駅伝の虎!!

陸上競技を中心に(主に駅伝)スポーツに関して持論を展開します!試合の観戦記と私の中で思ったことをランダムに掲載していきます。主に陸上競技がメインですが、その他スポーツについても書いていければと思います。もしよろしければリンクお願いします!

第93回箱根駅伝 区間エントリー発表! 今年も1区に選手が集まりそうな予感!!

箱根駅伝の区間エントリーが発表されましたね!当日、最大4名の変更が可能ですので、変更予想も合わせて書いていきたいと思います。

それにしても青学は外してきたな~

 

区間エントリーPDF⇓

http://file.hakone-ekiden.jp/pdf/93_entry_kukan.pdf

 

青山学院大学

 

1区 梶谷→田村

2区 一色

3区 秋山→鈴木

4区 森田→下田

5区 貞永

6区 小野田

7区 林

8区 吉永

9区 池田

10区 中村→安藤

 

意外と主力選手を外してきましたね。1区と3区は変更すると思いますが、他大学の出方を伺っているような気がします。恐らく、安藤選手、下田選手、田村選手、鈴木選手が変更で入ってくると思うので、どう配置して来るのか。他大学の1区を見る限りだと1区は田村選手かな。

 

東洋大学

 

1区 服部

2区 相澤

3区 口町

4区 櫻岡

5区 橋本→山本修二

6区 堀

7区 小笹

8区 中尾→中村

9区 山本

10区 小早川

 

服部選手の1区は予想していましたが、まさか相澤選手が2区に来るとは…しかし、服部選手が逃げて、2区を凌げれば非常に面白いです。往路優勝を狙って欲しいオーダー。堀選手の6区も面白そうです。

 

駒澤大学

 

1区 山口→工藤

2区 工藤

3区 下

4区 高本→西山

5区 大塚

6区 物江→中村

7区 伊勢

8区 山下

9区 片西

10区 堀合

 

他大学の出方を伺ってか中谷選手と西山選手が外れています。往路優勝を狙っているそうなので、中谷選手と西山選手は往路に入れてくると予想。1区のメンツを見ると1区に中谷選手かな~。まずは往路優勝を狙って欲しい!

 

早稲田大学

 

1区 武田

2区 永山

3区 平

4区 鈴木

5区 安井

6区 石田→佐藤

7区 今井→井戸

8区 箱田→太田

9区 大木→藤原

10区 清水

 

往路はガチンコオーダーで変更はなさそう。十分に往路優勝が狙えます。復路は変更枠の4枚をすべて使ってきそうです。打倒青山学院大学一番手であることは間違いありません。補欠の選手が強いだけにどう配置されるのか。

 

東海大学

 

1区 鬼塚

2区 關

3区 國行

4区 阪口→松尾

5区 舘澤

6区 中島

7区 湯澤→高田

8区 春日

9区 川端

10区 宮本→林

 

前半の区間は変更なさそうですが、補欠に控えている高田選手、松尾選手は1年生ですが、当日変更はありそうです。フレッシュな1年生と上級生がどう噛み合ってくるのか楽しみです。

 

順天堂大学

 

1区 西澤

2区 塩尻

3区 野田

4区 吉岡→栃木

5区 山田

6区 橋本

7区 難波

8区 金原→甲斐

9区 聞谷

10区 中村→作田

 

前半の3区間は、変更なさそうです。塩尻選手が2年目でどれだけの走りをするか注目。栃木選手、作田選手を外しているのでどう使ってくるか。復路の9区にも聞谷選手が控えており、バランスの取れたオーダーとなりそうです。

 

日本体育大学

 

1区 小松

2区 小町

3区 吉田

4区 富安

5区 辻野

6区 秋山

7区 住田→中川

8区 宮崎→室伏

9区 山本→城越

10区 小野木

 

往路は変更なしのガチンコオーダーだと思います。改めてみると強い!往路は3位以内十分ありそうです。補欠に城越選手、室伏選手、中川選手がいますから復路に起用されそうです。6区の秋山選手のロケットスタートで復路も面白そう。ダークホースになりそうです。

 

山梨学院大学

 

1区 伊藤→佐藤

2区 ニャイロ

3区 永戸

4区 藤田→河村

5区 上田

6区 池田→秦

7区 市谷

8区 小山

9区 古賀→上村

10区 熊代

 

上田選手は1区だと思っていましたが、まさかの5区!これは往路優勝を狙っているのか。補欠に上村選手、佐藤選手、秦選手、河村選手がいますので、この4選手がどう配置されてくるのかが大きな鍵を握りそう。優勝が目標だそうですが、果たしてどうか!

