

12月5日開催日体大記録会

 

荻野 眞乃介 日大

28分35秒36

箱根1区 区間9位

 

堀合 修平 国士大

28分36秒72

箱根未出走

 

石川 颯真 日大学

28分43秒66

箱根2区 区間9位

 

丸山 竜也 専大

28分46秒08

※結果は記録挑戦会に記載

 

湊谷 春紀 東海大学

28分46秒59

1区 区間16位

 

小町 昌矢 日体大

28分48秒75

1区 区間11位

 

小澤 勇斗 専大

28分51秒11

箱根未出走

 

山口 修平 創価

28分56秒48

1区 区間8位相当

 

大山 憲明 創価

28分59秒08

箱根未出走

 

奥野 翔弥 日体大

28分59秒45

箱根2区 区間12位

 

こうやって見ると多少ブレーキしている選手もいますが、最低限、箱根駅伝ではまとめているのかなと思います。青山学院は28分台でも未出走者が多く、層の厚さが伺えます。箱根駅伝の為の10000mにしている選手はやっぱり箱根駅伝にピークが合ってくるし、10000mで記録を出すためにピークキングをしてしまうとやはり箱根駅伝前に調子は落ちてきてしまうのかなと思います。

おそらくどこの大学の監督も箱根駅伝を見据えてやってはいると思うのですが、監督の意図とは違い、記録会に気持ちも身体も合わせてしまう選手もいると思います。そういった選手を見極めることが箱根駅伝で出走メンバーを選ぶ際に、非常に大切なのかなと思います。

そう考えると青山学院大学の原監督の選手の選び方は非常に上手いのかなと思います。

 

にほんブログ村 その他スポーツブログ 陸上競技へ
にほんブログ村

新!山の神は生まれるのか? 箱根駅伝距離変更の5区の区間賞は?

f:id:ekidennotora:20161201160741j:image

10年間、続いて来た箱根駅伝の5区の距離が、次回大会の93回から今までの23.2kmから20.9kmへ短縮されることが決まりました。

 

これを受け、考えてみたいのは、コース短縮によって区間賞を取る為には、どれくらいのタイムで走ったらいいのか?です。参考になるのは当然、距離が長くなる前の第81回大会以前の5区の記録です。ちなみに第81回大会は、今井正人選手(順天堂⇒トヨタ九州自動車)が69分12秒という驚異的なタイム(区間新)で上り、その区間記録を残したまま距離変更となりました。

 

では、区間賞の記録を考えていきたいと思います。

 

まず、下記のデータを見てください。

 

90~92回大会5区⇒20.9km換算

 

90回大会(区間3位まで)                                                        

1:12:21  設楽啓太(東洋大

1:12:15  服部翔太(日体大

1:13:00  馬場翔大(駒澤大

 

91回大会(区間3位まで)

1:09:27  神野大地(青学大

1:11:53  キトニー(日大)

1:12:47  及川佑太(中央学大)

 

92回大会(区間3位まで)                                                        

1:11:39  キトニー(日大)

1:12:23  神野大地(青学大

1:12:56  五郎谷俊(東洋大

 

※参考

88回大会

1:09:42  柏原竜二東洋大

 

このデータは5区(23.2km)を単純に20.9kmへ換算したものです。

前半、2.3km走る分、81回大会以前の記録と比べると単純に比較できないところはあると思いますが、実は換算してみるとそれほど区間賞のタイムは変わらないことがわかりました。

 

下記は79回~81回大会のデータです。

 

79回大会(20.9km)

1:11:29 中井祥太(東海大

1:12:15 田中宏樹(駒大)

1:12:20 五十嵐毅早大

 

80回大会(20.9km)

1:12:59 鐘ヶ江幸治(学連)

1:12:21 中井祥太(東海大

1:13:50 佐藤浩二(法大)

 

81回大会(20.9km)

1:09:12 今井正人(順大)

1:12:50 村上和春(駒大)

1:12:50 中村和哉(中大)

 