 

中央学院大学

 

1区 大森

2区 高砂

3区 横川

4区 藤花→福岡

5区 細谷

6区 坂元→樋口

7区 海老澤太

8区 廣→市山

9区 藤田→村上

10区 久保田

 

期待の1年生が2区、3区に入ってきましたね。1区の大森選手の出来が鍵を握りそうです。あとは故障して姿を見せていなかった海老澤兄弟、新井選手、細谷選手が出走するかどうかで順位が大きく変わりそうです。出雲、全日本の時のような走りで上位陣を脅かしたい。

 

帝京大学

 

1区 島貫→竹下

2区 内田

3区 瀬戸口

4区 畔上

5区 佐藤

6区 横井

7区 田村→島口

8区 宇佐美

9区 平田

10区 加藤

 

竹下選手を外してきましたが、恐らく1区でしょう。帝京大学は毎年、主要区間以外の選手の力が拮抗していますから、当日、調子の良い選手が起用されそうです。1区が流れれば面白そうです。

 

大東文化大学

 

1区 新井→前田

2区 原

3区 下尾

4区 川澄

5区 奈良

6区 鴇沢

7区 北村→鈴木

8区 斎藤→林

9区 谷川

10区 山本

 

4区と5区に期待の1年生を配置してきましたね。特に監督のご子息である、奈良選手に注目。鬼門の1区は再び新井選手ですが、最近、試合に出場していないような?とにかく出だしさえなんとかなれば面白いと思います。補欠に入っている28分台の前田選手もどこに配置されるか楽しみです。

 

明治大学

 

1区 末次→中島

2区 江頭

3区 三輪

4区 阿部

5区 藪下

6区 皆浦→斎藤

7区 竹山→田中

8区 東島→吉田

9区 射場

10区 坂口

 

5区藪下選手のリベンジ、血液の病気から復帰の坂口選手が出走するかに注目したい。1年生の中島選手は1区の噂があるため、1区のような気がします。十分にシード権を獲得できる選手層なので前回のリベンジとなるか。

 

創価大学

 

1区 大山

2区 ムイル

3区 蟹澤

4区 セルナルド

5区 江藤→築館

6区 吉留

7区 姫宮→古場

8区 二宗→作田

9区 三澤

10区 彦坂

 

非常に面白いオーダー編成です。十分、往路でシード権内を狙えるオーダーとなっています。復路の頑張り次第では、初シードあるか!?

 

法政大学

 

1区 坂東

2区 足羽

3区 坂田→土井

4区 矢嶋

5区 生澤→細川

6区 佐藤

7区 鈴木

8区 青木

9区 本多→城越

10区 阿部→坪井

 

1区坂東、2区足羽でどの順位につけるかが重要になりそう。土井選手が3区に入れば往路に厚みが増し、細川選手が上ることが出来れば往路はシード権内にしっかりと入ってきそう。

 

神奈川大学

 

1区 山藤

2区 鈴木健

3区 越川

4区 宗

5区 大野

6区 鈴木祐

7区 中平

8区 大塚

9区 朝倉→大川

10区 中神→東

 

1区と2区は強力!この2区間でどの位置につけることが出来るのかが重要となってきそう。今年は特殊区間も復路も強そうなので、駅伝でいつも通りの力を発揮することが出来るか。シードを取れる力は十分にあります。補欠に上級生の東選手、大川選手が控えていますので、今年は多少のアクシデントがあっても十分対応できるでしょう。

 

上武大学

 

1区 坂本

2区 東

3区 関→太田黒

4区 上田

5区 森田

6区 馬本

7区 橋立

8区 松村

9区 山岸→大森

10区 佐藤

 

1区~3区でどの位置につけることが出来るか。5区には経験者の森田選手が控えますから、前半3区間が鍵を握りそう。

 

拓殖大学

 

1区 峠→宇田

2区 デレセ

3区 今滝→西

4区 鈴見→土師

5区 戸部

6区 馬場

7区 苅田

8区 新井

9区 中井

10区 赤崎

 

まさかの戸部選手5区、馬場選手6区!ちょっと読めないですが、それだけ自信があるということでしょうか?ただ、前半に宇田選手、西選手などを配置すれば5区までは良い流れで行けそう。そこで戸部選手がしっかりと上り、復路の鬼門6区を馬場選手がしっかりと下ったら面白いかも

 

國學院大学

 

1区 細森

2区 蜂須賀

3区 土方

4区 稲毛

5区 市川

6区 浦野→松本

7区 内田

8区 渡辺→熊耳

9区 磯邊→國澤

10区 軸屋

 

予想通り、前半の3区間に並べてきましたね。3区終了時までにどの位置になるかが重要となりそう。また一般入部の市川選手の5区にも注目。補欠に畑中選手、國澤選手、熊耳選手がいるのですがどこに配置されるのか。層が厚いだけに主要区間以外は配置が難しそう。

 

国士舘大学

 

1区 石井

2区 住吉

3区 内山→八巻

4区 多喜端

5区 藤江

6区 高田

7区 守屋

8区 本多→戸澤

9区 餅崎

10区 渡部

 

1区と2区でどこまで流れを掴むことが出来るのかが重要となりそう。このダブルエースでつけた位置から大きく順位を上げることは難しそうなので、しつこく食らいつきたい。

 

日本大学

 

1区 石川

2区 ワンブィ

3区 高野

4区 清水目

5区 川口

6区 町井

7区 畔柳→石垣

8区 松木

9区 山崎

10区 村田

 

正直、変更に関しては読めないです。このまま行きそうな気もしますし…とにかく、石川選手、ワンブィ選手でロケットスタートを切って粘り強く走りたい。

 

※学連選抜は省きます。

 

区間エントリーを見ると各大学の思惑が見えてきますね。今年の注目区間はまたしても1区となりそうです。東洋大学の服部選手を中心に1区がどういう展開になるかが、ポイントとなりそ。個人的な予想としては10㎞前後まで落ち着いたペースで進みそこから服部選手が大胆なスパートを仕掛けてレースが大きく動くと予想します。

 

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結構、相手の出方を伺ったオーダー編成を組んでいるチームが多いので、箱根駅伝当日はたくさんのオーダー変更がありそうですね。

 

それにしても山梨学院大学と拓殖大学の区間エントリーには少し驚きました…

 

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【第93回箱根駅伝】 距離変更の箱根駅伝で鍵を握る区間は何区になるか?

今年は4区と5区の距離が変更になるということで、例年とは違った箱根駅伝が見られそうで楽しみが増えそうです。では、今年はどの区間がポイントとなるでしょうか。

 

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各区間を勝手に考えて見ました。

 

1区

近年はスローペースがなく、10km28分台通過と高速レースが続いている区間。ここで出遅れると流れから乗り遅れるため、非常に重要。今年はスローになるのではないかとういう指揮官が多いですが、そこを突いてくる大学があると予想。どの大学もエース級を配置してくるはず。

 

2区

昔からのエース区間。青学の一色選手が走ることを公言しており、各大学のエースが例年通り集まることは間違いない。

 

3区

4区の距離が伸びるため、比較的今年は重要性が薄れると思われているが、一度高速化した3区はなかなか元には戻らない。今年も準エース級が投入されるであろう。

 

4区

今年から距離が伸び、再び重要区間に。上り主体のコースで、バテると差がつきやすく、エース級の配置が予想される。メディア、各指揮官がかなり重要と言っているが果たして。どれだけの選手が集まるのか。

 

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5区

今年から距離が短縮されるが重要区間に変わりはない。しかし、距離が短くなる分、リスクが軽減され、登り専用の職人ランナーが多く起用されそう。ここで70分台ぐらいで走れる選手を配置できるチームは一気に浮上する可能性あり。

 

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6区

昨年はこの区間で一気に勢いに乗った大学が何校かあるため、各大学、対策をしてきていそう。スペシャリストがいるといないでは大きな差がつく区間。

 

7区

どちらかというと下り主体で、気温も低めの為、復路では一番走りやすい区間。初めて駅伝を走る選手や、ルーキーの投入が多くなりそう。また、1人で走る力が重要になってくる。

 

8区

後半に遊行寺の坂などの上り坂が続き、15km以降、差がつきやすい区間。ここに強い選手を置くことが出来れば、チームに勢いがつくが、毎年見ているとポイントとなる選手が置けているのはやはり上位校に偏りがある。

 

9区

昔は復路のエース区間だったが、近年は往路の比重が大きくなり、上位校以外はエース級の選手を回せていないのが現状。数年前と比べても区間上位以外の区間記録はあまり伸びていない。距離も長く、気温も高くなるため、タフさが要求される。5区の短縮によって、昔のように9区での逆転劇が見られるか。

 

10区

コースは平坦だが、距離が長く、気温も高くなるため、タフさが必要。また、優勝争いやシード権争いなどが繰り広げられる可能性があり、プレッシャーに強く、信頼のある選手が起用される傾向に。

 

ということで勝手に各区間を考えてみましたが、前回大会まではもっとも重要な区間は「5区!」と声を大にして言うことが出来ましたが、今年は「この区間が1番重要である!」と声を大にして言える区間がないような気がします。

 

一応、上記のことを加味しながら重要区間を優勝争い、シード権争いで考えてみました。

 

優勝争い

距離が変更になる4区と5区をどう攻略して味方に付けるのかがもっとも重要となりそうです。それ以外の区間はある程度、今までの箱根駅伝で熟知していると思うので、距離が変更する区間の攻略が鍵かなと思います。また復路のスタートの6区も非常に重要で「打倒青学!!」を掲げている大学は58分台で下れるスペシャリストの配置は必須ですので、重要な区間となりそうです。

 

シード権争い

どの区間に比重を置いてくるかが重要だと感じました。全区間にポイントとなる選手を置けるチームは少なく、往路の1区~4区までエース級を置けるチームも少ないと思います。どの区間で攻めて、どの区間で我慢するかを上手く配置することが出来たチームが、シード権を獲得しそうです。そう考えると未知の4区・5区にエース級を投入するのであれば、4区・5区は我慢の区間にして、他の読める区間にエース級を投入した方が得策かもしれません。

 

色々と考えて来たのですが、結局、「ここが重要!!」って区間は見つけられなかったです。しかし、あえて個人的に言わせてもらうのであれば、やっぱり1区かなと思います。駅伝は流れが重要ですし、1区で流れに乗る事が出来れば十分に戦う事が出来ると思うからです。

 

根拠はこの記事です↓↓↓

ekidennotora.hatenablog.com

 

おそらくここが重要と思う区間は各大学で違うと思いますので、各指揮官の区間配置、戦術を今から楽しみにしたいと思います。

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第93回箱根駅伝 東大ランナー近藤選手はやっぱり走れない?