どうでしょうか?こうやって比べてみると、あまり差がないように感じます。

このデータを参考にしてみると「山の神」と世間で言われるレベルになると今回の5区の距離であれば70分を切ってくるのが一つの目安となるでしょう。そして山の神が不在であった場合の区間賞争いのタイムは、71分30秒前後となることが予想されます。さらに条件などを加味していくと、比較的向かい風だった場合は72分台で走ることが、目安になるのかなと思います。

 

距離が短くなったとはいえ、山登りの5区は箱根駅伝にとって重要区間であることは間違いありません。

今回の箱根駅伝の距離変更により、各大学の戦術は大きく変わるはずです。今まで通り、走力の高いエース級の選手を配置するのか?それともあらかじめ上り専用ランナーを育てて、5区に使うのか?

 

各大学の指揮官の采配がいまから楽しみです!

にほんブログ村 その他スポーツブログ 陸上競技へ
にほんブログ村

箱根駅伝の4区、5区の距離変更で何が変わるのか? 

来年度の箱根駅伝から第82回大会から続いてきた4区と5区の距離が変更になります。

4区【18.5km ⇒ 20.9km】 

5区【23.2km ⇒ 20.8km】

 

関東学連としての距離変更の見解としては以下の通り

 

①第82回大会以降区間距離を延長した第5区の選手に対する生理学的負担が大きく、走行後半に低体温症や低血糖症の症状に陥る例が多発発生していること。また、総合成 績に対する第5区の貢献度が大きすぎることに関する検討結果

 

②第82回大会以降第4区の距離を短くしたことで、マラソンに順応できる選手の芽を摘み取っている懸念の検討結果

 

とのことです。

 

私個人としては、距離変更は大賛成です。確かに第82回大会以降5区を制する大学が箱根駅伝を制するなど言われたりするなど、5区に対する比重が大きすぎました。

 

以下、区間賞と区間最下位のタイム差【5大会分

 

92回 11分03秒 

91回 09分17秒

90回 08分19秒

89回 16分20秒

88回 30分10秒

 

結果として区間1位と区間20位でここまで差が開く区間はありません。山登りという過酷な環境下の中のレースとなる為、ひとたび体調不良などを起こしてしまうと、快調に走っている選手と大差がついてしまうのです。92回、89回、88回大会は1区間で繰り上げスタートの憂き目にあってしまうのです。

 

「山の神」という言葉も生まれ、箱根駅伝を盛り上げることには、一役買ったかもしれませんが、選手の安全面や後半のレースを面白くする意味では、距離変更は正しい判断かなと思います。

では、距離を変更することによって、何が大きく変わるのでしょうか?

 

①往路のレースがより激しくなる。

 

82回大会で距離が延長されてから10年。箱根駅伝のレース展開は大きく変わってきました。まず、1区のスローペースの展開が少なくなりました。3区も81回大会以前は、新人区間と呼ばれ、1年生や初めて箱根駅伝を走る選手が起用されていましたが、今では準エース区間となりました。そして81回大会以前まで、準エース区間と呼ばれている4区が復活するわけですから、往路は1区~4区までエース級を持ってくることが出来なければ、出遅れてしまう可能性が高いのです。5区に関しては、繋ぎの5区にするのか攻めの5区にするのかは今年から距離が戻るので、各大学がどう出てくるのか判断が難しいですが、往路は各大学のエース級が全区間揃い、よりスリリングなレース展開になることが予想されます。

 

②復路の重要性が増す。

 

82回~92回大会までは往路で大量の貯金を作り、そのまま逃げ切ることが、優勝へのオーソドックスな戦法になっていましたが、5区の距離が短くなることにより、以前よりも大差がつきにくくなることで、復路の重要性が増すのではないかと思います。

81回大会以前のように駒澤大学順天堂大学のような、復路での鮮やかな逆転劇や、今まで以上にスリリングなシード権争いなどが見られるかもしれません。

昨年度以上に復路の重要性が増すことは間違いないと思います。

 

以上のことが予想されると勝手に考えてみました。

 

とにかく1区~4区は各大学のエース級の選手たちが集まり、ガチンコで勝負する姿が見てみたいですね!