学連選抜のことが記事になっていましたね。「問われる学生選抜の意義」とありますが、まさに今、関東学連選抜がどのような目的で作られたものなのかを今一度、考える必要性があるのかもしれません。

 

headlines.yahoo.co.jp

 

 

目的

 

「本戦での経験をチームに持ち帰って、自校の出場につなげてほしい」

 

つまりは根本的な考えとして、自校の出場の為に経験を持ち帰ることが本来の目的であって、厳しい言い方をすれば、箱根駅伝出場をチームとして目指していない大学の学生を走らせることが目的ではないと言えます。記事にもありますが、明治大学、城西大学、青山学院大学、上武大学なども常連校になる前は、学連選抜を経験しており、そこからチームとして力をつけてきた経緯があります。箱根駅伝出場を本気で目指しているチームにとっては、学連選抜に選手が選ばれることは目標への第一歩であり、価値がある事だと思います。

 

ルール変更

 

前々回から「本大会出場回数が2回を超えないこと」という新たな選考基準が加わりました。今までは選ばれれば走るチャンスがあったのですが、最大で2回が限度ということになりました。

 

なぜ、ルールは変更されたのか

 

「個人出場を目指す選手が増えたこと」、「同じ選手が何度も走ること」これに尽きると思います。上記で目的について述べていますが、「本戦での経験をチームに持ち帰って、自校の出場につなげてほしい」というのが、学連選抜の始まりです。チームは出られないけど個人なら出場出来るかも。という考えの選手が増えてきて、本来の目的がブレてきていることは間違いないと思います。

 

強い選手の排出も

 

とは言っても川内選手や梶原選手などチームでの箱根駅伝出場は叶いませんでしたが、学連選抜で存在感を見せ、現在も活躍しています。あの時の経験があったから今があると言ってしまえば、学連選抜で走った意義はあったのかなと思います。しかし、関東学連の目的とは違う形であったような気がします。

 

2頭は追えない

 

近藤選手は今回、出場することが叶わなければ、箱根駅伝を走る権限を失うということで、非常に残念ではあります。しかし、ルール上は仕方がないことだと思いますし、箱根駅伝を走れなくなったわけではありません。厳しい言い方をすれば、本来の目的であるチーム出場を目指せばいいのです。東大で箱根駅伝を走るという夢が学連選抜での出場を目的としていたのであれば、それは関東学連の目的とは反しています。

※今回に限っては走る権利があったはずなのでかわいそうですが…

10000m選考さえなければね…

 

近藤選手には申し訳ないのですが、私の知り合いでも箱根駅伝を走ることを目標に進路を箱根駅伝出場チームに変更した選手がいます。学力も非常に高かったのですが、優先順位を箱根駅伝にしたのです。やはり何かを目指すときに2頭追うことは難しいことなのだと思います。

 

今後の学連選抜

 

今後は色々な議論を重ねながら廃止の方向で進んで行くかもしれないなと感じています。理由はやはり、駅伝はチームで戦うものだからです。皆、チームで出場することを考えて、高校や大学の進学を考えていると思います。

全国高校駅伝で、地区予選で敗退したチームで選抜チームを作って全国大会には出場しません。甲子園などでも敗退したチームで選抜チームを作って甲子園に出場したりはしません。

 

創設した時にしっかりと目的があっての選抜チームだったはずなのに、目的がブレ始めています。学連選抜のあり方が問われる時期なのかもしれません。

 

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第93回箱根駅伝 箱根駅伝は本当に高速化しているのか?

区間予想など様々なブログで書かれており、毎日それを読む日々です。私も区間予想などをしようと考えていたのですが、仕事の関係上、非常に難しく、区間エントリーを待つことにしました。29日まで少しずつ違った観点から箱根駅伝について書いていければなと思います。ということで今回は、箱根駅伝優勝争いチーム以外は、まだまだ1km3分ペースが基本」ということを考えてみました。

 

ekidennotora.hatenablog.com

 

12月10日に箱根駅伝のチームエントリーが行われました。

 

以下神奈川大学の大後監督のコメント

 

早12年間、シード権を取れておりません。予選会もベテランの域になってしまい、大変、不名誉だなと思っています。

なぜシード権の中でレースができないのかと毎年反省しますが、本当に端的に、スピード不足。流れに乗れないということだと思います。練習量もそうですが、やはりもっとスピードをつけて、1万メートルのチーム平均を上げていかないことには、客観的な裏づけとしてはダメだなと思いました。

 

神奈川大学の大後監督が、箱根駅伝のスピード化についてエントリーの記者発表の時に話していました。確かに近年、箱根駅伝が高速化しており、スピードがない大学はまったく歯が立たないイメージですが、果たしてそうなのでしょうか?

 

以下箱根駅伝のトータルタイムと1km平均

 

第92回大会

優勝 10時間53分25秒

青山学院大学 (1km平均3分00秒6)

 

10位 11時間15分21秒

帝京大学(1km平均3分06秒6)

 

第91回大会

優勝 10時間49分27秒

青山学院大学(1km平均2分59秒5)

 

10位 11時間11分15秒

大東文化大学(1km平均3分05秒5)

 

第90回大会

優勝 10時間52分51秒

東洋大学(1km平均3分00秒4)

 

10位 11時間14分43秒

大東文化大学(1km平均3分06秒5)

 

トータルで考えると結局、基本は1km3分ペースだと思います。5区と6区の特殊区間を考えると5区のほうが距離が長いため、プラスマイナスゼロにはならないかもしれませんが、上がっているのは優勝争いのラインだけであり、シード権争いに関してはあまり昔と変わっていないのではないかと思います。

 

往路はスピードが必要?

 

そんなことを言っても往路はスピード化が進んでいるではないか!!という意見が聞かれそうですが、実はこれも優勝争いをする大学以外では当てはまりません。高速化しているのは1区のみで他の区間であれば、1km3分ペースで押して行く力を持っている選手がいれば、十分に戦えるのです。

 

昨年の区間記録を参考

(1km3分ペースで各区間を走り切った場合)

 

1区 1時間03分54秒(区間17位相当)

2区 1時間09分18秒(区間9位相当)

3区 1時間04分12秒(区間6位相当)

4区     55分30秒(区間2位相当)

 

1区~4区までのトータルタイム

4時間12分54秒(総合7位相当)

 

コースのクセなどもありますが、スタートしてからゴールするまでで、トータル1km3分ペースで、走り切ることが出来れば1区以外では十分な戦いをすることが出来るのです。とはいえ、その3分ペースで走ることが難しいのかもしれませんが、この時期は5000m13分台、10000m28分台のスピードを追求するよりは、しっかりとトータル3分ペースで押し切れる力をつけたほうが駅伝には活きてくるのかもしれません。

 

ちなみに1区は大迫選手が前半から飛ばした90回大会を機に高速化が進んでおり、現在では1km平均2分55秒ペースで走れなければ、置いて行かれてしまいまいます。

 

復路はどうか?

 

復路は基本的に1km3分ペースで走れば区間賞争いです。3分03秒~3分06秒平均で走ることが出来れば、区間上位で走る事が出来ます。

 

まとめ

 

上記のことから箱根駅伝で必要とされるのは(特殊区間を除く)

1区に1km平均2分55秒で20kmを走れるスピードランナーを配置。

 

往路は1人で1km3分ペースを目安に走れる選手を配置。

 

復路は1人で1km3分03秒~3分05秒ペースを目安に走れる選手を配置。

 

10000mの平均タイムやハーフマラソンの平均タイムが年々上がっていることは喜ばしいことですが、あくまで指標でしかありません。いくらタイムを伸ばしても1人で走る力がなければ駅伝では通用しないのかもしれません。

 

ちなみにこのブログでも何回か書いていますが、青山学院大学はマラソン練習と20kmを確実に走る練習をメインに行い、その流れで出場している記録会で、5000m13分台、10000m28分台を出しています。そこが青山学院大学の強さの秘訣だと思います。

 

もし、10000mのタイムを少しでも上げることが箱根駅伝に繋がると思い、メイン練習をスピード練習中心に行った大学があるのであれば、箱根駅伝では力を十分に発揮することが出来ずに終わる可能性があるのではないかと思います。(勝手な持論です)

 

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第93回箱根駅伝16名のエントリー発表!! やはり優勝候補は青学か!

箱根駅伝のエントリーが発表されましたね!16名エントリーできますから、故障や万全でなくても、当日に間に合う見込みで、エントリーされている選手もいると思います。とりあえずエントリーメンバーです。

 

公式サイトにエントリー出てますね⇓⇓⇓

箱根駅伝公式Webサイト

 

ekidennotora.hatenablog.com

 

青山学院大学

 

4年 安藤、秋山、一色、村井、茂木、池田

3年 下田、田村、中村、吉永、貞永

2年 小野田、梶谷、森田、林

1年 鈴木

 

万全のオーダーか。正直メンバーを見ていて穴がないです。往路は山登りが上手く行けば優勝する確率はかなり高いでしょう。往路を優勝してしまうと6区で勢いに乗ってそのまま総合優勝しそうです。12月に行われた富津合宿でも誰一人故障者なく、誰一人練習を離れなかったようなので、三連覇、三冠に向けて死角なしか!

 

東洋大学

 

4年 櫻岡、服部、山本、口町、牧浦、橋本

3年 小早川、竹下、野村、堀

2年 小笹、山本、山口

1年 相澤、中尾、中村

 

口町選手も無事にエントリーされました。状況がわかりませんが、口町選手が走れるのであれば、区間配置に幅がもてます。2年生の山口選手や1年生の中尾選手などは秘密兵器か!?

 

駒澤大学

 

4年 中谷、大塚、中谷、広瀬、西山

3年 工藤、紺野、高本、中西

2年 伊勢、片西、下、堀合、物江、山口

1年  中村、山下

 

順当なエントリーを組むことが出来たのではないでしょうか。中谷選手も日体大記録会で元気に走っている姿を見せていることから一安心。往路に主力を固めれば往路優勝を狙えそう。

 

早稲田大学

 

4年 井戸、今井、鈴木、平、武田、佐藤、箱田

3年 石田、光延、藤原、安井

2年 清水、永山、

1年  太田、新迫、大木

 

万全のエントリーです。勢いのある選手から昨年の経験者まで穴がないエントリーだと思います。あとは区間配置をどうするのか。エントリーだけを見ていてもやはり打倒青山学院大学1番手は早稲田大学でしょうか。箱田選手と大木選手のエントリーも気になるところ。

 

ekidennotora.hatenablog.com

 

東海大学

 

4年 石橋、林、瑞慶覧、宮本

3年 川端、國行、三上、春日

2年 湯沢

1年 關、高田、舘澤、中島、松尾、鬼塚、阪口、郡司

 

予想通り、1年生が大量エントリー。勢いに乗る東海大ルーキーズですが、その一方で、廣田選手、湊谷選手、三上選手がエントリー漏れ。1年生中心に上位を狙うか。最終学年にしてエントリーされた、瑞慶覧選手、宮本選手にも注目。

 

順天堂大学

 

4年 聞谷、西澤、作田、甲斐、森

3年 栃木、中村、花澤

2年 塩尻、馬場、金原、山田、吉岡

1年 難波、野田、橋本

 