 

4区の藤田敦史選手(現駒澤大学コーチ)の伝説の区間記録へのチャレンジも楽しみです!(参考記録扱いですが)

 

にほんブログ村 その他スポーツブログ 陸上競技へ
にほんブログ村

八王子ロングディスタンスも大盛況! 記録ラッシュが止まらない!

10000m記録挑戦会でも好記録が出ましたが、八王子ロングディスタンスでも好記録がでました!条件もそうですが、やっぱり長距離は走りのリズムが大切で、ペースメーカーが付くと走りやすいのだろうなと思いました。

 

ekidennotora.hatenablog.com

 全結果はこちら↓↓↓

2016八王子ロングディスタンス

 

 

実業団

 

村山紘太(旭化成)

27分44秒39

 

大石港与(トヨタ自動車)

27分48秒56

 

大六野秀畝(旭化成)

27分54秒75

 

相変わらず村山選手は強いなと感じますが、この場合は速いと表現した方が良いでしょうか。ペースメーカーが付く大会ですので、非常に走りやすかったと思います。記録が出ることは非常に喜ばしいことですが、厳しい言い方をすれば今のままでは海外レースではまったく太刀打ちが出来ないと思います。ペースの上げ下げやハイペースで突っ込むレース展開などを経験させていかないと世界には全く通用しないと思うので、記録は記録で海外などを多く経験させて、たくましい選手に成長して欲しいですね。

記録が出るということはそれだけ力があるということですから、いつでもどこでもどんなレース展開でも戦える選手を目指して欲しいですね!

 

学生

 

永山博基(早稲田大)

28分25秒85

 

山藤篤司(神奈川大)

28分29秒43

 

丸山竜也(専修大)

28分32秒03

 

永山選手、山藤選手、丸山選手が素晴らしいタイムを出してきました。本当に今の大学生は実業団選手とまったく遜色がないなと感じてしまいます。あとはこの記録に負けないように順位を争う勝負レースでしっかりと走れる選手になってもらいたいですね!まずは箱根駅伝がありますので、タイムに負けない走りを期待したいです。

 

石川颯真(日本大)

28分43秒11

 

大山憲明(創価大)

28分57秒62

 

石川選手、大山選手も自己記録を更新!日大は少し元気がありませんので、石川選手の結果はチームを勢いづける意味では良かったのではないでしょうか。石川選手は、話によると距離走メインでスピード練習はほとんど入れずに出場したようなので、価値ある結果です。大山選手もわずかながら自己記録を更新!チームに勢いがありますからその流れにしっかりと乗っています。箱根駅伝では主要区間に登場することが予想されますので、このままの勢いで頑張ってもらいたい。

 

小山直城(東京農業大)

29分09秒16

 

工藤有生(駒澤大)

29分18秒53

 

服部弾馬(東洋大)

29分32秒28

 

小山選手は自己記録更新ですが、欲を言えば28分台を出したかったところ。工藤選手、服部選手は残念な結果となりましたが、逆にここで結果が悪かったことで箱根駅伝にピークが上手く合わせられそうなイメージです。東洋大学駒澤大学のエース格の選手ですからこのままでは決して終わらないはずです。箱根駅伝でのリベンジが楽しみ!

 

本当に簡単にコメントを書きました。とりあえず、今の大学生は速さにおいては昔と比べて相当上がっています。練習内容、オールウェザートラックの進化、ペースメーカーなど要素をあげればキリがないのですが、記録の向上は喜ばしいことではあります。あとは記録に伴った強さをつけて、世界へ羽ばたける選手へと成長してもらいたいですね。

 

余談ですが、10000m記録挑戦会も記録挑戦と謳っているわけですから、ペースメーカーをつけて記録を狙わせても良いのかなと思いました。(記録を出すと懸賞金が出るがそのお金をペースメーカーにまわすとか)