現状では順調なエントリーか。塩尻選手を中心に個性豊かな選手が揃っていますから、適材適所に選手を配置すれば面白い戦いが出来そうです。

 

 

日本体育大学

 

4年 大手、小野木、小松、山本、秋山

3年 小町、城越、住田、辻野、富安、吉田

2年 林田、三原、宮崎、室伏

1年 中川

 

上級生を中心に順当なエントリーです。上尾シティハーフ、日体大記録会と好記録ラッシュで勢いに乗っています。このまま怪我なく順調に箱根まで望んで欲しい。

 

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山梨学院大学

 

4年 伊藤、上村、熊代、小山、佐藤、秦

3年 市谷、上田、河村、古賀

2年 池田、片山、久保、永戸、ニャイロ、藤田

 

上村選手も戻ってきて順当なエントリー。全日本駅伝を見ているともう1枚、2枚選手が足らない印象でしたので、上村選手の復帰は嬉しいニュースです。1年生が1人もいないのが少し残念か。

 

中央学院大学

 

4年 村上、海老澤剛、太、久保田、藤花

3年 大森、新井、細谷、坂元

2年 廣、福岡、樋口、市山

1年 横川、高砂、藤田

 

とりあえず、順当なエントリー。疲労骨折の剛選手は厳しいとは思いますが、エントリーには入ってきました。海老澤兄弟、新井選手、細谷選手が走ることが出来る状況なのかが大きなポイント。

 

帝京大学

 

4年 宇佐美、内田、加藤、島口、瀬戸口

3年 佐藤

2年 畔上、竹下、新関、濱川、横井

1年 岩佐、田村、平田、島貫、吉野

主力選手を中心に順当なエントリー。主力選手以外の実力差があまりありませんので、ここから調子が上がってきた選手が当日起用となるのか。帝京にしては珍しく、1年生エントリーが多いです。

 

大東文化大学

 

4年 下尾、北村、石橋、鴇澤、鈴木

3年 前田、原、山本、林、牧田

2年 斎藤、谷川、新井、中神

1年 奈良、川澄

 

順当なエントリーです。箱根予選会や記録挑戦会では結果を出すも、全日本駅伝では惨敗でしたから、どこまで駅伝に合わせてこられるか注目。

 

明治大学

 

4年 江頭、射場、吉田、藪下

3年 磯口、末次、皆浦

2年 坂口、田中、東島、竹山、角出

1年 阿部、三輪、中島、斉藤

 

坂口選手が無事エントリーされました。いるといないとでは大きく違いますので、坂口選手が走れるようだと全日本駅伝の時とまったく違うチームになりそうです。

 

創価大学

 

4年 セルナルド、彦坂

3年 江藤、大山、蟹澤、三澤、姫宮

2年 二宗、作田、古場

1年 上田、竹下、米満、吉留、築館、ムイル

 

主力選手は順当にエントリー。1区から3区まで並べたら前半は上位に来そうです。瀬上監督の2回目の采配に期待したい。

 

法政大学

 

4年 足羽、生澤、坂田、城越

3年 細川、鹿嶋

2年 坂東、土井、東福、阿部、本多、矢嶋、鈴木

1年 青木、坪井、佐藤

 

箱根予選会、記録挑戦会と調子の良かった選手はしっかりとエントリーされていますね。今年のチームはエースもおり、面白いと思うので、久しぶりのオレンジエクエクスプレス旋風を見られそうです。4年生の生澤選手にも注目したい。

 

神奈川大学

 

4年 東、中平、朝倉、中神

3年 鈴木(健)、大川、大野、鈴木(祐)、西田、大塚

2年 山藤、佐久間、阿比留、

1年 安藤、越川、宗

 

エース鈴木健吾選手を中心に順当なエントリー。箱根駅伝予選会後のチームの勢いを見ていると、間違いなくシード権を取ることが出来るだけの戦力は整っています。

 

上武大学

 

4年 森田、馬本、上田、佐藤、東

3年 坂本、佐藤、松村、山岸、塩川

2年 太田黒、大森、関、淵、松下

1年 橋立

 

井上選手がエントリー漏れしていますが、今年の上武大学は総合力が売り。総合力でどこまで戦える注目です。

 

拓殖大学

 

4年 宇田、新井、大中、苅田

3年 西、土師、脇本

2年 馬場、鈴見、戸部、デレセ、今滝、峠

1年 赤崎、藤井、中井

 

順当なエントリー。箱根駅伝予選会、全日本駅伝とチーム状況は良くなっている印象です。ここ最近は6区がウィークポイントですので、誰が下るか。

 

國學院大学

 

4年 市川、稲毛、鈴木、畑中、蜂須賀、細森

3年 磯邊、内田、國澤、熊耳、軸屋、松永、渡邊

2年 江島

1年 浦野、土方

 

向かい選手がエントリー漏れ。國學院大学も選手の層が厚いため、主力選手以外はここからの調子でメンバーが決まりそう。故障の多い畑中選手の箱根出走とあまり名前の聞かなかった市川選手の起用があるのか注目したい。

 

国士舘大学

 

4年 石井、井筒、餅崎、渡部

3年 辻田、本多、三田、守屋、八巻

2年 内山、住吉、高田、多喜端、戸澤、藤江

1年 福田

 

エントリーは順調そうです。石井選手、住吉選手らダブルエースを中心にどこまで行けるか。添田監督の初采配にも期待したい。

 

日本大学

 

4年 石川、清水目、村田、畔柳、山崎

3年 高野、町井、山崎、川口、

2年 ワンブィ

1年 石垣、松木、成田、金子、小坂、廣田

 

岡野選手、石井選手、加藤選手がエントリー漏れ。正直、厳しいエントリーか…

 

正直、16名のエントリーなので、エントリーされている選手の中には故障している者も入れば、ようやく走りだした選手もいると思います。ですので、万全のように見えても実はそうではないチームが何チームもあると思います。

それぞれチーム事情はあると思いますが、大切なのはこれから1月2日、3日までにいかに調子を上げていくのかだと思います。

 

選手の皆さん頑張ってください!!

 

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いよいよ箱根駅伝を留学生が支配するときがやってくるか? 増え続ける留学生

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以前、留学生について「高校編」と「大学編」について書かせていただきました。10月に行われた箱根駅伝予選会で、歴史ある中央大学が残念ながら予選落ちしてしまいました。その時、私は病院に入院中だったのですが、ロビーで入院患者のおじいさん方とTVで観戦していたとき、入院患者の中大OBのおじいさんが言った言葉が忘れられません。留学生がいなければ中央大学は箱根に出場する事が出来ていた。」確かにそうなのですが、その言葉を受け、また少し留学生問題を考えてみたいと思います。

 

ekidennotora.hatenablog.com

 

1.圧倒的な破壊力

 

留学生起用に賛否が分かれる理由としては圧倒的な走力にあると思います。留学生がいるかいないかで、レースが全く変わってしまいます。今年、三大駅伝に出場する山梨学院大学を例に挙げると、全日本大学駅伝ではアンカーのニャイロ選手の快走でシード権争いから一転、一気に順位を3位まで上げています。アンカーに渡るまでに主力選手を使い果たしており、もし留学生がいなかったらどうなっていたかと言われるとわかりません。

 

箱根駅伝予選会でも同じことが言えます。

 

予選会の順位留学生抜き

 

1位 大東文化

2位 明治

3位 法政

4位 神奈川

5位 上武

6位 創価(3位→6位)

7位 國學院

8位 国士舘

9位 拓大(7位→9位)

10位 中大

11位 城西大

12位 日大(10位→12位)

 

日本薬科 18位→26位 

桜美林  25位→27位

武蔵野学院 27位→28位

 

箱根駅伝へ出場できなくなるのは日大の1校だけですが、これだけ順位の変動があります。これだけの破壊力があると留学生がいない大学、留学生がいないチームを応援している人から批判の声がささやかれてしまうのもわからないでもありません。

 

2.金銭的な問題(お金で連れてくる)

 

最近のネット記事で留学生をお金で買っているという記事を見かけました。留学生が日本の大学へ来る経緯は以下の通り

 

大学から要請

現地の代理人が選手を探す

日本の大学紹介

契約が成立すれば代理人へ数百万円支払う

選手の授業料、生活費をすべて大学が負担

 

という流れです。ようは数百万円代理人に支払い、留学生を買っているという記事でした。入学してからは、言葉から生活まですべてを教えなければならないため、大学の負担も大きいですが、かなりのメリットがあるということでしょう。

 

留学生の制度が悪いとは言いませんが、あまりにも高校、大学での留学生が増え続けている印象を受けます。手に入れた情報によると来年度も大学で4チームほど留学生が来ると聞いています。(そのうち1校は武蔵野学院でしたが、夏に来日しました)

このまま行くと各大学に留学生が1名いる時代が来るかもしれません。留学生が取れないチームが箱根駅伝から去っていくという時代も考えられるかもしれません。

 

だからと言って留学生を全面禁止とは思いません。「助っ人」として取ってくることをやめて、しっかりとした留学生(ちゃんとした学生)として受け入れる体制を整えることが、まずは大切だと思います。

 

ekidennotora.hatenablog.com

 

ということで勝手に色々と考えてみました。

 

1.代理人禁止

 

まず、代理人を通して、選手を取ってくることを禁止にする。高校生を勧誘するときに各大学の監督・コーチは直接足を運び、選手を見て、本人、親、先生と交渉して選手を連れてくるわけです。海外の選手を取ってくるときも同じことをすればいいと思います。代理人を通さずに直接現地に行き、いいと思った選手が入れば直接交渉。言葉が喋れなければそれは仕方がないことです。日本の高校生の勧誘に代理人はいないわけですから、本当に熱意があって留学生を取りに行くならそれぐらいやってもいいかなと思います。

 

2.しっかりと勉強をさせる

 

日本に移り住み、日本で生活すれば片言で多少の言葉を覚えると思いますが、日本に留学生としてきているわけですから、しっかり留学生として勉強をしてもらいます。例えば「日本語能力試験」でN3以上(日常的な場面で使われる日本語をある程度理解できるレベル)を獲得しなければ、正式な試合に出場できないなど規定を設ければ、留学生を取ってきて走らせる為には、ある程度、勉強ができなければ走れません。しかし、そういった資格などを取得して表舞台に立った選手には「助っ人」としてではなく、日本に「学び」と「走り」を求めに来た一人の学生として愛着が湧き、応援される選手になると思います。少なからずともそこまで勉強も頑張っていれば批判も少なくなるでしょう。

 

と以上のことを考えてみました。

 

留学生を特に批判するつもりはないのですが、やっぱり留学生が増えすぎているかなと思ったのと、冒頭でも書きましたが、中大OBのおじさんの嘆きが心に少し響いたので、も一度考えてみました。

 

留学生が増えすぎて、関東インカレもそのうち表彰台に日本人選手が乗らなくなる日も来るかもしれませんし….