しかし、学生だけでレースを作り、28分台で走っている選手が多数いるので、ある意味、八王子ロングディスタンスよりも価値のあるタイムなのかもしれませんね。

 

にほんブログ村 その他スポーツブログ 陸上競技へ
にほんブログ村

関東学連選抜 選考レースで波乱!箱根駅伝へ向けて天国と地獄

11月26日に開催された10000m記録挑戦会と八王子ロングディスタンスで、関東学連選抜の選考レースが行われました。おそらく、予定通り記録の良かった上位10名の選手が箱根駅伝出走となりそうです。賛否が多く分かれ、他の方々のブログには今回の選考方法に関して、かなり過激な批判コメントが書かれるなど多くの駅伝ファンを巻き込む形となりました。

 

ekidennotora.hatenablog.com

 

以下結果

 

1位  丸山竜也(専修大)    

28分32秒03 予選会1番手→記録1位(±0)

 

2位  堀尾謙介(中央大)    

28分34秒54 予選会9番手→記録2位(↑8)

 

3位  平賀喜裕(駿河大)  

28分53秒52 予選会2番手→記録3位(↓1)

 

4位  照井明人(東京国際大)  

29分06秒85 予選会5番手→記録4位(↑1)

 

5位  小山直城(東京農大)   

29分09秒16 予選会6番手→記録5位(↓1)

 

6位  加藤風磨(亜細亜大)   

29分16秒84 予選会3番手→記録6位(↓3)

 

7位  廣瀬 岳(関東学院大)  

29分18秒11 予選会7番手→記録7位(±0)

 

8位  福留大樹(流通経済大

29分27秒45 予選会16番手→記録8位(↑8)

 

9位  藤井亮矢(武蔵野学院大)

29分30秒31 予選会8番手→記録9位(↓1)

 

10位 桜庭宏暢(日本薬科大) 

29分31秒79 予選会11番手→記録10位(↑1)

 

11位  金子元気(城西大)     

29分33秒35 予選会4番手→記録11位(↓7)

 

12位  近藤秀一(東京大)     

29分50秒42 予選会10番手→記録12位(↓2)

 

13位  東山知弘(平成国際大) 

30分15秒40 予選会15番手→記録13位(↑2)

 

14位  国川恭朗(麗澤大)      

30分21秒44 予選会14番手→記録14位(±0)

 

15位  宮岡盛治(明治学院大) 

30分47秒44 予選会12番手→記録15位(↓3)

 

DNS  金丸逸樹(筑波大) 予選13番手

 

結論から言うと城西大学の金子選手と東京大学の近藤選手が、今回のシステムによって、箱根駅伝のメンバー外となりました。逆に流通経済大学の福留選手と日本薬科大学の桜庭選手がこのシステムによって、箱根駅伝のメンバー入りとなりました。

 

ekidennotora.hatenablog.com

この結果に対してなんと言ったらいいのかわかりませんが、予選会で頑張った選手がトラックレースによって決められてしまうのは本質から外れている気がします。他のブログで今回のシステムに賛成の方のコメントとして、「青山学院大学も10000mの結果でメンバーを選んでいるからおかしくない」と言う方もいらっしゃいましたが、青山学院大学は世田谷246ハーフと記録挑戦会の両方を見て決めているので、決して10000mの結果だけでメンバーを決めているわけではありません。そう考えても予選会と記録挑戦会の両方の結果を見て決めて欲しかったなと思います。

 

とは言え、色々と言ったところで今回の選考で選ばれたメンバーが変わるわけでもないので、選ばれたメンバーには頑張ってもらいたいです。

選ばれたメンバーは故障していても出場しようとすると思うので、最終練習のようなものを箱根駅伝1週間前などに設けて(レースペースで5kmや10kmのペース走)選手の足の状態や体調なども見極めて藤原監督には最終的な判断をしてもらいたいですね。

(本当に強い学連選抜チームを作る気なのであれば)

 

にほんブログ村 その他スポーツブログ 陸上競技へ
にほんブログ村