 

「そんなことを言っている奴がいるから世界から取り残される」と言われたらそれまでですが、それはそれで、海外レースに積極的に参加させるなどで、より世界を経験出来る場を増やせばいいと思います。

 

野球やサッカー、ラグビーなどでも留学生が増えているかもしれませんが、陸上競技に関して言えば、戦術などでカバーできる部分が少なく、個の能力差が大きすぎる気がします。確かに世界と戦うことを考えると、乗り越えなければならない壁なのですが、あくまでも学生スポーツということを忘れてはならない気がします。

 

余談

 

実業団で活躍していた渡辺和也選手が来季より東京国際大学へ入学して箱根駅伝を目指すそうです。昔は年齢制限がありましたが、今はないので、何歳でも箱根駅伝を目指すことが可能になりました。昔も実業団から大学へ入学して箱根駅伝を目指した選手がいました。もし、渡辺選手がものすごい活躍を見せた場合、今回のことを前例に高卒の実業団選手で、力のある選手をルーキーとして加入させるという方法取る大学も出てくる可能性もあるのかなと考えてしまいます。

現在、実業団で活躍する旭化成の丸山選手や茂木選手、トヨタ自動車の宮脇選手や松本選手なども今からでも箱根駅伝を目指すことが可能なわけです。

 

話は脱線しましたが、留学生や実業団から大学へ入学する選手がたくさん走る「箱根駅伝」だけにはなって欲しくないなと思います。

 

第93回箱根駅伝のダークホースは日体大か? 記録会で絶好調!!

全日本大学駅伝では惨敗だった日本体育大学ですが、その後、勢いが止まりません!

上尾シティハーフマラソン日体大記録会の10000mと絶好調!!箱根駅伝では台風の目になるかもしれません!

 

ekidennotora.hatenablog.com

 

上尾シティハーフマラソン上位結果

 

4年 小松巧弥 62分04秒

3年 吉田亮壱 63分02秒

4年 秋山清仁 63分03秒

4年 小野木俊 63分03秒

1年 中川翔太 63分04秒

3年 城越勇星 63分20秒

2年 宮﨑勇将 63分26秒

3年 小町昌矢 63分37秒

2年 室伏穂高 63分50秒

4年 山本航平 63分51秒

2年 三原卓巳 63分55秒

3年 馬場絢也 63分58秒

3年 辻野恭哉 63分59秒

 

条件が良かったとはいえ、13人が64分切で走っています。富安選手が海外レース参加のため、出場していませんので、走っていれば14名が64分切で走っていたと思います。箱根駅伝の距離がすべて20km以上だということを考えるとこの層の厚さは脅威です。

 

日体大記録会10000m上位結果

 

3年 小町昌矢 28分50秒29

3年 吉田亮壱 28分52秒53

3年 城越勇星 28分53秒09

4年 秋山清仁 28分55秒61

3年 辻野恭哉 28分58秒25

1年 中川翔太 28分59秒46

4年 小野木俊 29分01秒21

3年 冨安 央 29分05秒22

2年 三原卓巳 29分13秒29

2年 宮﨑勇将 29分16秒31

 

ekidennotora.hatenablog.com

 

最終組の一つ前の組の選手は実はペース走で、5000mを14分30秒で入り、ラスト2000mは各自ペースアップという指示があったようです。ペース走で28分台を出せるあたり力があることが伺えます。小松選手は出場していませんが、この記録会で28分台の選手が8名となり青山学院大学についで2番目となりました。

 

日体大がダークホースの理由

 

1.選手層の厚さ

 

これだけハーフマラソンと10000mでレベルの高い選手を揃えることが出来る大学は優勝候補に名前の挙がっている大学以外だと日体大だけです。主要区間はある程度、固定メンバーかもしれませんが、この厚い層の中から当日、調子の上がってきている選手を起用することができるので、オーダーに幅がもてそうです。

 

2.山下りのアドバンテージ

 

昨年度、6区で区間新記録を出した秋山選手が6区に控えているのは日体大にとって非常に大きいです。もし、往路で出遅れても6区でしっかりとリスタートできますし、往路が良ければ、6区で勢いを加速することが可能です。

 

3.適材適所の采配

 

出雲駅伝全日本大学駅伝の采配を見ていると、渡辺監督は箱根駅伝でのベストオーダーを探っているように感じました。全日本こそ失敗しましたが、そのあとの大会を見るとかなり力がついている印象なので、出雲、全日本で各選手の適材適所を見極めていると思います。箱根駅伝では堅実かつ攻めのオーダーを組んでくると思います。

 

以上のことから日体大がダークホース的な存在になるのではないかと予想しています。昨年度、別府監督から渡辺監督に急遽、監督変更した時には驚きましたが、この2年間で選手がたくましくなりました。別府監督が将来を見据えて勧誘してきた選手を渡辺監督が上手く育てています。豊川工業時代に色々とありましたが、指導力は間違いなくトップクラスだと思います。

渡辺監督のもとたくましく成長した選手たちが箱根駅伝でどんな走りを見せるのか楽しみです!

 

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